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おおいたをたのしむ

2019年06月14日

梅雨をカラフルに彩る、紫陽花を見に行こう!

九州もいよいよ梅雨到来。雨がしとしとと降り続く季節はなんだか憂鬱な気分になりがち・・・。だけど、この時期にしか楽しめないのが、雨が似合う花「紫陽花」。雨露に濡れ、しっとりと咲く紫陽花は美しく、心を晴れやかにしてくれますよ。今回は見応えのある県内の紫陽花スポットをご紹介!

大分の紫陽花

日本最大級の磨崖仏×紫陽花は必見!「普光寺」

今回紹介するのは豊後大野市朝地町にある「普光寺」。ここには約800年前に掘られたという、日本最大級の高さを誇る磨崖仏があります。その磨崖仏を鑑賞するのに一番オススメなのが「梅雨の時期」ということで、早速車を走らせ行ってきました!

普光寺 紫陽花

“紫陽花を辿れば普光寺に着く”

朝地町にある「用作公園」を通る南部幹線沿いを通っていると、道路わきに紫陽花の花を発見。20年ほど前に植えられたという紫陽花は、そのまま普光寺まで続くように咲いており、「紫陽花を辿れば普光寺に着く」と言われているのだとか。

普光寺 紫陽花

道しるべとなっている紫陽花ロードも楽しみながら駐車場に車を停めて、歩いてお寺へと向かいます。(階段や坂道を下っていくので、車椅子や足腰が不安な方は境内近くの駐車場の利用がオススメ)。

普光寺 紫陽花

「普光寺」は583年に誕生した高野山真言宗のお寺。当時は「普光山筑紫尾寺(ちくしおじ)」と呼ばれていましたが、筑紫尾が「畜生」と聞こえるということから「普光寺」に改名されたのだとか。確かに聞こえなくもないですよね。

普光寺 紫陽花

7万平米もの広大な敷地に建立された「普光寺」の名物は、約800年前の鎌倉時代に岸壁に掘られた全国でも最大級の磨崖仏です。不動明王の高さは11.3m。左右に二童子を従え、隣にある岩窟に4体、護摩堂に1体、1mほどの高さの磨崖仏が残されており、どれも県指定の有形文化財に指定されています。

普光寺 紫陽花 磨崖仏

磨崖仏や護摩堂までは歩道が整備されており、不動明王を真下でじっくり鑑賞することが可能です。800年の時を経て風化が進んでいるものの、近くで見ると圧巻。うっすらと当時付けられたであろう色も残っている不動明王は、見る角度によって表情が異なるのも見ものです。

普光寺 紫陽花 磨崖仏

岩窟の前には舞台が設置。磨崖仏と同じ目線に立って眼下に美しく咲く紫陽花を眺めることができる特等席が用意されていました。ここに座って鳥のさえずりや風に葉がそよぐ音、自然の音を聞きながら瞑想するのが心地よいのだと、住職が教えてくれました。

普光寺 紫陽花 磨崖仏 舞台

6月16日(日)は「あじさい祭り」!

6月の中旬になると、不動明王が見下ろす谷には1000株の紫陽花が咲き誇り、鮮やかな青色の絨毯が迎えてくれます。元々は段々の田んぼだった場所を、檀家さんからのアイデアで紫陽花畑に変えてから40年間、ボランティアの手を借りながら、毎年花が咲くように手入れを続けていると言います。

普光寺 紫陽花 あじさい祭り

そして美しく咲いた紫陽花を楽しんでもらおうと、「普光寺」では毎年「あじさい祭り」を行っています。2019年は6月16日(日)10時〜開催。岩窟前の舞台で阿字観(瞑想)体験やヴァイオリンとピアノ演奏のほか、落語なども行われます。岩窟は自然のホールのようになっているため、音の反響がとても綺麗なのだとか。また竹の子入りのだんご汁も200食限定でふるまわれるので、見て聞いて食べて、五感で楽しむ事ができる人気のお祭りです。

普光寺 紫陽花 磨崖仏

お寺の敷地内には写真スポットも満載。この時期にしか出会えない、紫陽花に囲まれた磨崖仏の姿を収めに出かけてみてはいかが。

ちなみに「普光寺」では紫陽花の時期に合わせて、紫陽花が描かれた御朱印も登場予定! 御朱印集めを楽しんでいる皆さん、必見です。

ココもオススメ! 紫陽花名所

県内には数千株もの紫陽花が咲くスポットが満載。写真映えする事間違いなしなので、カメラの準備はお忘れなく。また見頃を迎える時期に「あじさい祭り」が開催されている名所もあるので、事前にチェックしてから出かけよう。

響山公園(宇佐市)

市民の憩いの場所である公園は、桜の名所としても有名なスポット。6月頃には宇佐の町を一望できる公園の東側斜面「ライオンズガーデン」に、色鮮やかな約3000本もの紫陽花が咲き誇ります。

若宮八幡神社(豊後高田市)

豊後高田市の中心部に位置する神社では、参道沿いなどに約1500株の紫陽花が咲き、多くの観光客が訪れます。市街地にあるので、ドライブついでに立ち寄って散策を楽しんでみては。

〒879-0605
大分県豊後高田市是永町205-1
TEL:0978-22-2522

大辻公園(豊後大野市)

石塔群や墓碑、円墳状の盛り土など貴重な文化財がある公園には、数百メートルに渡って、ボランティアの手で植えられた数千株の紫陽花が咲き、三重町の名物となっています。6 月にはあじさい祭りが開催。

宝八幡宮(九重町)

標高816m の宝山の中腹に鎮座し、珍しい白イノシシの家族がいることでも知られる「宝八幡宮」。毎年「あじさい祭り」が行われる7月には、境内や参道に約8000株もの色とりどりの紫陽花が見頃を迎えます。

〒879-4632
大分県玖珠郡九重町 大字松木1371
TEL:0973-76-3129

普光寺
〒879-6213
大分県豊後大野市朝地町上尾塚1225
TEL:0974–72–1461

WRITER

  • TAGARI
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    大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。

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