
おおいたのしゅうかつ
2025年03月21日
教えて、先輩! ノンフィクション・リアル就活体験記 Vol.03 城 百花さん(CTBメディア株式会社)
自分が将来どんな場所で働きたいのか、進みたい方向を探っている時にどのように学生生活を送るべき? 「面白そう」と思う自分の感性を信じて飛び込んでみた結果、その経験を就活に生かすことができた城 百花(じょう ももか)さんの就職内定までのモデルケースをご紹介します。

やってみたいことには全力でチャレンジ!
高校では部活(吹奏楽部)や生徒会活動など、やりたいことに全力投球しながら、卒業後の進路を模索していた城さん。当時は幼稚園教諭になりたくて、幼児教育学科に進むことを考えていたそうですが、高校1年生の国語の授業で弁論大会の参加者募集の話を聞き、城さんは迷いなく手を挙げ、学校の代表として県大会に出場することに。弁論大会を通じて人前で話すことと言葉の面白さを知り、高校卒業後は別府大学文学部への進学を決めたのでした。

別府大学での広報活動の様子
学びの宝庫「BOND OITA」への参加
大学受験に向けて親身に指導してくれた高校の先生をはじめ、たくさんの人に助けられて別府大学に入学できたと語る城さん。大学の魅力について聞いてみると、「和気あいあいとした校風で、四年制でありながら先生との距離が近いところが別府大学ならではかもしれません。勉強以外の相談にのってもらうこともあります」。
教授だけではなく、職員の方とも親しくしていた城さん。そんな城さんが大学1年生の頃、“別府のお姉ちゃん”と呼ぶ広報室の名物課長さんから、「BOND OITA」(オオイタカテテにもたびたび登場する就活コミュニティ)のディレクターの小島さんをご紹介いただき、「やってみたい!」という想いから二つ返事で加入しました。大学生と大分県の企業をつなぐ場を運営するコミュニティ「BOND OITA」で1年間ファシリテーターを、2年間事務局に携わり、別の大学のメンバーや、大分県内の企業との貴重な関わりを持つ機会に恵まれました。
「大分県の学生の県内就職促進に当事者である学生が関われることがBOND OITAの活動の醍醐味です。事業の方向性について真剣に議論を交わし、実績や集客のことを考えて運営する大変さも痛感しました」と、もはや社会の縮図のような経験をBOND OITAで積むことができたそう。
BOND OITA HPはこちら
ほかにもウェブサイトやSNSの運営も手掛け、公の情報として責任を持って発信するなど、メディア対応も楽しみながら、BOND OITAのおかげで多くの学びを得ることができたと城さんが語ります。

BOND OITAの活動の様子
社会とつながる八面六臂 の活躍
城さんの大学時代の活動はBOND OITAにとどまりません。
「大分県子ども会育成会連絡協議会」のボランティア学生リーダーや、そのまちに暮らす100人を起点に人と人をつなぐコミュニティ「日出町100人カイギ」の発足・運営、また大学2年生からは別府大学の学生広報にも参加し、大学生目線で記事を執筆したことも。さらに別府大学生によるポッドキャスト「ゆ〜たっち!」では、大学の仲間と人、場所などを紹介する番組をつくっていたそう。城さん、本当に幅広く活動をしているわけですが、一体何がモチベーションになっているんですか!?
「面白いことをやりたい、ただそれだけです!」と、屈託のない笑顔で答える城さん。興味のあることには一直線で、「やってみよう!」という精神が城さんを突き動かしているのですね。


