おおいたをたのしむ
2020年12月11日
鳥のように大空へ!パラグライダーで憧れの空旅
誰しもが一度は憧れる、鳥のように空を飛ぶこと。
そんな憧れを叶えてくれる場所が、なんと玖珠町にあるらしい!!
ということで、とある韓国ドラマに影響され、全国で始める人が続出しているという“アレ”を体験しに行ってきました。
「空を飛ぶのは人生初」という大学生のめぐみちゃん、りのちゃんと一緒に向かったのは、玖珠町のシンボルである伐株山。
その名の通り、てっぺんが平らで切り株のようなフォルムをした山は、山頂にハイジ気分が味わえるブランコがあることで有名なのですが(久住高原のブランコもオススメ)、もう一つ有名なのが、今回体験する「パラグライダー」!
美しい玖珠盆地を眼下に、大空へと飛び立つ空中散歩ができる聖地として、国内外の愛好家が訪れるスポットとなっています。
さてここから不時着ならぬ無事着ができるのか・・・!?
いざ、テイクオフ!
初心者でも安心のタンデム(二人乗り)を体験
今回パラグライダー体験をサポートしてくれる「伐株山パラグライダー」さんとは伐株山の山頂で待ち合わせ。山頂まで車でビューンと登ると、早速大空を飛ぶパラグライダーが見えてきました。
いざ大空を飛ぶといっても、初心者がいきなり飛ぶのは無茶な話。
そこで「伐株山パラグライダー」さんでは、二人乗りの「タンデム」が体験できます。経験豊富なパイロットと一緒に飛行するため、ジョギング程度の運動ができれば誰でもOKなんだとか(身長制限があります)。
こちらが今回使ったパラグライダー。近くで見てみると結構大きい!
このパラグライダーは縦が6m、長さが12m。これにたくさんのラインと呼ばれる紐がついており、このラインで人を支えることになるのですが、なんとこの紐1本で60kgも支えることができるのだそう! そのため1本千切れてしまったとしても問題無いように作られているのだとか(ちょっと安心)。
これで最大180kgまで支えることができ、さらに翼が大きなパラグライダーになると250kgまで耐えることができるそうですよ。
では早速二人も誓約書に署名をして、タンデムを体験することに!
まずはパラグライダーについての説明を聞きます。
「ハーネスという座席に座ってもらいます。これにはエアバッグがついていて、さらにお尻の部分にはスポンジがついていて、着陸時にお尻から地面についても怪我をしないような作りになっています。あとは飛び立つ時に『歩いて!』『走って!』と指示を出しますから、それに従ってくれたら大丈夫。とにかく途中で怖くなって止まったり、座ったりするのが一番危険ですから、それだけはしないでくださいね。じゃあ行きますか!」
「え!?!?!? もうちょっとなんかあったり・・・空ってこんなすぐ飛べるんですか!?」
と、戸惑う私たちを他所に、離陸の準備は着々と進みます。
この崖から飛び出ると思うと・・・離陸の時間が近づくに連れドキドキが最高潮に!
全集中で大空へ!
パラグライダーは風の力だけで飛ぶので、準備が完了したらパイロットが風を見ながら飛ぶ瞬間を判断します。
「良い風が吹いてきた!」ということでいよいよ大空へ。
取材日の二日前にハタチを迎えたというりのちゃんは、大人になって初のビッグチャレンジ!
緊張の中「行ってきます!!」
翼がふわりと舞い上がり、パイロットによる「いくよ!走って!」の掛け声と共にダッシュ!
するとほんの数秒でテイクオフ!
周囲で見守っていた観光客の方達から「おおーっ!」と歓声が上がり、あっという間に大空へ!
「こんなところで飛べるの!?」「こんな簡単に飛べちゃうの!?」と観光客の皆さんもビックリしていました。
飛行時間は約20分。
操縦はパイロットにお任せなので、その間二人は写真を撮ったり動画を撮ったり、人生初の空中散歩を大満喫♪
二人が空の上を楽しんでいる間に、私は「伐株山パラグライダー」を主宰する梶原さんへパラグライダーの魅力を伺いました。
「山の上に花を咲かせたい」という想いがきっかけに。
元々玖珠町でラーメン屋を営んでいた梶原さん。今から40年前のあるときお店の休憩時間にふと空を見上げると、伐株山からハングライダーが飛び立っている姿が見えたそうで、これをきっかけに、「伐株山にカラフルなパラグライダーがたくさん飛べば、花のように見えるのではないか。いつかここに満開の花を咲かせたい」という夢を描くようになったのだとか。
そうして山頂を整備し、パラグライダーができる環境を整えた梶原さん。するとたった3年で多くのパラグライダー愛好家が集うようになり、あっというまに満開の花が!
立役者である梶原さんのおかげで、今では一日50機近く飛ぶ日もあるほど知る人ぞ知るパラグライダースポットとして知られるようになったのです。
そんな梶原さんに伐株山でのパラグライダーの面白さを伺うと、
「山頂から飛び立ってまた山頂に戻ってくるトップランができたり、伐株山から隣の万年山に行ったり、阿蘇山まで飛んだり、いろんな山々を飛び回ることができるのも面白い」と教えてくれました。
流石にタンデムで阿蘇山までは難しいですが、風の状況によってはトップランを体験することはできるんですって。
梶原さんのエピソードを色々と伺っていると、飛び立った二人が無事到着!
「景色が綺麗で、本当に楽しかった!」「もっとグラグラするかと思ったけど安定感があって怖くなかった」「もう一回体験してみたい」と憧れの「空を飛ぶ」ことを叶えて大興奮。
空の上でなんとSNSの更新をする余裕もあったそうで、大満足のフライトを楽しんだようでした。
ちなみにライターの私も体験させていただいたのですが・・・、
本当に空を飛ぶって気持ち良い! 何より玖珠の美しい里山風景が素敵でずっと飛んでいたい!と思うほど、すっかりパラグライダーのトリコになってしまいました。
季節によって見える風景が異なるのも魅力の一つ。体験したのは紅葉の時期でしたが、雪が積もる冬も、桜の時期も青々とした緑が眩しい夏も、四季折々美しい風景を楽しめるそうですよ。
伐株山にふらっと立ち寄って「伐株山パラグライダー」の方に「飛んでみたい!」と言えば対応可能とのことですが、確実なのは予約がおすすめ。
休日はぜひ、四季折々の美しい風景を全身で味わえる空の旅で子供の頃からの夢を叶えてみませんか?
- 伐株山パラグライダー
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090-8299-7546(梶原)
料金:約20分1万円(保険込)
※天候の状況により飛べない日もあります
WRITER
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大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。