おおいたをたのしむ
2017年09月29日
#小鹿田焼
大分県の焼き物といえば小鹿田焼(おんたやき)。日田市北部の皿山・池ノ鶴地区にある「小鹿田焼の里」でつくられています。
7月の九州北部豪雨で大きな被害を受けましたが、少しずつ復旧の道を歩んでいます。
残念ながら毎年恒例の10月に開催予定の「民陶祭」は中止となりました。多くの方が非常に残念だと思っていると思いますが、ここにも一名。はい、私です。
小鹿田焼が好きで民陶祭や春に開催される唐臼祭にも何度も足を運び、少しずつですが毎回気に入ったものを集めています。
こちらコレクションの一部。次は何を買おうかな?と考えるのも楽しみの一つです。
今回は小鹿田焼ファンの一人として小鹿田焼の魅力、復興の応援で私たちが身近にできること、現在開催されているイベントの紹介を全力でお届けいたします!!
小鹿田焼の歴史
歴史は古く江戸時代の中期に始まります。
日田の代官により領内の生活雑器の需要を賄うために興されました。
福岡県の小石原から招かれた陶工の柳瀬三右衛門と、彼を招いた日田郡大鶴村の黒木十兵衛によって始められたため、小鹿田焼の技法は小石原焼の影響を強く受けています。
この模様、見たことありませんか?
こちら「飛び鉋」といって、工具の刃先を使って削り目をつける技法です。その他にも「刷毛目」、「櫛描き」など道具を用いて刻まれた模様が特徴です。
この伝統的技法を現在は10軒の窯元が一子相伝で受け継ぎ、今日まで守り続けています。
小鹿田焼は重要無形文化財(1995年)、また小鹿田焼の里は重要文化的景観(2008年)に選定されています。
重要文化的景観は全国で51件(2017年2月)、その中のひとつということでとても貴重な景観のひとつです。
こちらの唐臼は川の水の力を利用して陶土を細かく粉砕しています。
静かな里に「ギィー・・・、ゴットン」と響く唐臼の音と川のせせらぎの音のハーモニーはとても心地よいです。
この音は「残したい日本の音風景100選(1996年認定)」に選ばれています。
街の中にもひょっこり小鹿田焼を発見♪
大分県庁横の歩道にあるのでお散歩の途中にでも見つけてみてくださいね。
#小鹿田焼を使おう
先にお伝えしたように災害により大きな被害を受けた小鹿田焼。
気軽にできる応援として小鹿田焼の魅力をSNSで発信する方が増えています。
中でもInstagramでは「#小鹿田焼」「#小鹿田焼を使おう」はたくさんの投稿があります。どの写真もとっても素敵!(&美味しそう。。。。)
小鹿田焼ファンとしてはぜひ参加せねば!ということで私も写真をとって早速アップしました♪
少しずつこの支援の輪が広がっていけばいいなと思っています。
また、小鹿田焼復興事業のサイトも開設されています。
詳しくは下記をご覧ください。
http://ontayaki.support/
バーナード・リーチと小鹿田焼展が開催中!
世界的な陶芸家、バーナード・リーチは昭和29年に小鹿田焼の里を訪れ滞在、作陶を行ったことで、小鹿田焼は日本全国や海外にまで広く知られるようになりました。
このバーナード・リーチの生誕130年を記念して、「生誕130年記念 バーナード・リーチと小鹿田焼展」が日田市豆田町にある「天領日田資料館」で開催中です。
また、小鹿田焼の里にある「小鹿田焼陶芸館」で展示されている作品は「豆田まちづくり歴史交流館」で展示されています。
ぜひ足を運んで、小鹿田焼の魅力を感じてみてくださいね♪
- 生誕130年記念 バーナード・リーチと小鹿田焼展
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〒877-0005
大分県日田市豆田町11-7
0973-24-6517
天領日田資料館
- 小鹿田焼展
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〒877-0005
大分県日田市豆田町9
0973-23-8922
豆田まちづくり歴史交流館
※災害復旧中につき、小鹿田焼の里(皿山地区)への来訪はご遠慮ください。
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美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。