大分県子ども会育成会連絡協議会のボランティアの様子

日出町100人カイギの活動の様子
とにかく目まぐるしい4年間だったことが伝わってきましたが、大学生活でどの時期が特に大変だったのでしょうか。
「2年生の終わりから3年生の就活の時期ですね。あとは4年生の教育実習の時は、BOND OITAのイベント、インターンシップ、就職試験、司書講習、アルバイト…今考えるとよくやっていたなと思います(笑)」と、しっかり単位も取りながら教職課程と司書講習も受講していたとは…。そのバイタリティーに感服です。
言葉を届ける仕事をしたい
たくさんの武器も持っていた城さんですが、国語が好き、話すことが好きだったことが高じて、卒業後の進路はメディア関係の企業への就職を目指しました。県内の放送局や編集社、新聞社など数社の会社見学やインターンシップに足を運んだそう。その中で城さんが就職を決めたのは、別府市・日出町の情報や魅力を発信するケーブルテレビ「CTBメディア株式会社」。城さんが生まれ育った場所で日常的にふれていたメディアでした。
「“話すことを仕事にする”といっても、表舞台に出るのではなく、学生時代を過ごした別府市、生まれ育った日出町の魅力を表現する仕事ができたらという思いがありました」。

別府大学ポッドキャスト「ゆ〜たっち!」収録の様子
大学3年生の3月に参加した会社説明会で、CTBメディア株式会社に直接行き、話を聞き企業をリサーチ。履歴書を提出したのちに適性検査を受け、社長や営業部長、制作部長などとの最終面接を経て、5月に総合職で見事採用になりました。社員の自主性を大切にする社風と、社員同士の関係性の良さも感じていたそうで、これから待っている新たな出会いに胸が高鳴ったと城さんが語っていました。
「残りの学生生活、思い切り楽しんでね! 入社式にまた会いましょう」と会社から温かい言葉をもらったそうで、そのメッセージに背中を押され、残りの時間を有意義に使いたいと考えて、宮城県にいるBOND OITAのファシリテーターを一緒にしていた仲間のいる、能登半島の災害ボランティアに参加。まったくの手つかずの住居の片付けなどを手伝ったそう。CTBメディアでは別府市・日出町の行政や自然災害などについての放送もあるので、制作に生かしていけたらと思いもあったそう。

能登半島の災害ボランティアの様子
「今までお世話になった方たちに、いつか仕事で恩返しがしたいんです。例えばBOND OITAを取材して番組をつくったり、日出町100人カイギに密着取材したり、今まで私を大切にしてくれた人たちを取材する機会ができたら、感謝の気持ちを映像で形にできるのではないかなと思っています」と、ひそかに入社後に企画したいことを考えているとのこと。近い将来、城さんが思い描いている映像が流れてくる日も近いかもしれませんね!
困ったときは「譲れないもの」に立ち返って
城さんは焦点を絞って就活をしていましたが、業界や企業選びに困ったときはどんな点に気を付けるとよりよい道が開けるのか、アドバイスをいただきました。
「“譲れないもの”をつくることですかね。とある企業の採用担当の方と話をしたときに、“優先したいことに10点満点で点を付けてみるといい”とアドバイスをいただいたことがあります。例えば、職種をはじめ給料や休日、出勤時間、福利厚生など、仕事を選ぶ条件に10点満点で点数を付けると、自分のこだわりが数字で可視化されるんですよね。そして会社見学やインターンに行って自分の目で見て、その条件を照らし合わせてみる。そうすると、いいなと思う企業や職種が絞られてくると思います」。
なるほど、皆さんもぜひ条件に点数を付けて実践してみましょう◎

縦横無尽にアンテナを張りめぐらせ、楽しさ、感動をキャッチしてそれを誰かに届けたり、助けたりする力に長けている城さん。これまでの経験とそのセンスを思う存分発揮して、はつらつと働く姿が目に浮かびます。城さんらしい目線での別府市・日出町の素晴らしさが番組から伝わってくるのを楽しみに、応援しています!
カテテでは、これからもいろんな方の就活体験を取材していきます。
次は、皆さんのところかも?
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WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。
城 百花さん 大分県別府市出身 別府大学文学部 国際言語文化学科卒業
大分県子ども会育成会連絡協議会ボランティア学生リーダー
日出町100人カイギ