おおいたをたのしむ
2018年11月16日
今年で開山1300年!六郷満山って知ってる?
宇佐・国東半島に伝わる神仏習合文化「六郷満山」。2018年に開山1300年という大きな節目を迎えた「六郷満山」では、今春から様々なイベントが開催されています。クライマックスに向けて秋の特別企画が登場し、さらに盛り上がりを見せる国東半島。美しい紅葉とともに巡礼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
六郷満山とは
「六郷満山」とは、国東半島にある両子山を中心にした6つの郷に開かれた寺院群の総称のこと。養老2年(718年)に仁聞菩薩が開基して以降、神仏習合の原点となる「六郷満山文化」という独特の山岳宗教が脈々と受け継がれています。
31霊場の中から「無動寺」に行ってきました!
「六郷満山」にある全31の霊場から、県下最多の木彫仏で知られる無動寺へ行ってきました! 1300年前に開基されたお寺には、大分県の有形文化財に指定された木彫仏が多く保存されています。
その貴重な木彫仏に触れる!? 特別展示も開催中です。
貴重! 非公開文化財の特別展示
堂内には薬師三尊を始め、重要文化財の仏像16体が泰安されています。今回の特別展示では、月光菩薩、日光菩薩に守られた、クスの一木造りの薬師如来坐像を見ることができます。記念イベント中には結界を外し、仏さまのお顔を間近で見ることが可能。横顔が美しいと言われる無動寺の薬師如来坐像を、じっくりと眺めて見て。
また大日如来坐像には触ることができるなど、重要文化財に指定された仏像に触れられる貴重な機会です。
天井に描かれた鬼の曼荼羅(まんだら)にも注目を。
護摩焚きを体験!
実際に体験してみると、驚くのは燃え盛る炎の勢い! 迫力満点の炎を見つめながら、自身の煩悩を焼き、願いが叶うように祈ります。
無動寺では不動明王の命日である28日に毎月護摩焚きを行なっていますが、他の日でも事前の予約で体験可能です。
福をもたらす「鬼朱印」
数年前から人気を博している御朱印巡り。“御朱印ガール”たちにもオススメしたいのが記念イベント中だけに行われている、特別な朱印巡りです。それが今年の春に行い、好評だった「鬼朱印」。この秋にも復活し、鬼の面を持つ寺や鬼にまつわる言い伝えがある13の寺院にて鬼朱印巡りが開催中です。福をもたらすという言い伝えがある国東半島の鬼。朱印をいただいて、福を招きましょう!
開催寺院
富貴寺・長安寺・天念寺・無動寺・霊仙寺・岩戸寺・文殊仙寺・成仏寺・神宮寺・丸小野寺・金剛山報恩寺・瑠璃光寺・両子寺
※授与期間・・・2018/12/15(土)までの土・日・祝日及び、ツアー催行日
鬼朱印巡りバスツアーも開催!
御朱印のある寺社仏閣は、道が狭い場所もあり、運転に自信がない人には不安なことも・・・。そんな方はこの時期だけのバスツアーに参加してみては。大人数でワイワイ楽しみながら、紅葉時期の国東半島巡りが満喫できます。
「特別朱印巡りツアー 福をもたらす鬼朱印 宇佐国東半島鬼めぐり~鬼朱印~」
詳細はこちら:http://www.millennium-roman.jp/rokugou1300/event/detail.php?64
紅葉狩りの時期に訪れたい人気の寺社仏閣
赤やオレンジに色づいた木々に包まれた寺院は、この時期だけの特別な風情を感じることができます。紅葉の時期に合わせてライトアップも開催しているので、心洗われる景色を見に足を運んでみませんか?
長安寺
四季を通じて美しい花に恵まれた寺院。紅葉はもちろん、シャクナゲの時期にも観光客で賑わいます。国指定重要文化財である太郎天・二童子像と銅板法華経が保管されています。
長安寺
〒879-0721
大分県豊後高田市加礼川635
TEL:0978-27-3842
富貴寺
平安時代に開かれた寺院で、国宝の富貴寺大堂は現存する九州最古の木造建築物です。赤々としたモミジとイチョウの落ち葉のコントラストが美しく、まるで境内が黄金色に輝いているような光景は必見。
富貴寺
〒879-0841
大分県豊後高田市田染蕗2395
TEL:0978-26-3189
両子寺
山門に続く入り口で国東半島最大級の仁王像が待つ「両子寺」。両子山の中腹にある寺院は県内屈指の紅葉スポットとして知られ、境内を真っ赤に染めるモミジが見事。
両子寺
〒873-0356
大分県国東市安岐町両子1548
TEL:0978-65-0253
- 小岩屋山 無動寺
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〒872-1103
大分県豊後高田市真玉町黒土1475番地
TEL:0978-53-4895
- 六郷満山開山1300年
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- TAGARI記事一覧
大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。
護摩とは・・・
サンスクリット語で「焚く」や「焼く」を意味する「ホーマ」からきた言葉で、インドを起源とする密教の秘法です。護摩壇にある炉の中で厄除けや家内安全などの願いを書いた護摩木を焚き、祈祷。煩悩を焼き浄めることによって、心願を仏さまに伝えることができるのです。