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おおいたをたのしむ

2016年10月14日

竹田から世界へ!大分の伝統竹工芸

竹工芸と聞いてまず思い浮かぶのは、大分のお土産品店で見る竹細工の籠だった私・・・。あまり馴染みがないという方も多いのではないでしょうか?

今回は前回(紺屋そめかひ)に続き、竹田市在住のアーティスト 竹藝家 中臣 一(なかとみ はじめ)さんをご紹介します。
国内のみならず海外でも高い評価を受けている中臣さん。2013年には元サッカー日本代表 中田 英寿さんの日本文化再発見プロジェクト『REVALUE NIPPON PROJECT』に参加。インテリアデザイナーの森田 恭通さんとコラボしたバンブーシャンデリアは大変話題になりました。

BAMBOO CHANDELIER 「Infinite Shadow」
中臣一 X 森田恭通 X 中田英寿

細い糸のように見えますが、素材は竹。その数なんと約2000本!!!
すごいの一言ですよね。。。竹でこんなことができるのかと表現力に感動です。
今、竹田でどんな作品が作られているのか、早速工房へ向かいました!

旧中学校校舎が竹田の創作活動の拠点に?!竹田総合学院へ

紺屋そめかひを出て、車で県道47号を長湯方面へ向かって10分ほど。竹田自動車学校の100m 先を左折すると竹田総合学院があります。

竹田総合学院は、旧竹田中学校校舎を活用して、2014年4月17日に開設されました。農村回帰支援事業で移住した工芸家や職人に、インキュベーション型工房を提供。国内外から優れた作家を招いて、滞在中に創作活動や地域住民との交流を行う「アーティスト・イン・レジデンス」にも活用されています。

玄関を入るとすぐに案内図がありました。管理棟の各部屋が工房として使われています。「職員室」や「放送室」などの文字に懐かしさを覚えながら、中臣さんの工房「音楽室」へ向かいます。

1Fの多目的ホールは木製の床や天井で温かみのある空間です。大きな窓からはさんさんと光が降り注ぎ、彫刻やオブジェを優しく照らしていました。

2Fの音楽室につきました。外に広がるのは田んぼや竹林ののどかな風景。自然に囲まれてとても静かです。創作活動にはぴったりの場所ですね。

音楽室の工房にお邪魔しました。

工房にいらっしゃったのは中臣 一さん(右)と、アシスタントの池 将也さん(左)上岡 髙行さん(中)。中臣さんは大阪府出身で4年前から竹田市に移住。池さんは福岡市出身、上岡さんは別府市出身で、現在は竹田市に移住しています。

音楽室の中の準備室では、除湿機を使って素材になる竹を乾燥していました。主に使われるのは「真竹(まだけ)」という品種です。大分県はこの真竹の生産量が日本一。この豊富な竹材を使った竹工芸品の歴史的は古く、室町時代に行商用の籠を作って売り出したのが始まりと言われています。現在でも竹工芸品は大分のお土産品として人気です。

また大分は竹工芸の技術者の育成も盛んなことで有名です。明治35年に設立された別府町及び浜脇町学校組合立工業徒弟学校に竹籃科が設置されて以来、現在でも「大分県立竹工芸訓練センター」で技術者の育成が行われています。中臣さんも同センターで2年間基礎を学んだ後、竹藝家の本田聖流氏に師事。2005年に独立し、現在は竹田総合学院を拠点に創作活動を行っています。

細い竹ひごから編み出される美しい作品に感動!

部屋にある試作品を見せていただきました。
緩やかな曲線が美しい籠や、

様々な形のオブジェ。

池さんは黙々と細いひごで丸いオブジェを作っています。

7つのボールに赤い結び目でなにやらマークが。
(これは、ひょっとして。。。)

「ドラゴンボールにするのはどうかなと・・・」

(や、やっぱり!・・・)

「というのは冗談で、オブジェとして試作中です」。

(残念・・・。)

太さの違うひごを組み合わせや編む密度により一つ一つのデザインが変わってきます。この竹玉をペンダントにする体験プログラムが開催されているとのこと。小さい竹玉だったら私にも作れるかも?(ドラゴンボール作れちゃうかも??)
ページ後半でご紹介します!

こちらはどんな作品になるんですか?

「なんでしょうね・・・最終形がみえて作るのはおもしろくない。何ができるのか自分でもわからないのがおもしろいんです」。

手を動かしながらだんだんと形ができ、イメージが湧いてくるそう。どんな作品が出来上がるのか楽しみです。

現代的な作品のほかに、伝統的な作品も見せていただきました。

こちらの花瓶、細かい網目が幾つも折り重なっていて、ほんとに美しいです。
ただただ感動・・・。

裏返してみると、ますます複雑で幾何学模様のようです。

「竹」というとてもシンプルな素材が、中臣さんの手にかかるとこんなにも繊細で美しい作品に生まれ変わります。竹工芸は海外のギャラリーやコレクターからも人気が高く、中臣さんの元へも海外からお客様がいらっしゃるとか。

竹田にいて海外とのやりとりに不便さは感じないのでしょうか?

「それは全くないですね。竹工芸に興味があれば大分は避けて通れない場所です。例えばフランスから竹細工で有名な別府に来るのも、竹田まで足を伸ばすのも気にならないんですよね。竹田までみなさん来られますよ」。

「古くから続く伝統的な作品も大事にしつつ、新しい作品にもチャレンジしていきたい」と中臣さんは言います。
残念ながらしばらく展示会はないとのことですが、作品はホームページからご覧いただけますのでぜひチェックしてみてください!

竹田の街を歩いてみて。

2回に渡って竹田市在住のアーティスト 辻岡さん、中臣さんをご紹介しました。お二人とも口を揃えて言われたのが「竹田市がアートに対してとても寛容」「移住に対するサポートがとても充実している」ということ。
実際に街を歩いてみると、ギャラリーやおしゃれなレストラン、カフェなどの新しい店舗が昔ながらの城下町の中に自然と溶け込んでいます。地元の人と移住してきた人、古いものと新しいものがうまく交わり、どんどん魅力ある街に変化していっている竹田。ぜひみなさんも足を運んでみてください!

 

中臣 一
竹田アートカルチャー

WRITER

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    美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。

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