おおいたではたらく
2019年07月12日
株式会社 城島高原オペレーションズ代表取締役社長
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- 業種
- 観光レジャー
https://favoita.com/companies/314
1965年、綿羊牧場として開発された城島高原にホテルを開業。1967年にパーク、1973年にはゴルフクラブが誕生し、現在は約90万坪もの敷地で3つの事業を展開しています。創業以来多くの株主・資本が変遷し、今の「城島高原オペレーションズ」に改称されたのは7年前。以来、阿蘇くじゅう国立公園内の大自然の中に位置するテーマパークとして多くの人に親しまれています。
社長インタビュー
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- 企業名
- 株式会社城島高原オペレーションズ
- お名前
- 後藤 康男(ゴトウ ヤスオ)
- 役職
- 代表取締役社長
別府・湯布院の中心、阿蘇くじゅう国立公園内にある城島高原は、1935年紡績会社の綿羊牧場としてスタートしました。その後ホテルが開業。時代に合わせて大規模な投資を重ねながら、現在はパーク、ホテル、ゴルフクラブの3つの事業を展開しています。
私たちの経営理念は「お客さまの笑顔が見たい!」。社員にはクレド(企業活動や仕事の基準になる信条・価値観)カードを携帯してもらい、常にお客さまへのおもてなしの精神を大事にするように伝えています。中でも大事にしているのは“まずはやってみる”ということ。新規のアトラクションもそうですし、イベントにおいても社員がお客さま目線で様々なアイデアを出してくれるんです。それらは基本的に「やってみよう。そこから研究して、ダメだったらやめる。良ければ続けていこう」と。お客さまと一番多く接するのは現場の社員の声ですから。より良いサービスを提供するために、挑戦する精神とスピード感は大切にしたいですね。
パークでは毎年新しいアトラクションを導入しています。経年劣化に対応するというのはもちろんですが、訪れるたびに “新しい”というワクワクを楽しんでもらえるよう、販売促進チームや支配人を中心に考えています。今年は絶叫系のアトラクションが2つ7月13日からスタートします。1つめは13メートルの高さの塔の周囲をゴンドラが回転しながらアップダウンする「トーテムポールダブル」、もう一つは2人乗りのゴンドラに寝そべって空中を疾走する爽快アクション「カイトフライヤー隼」。アトラクションにはGoPro(小型軽量アクションカメラ)をつけて楽しんでもらい、スマホと連動することでSNSに投稿できるような仕組みなどもこれから考えていきたいと思っているんです。
SNSの発達など時代の流行に対応していくために、7月から新たに「IT統括課」を立ち上げました。これはパーク・ホテル・ゴルフの3つをまたぎ、ウェブやシステムの管理を担う部署です。広報は大きな戦略の一つですから、時代にあったやり方をしていかないといけない。県内トップクラスのアクセス数を誇るホームページやSNSを駆使しながら、城島高原がどこにあるのか、パークだけでなくホテルでウエディングもできる、温泉もあるという認知を高めていきたいと思っています。
2019年経営方針説明会の様子
そしてITの強化とともにこれから取り組んでいきたいのは、パーク・ホテル・ゴルフクラブと3つの事業の連携の強化。会社としての一体感を醸成するためにも組織同士の連携は必要不可欠だと考えています。ホテルとパークが連携することによって、ホテルに宿泊した修学旅行生には入場時間を早めて貸切の遊園地を楽しんでもらったり、よりよいサービスが提供できるようになります。お客さまのために何ができるか、組織が一体となって考えていきたいですね。
社員は現在パート、契約社員を併せて300名が在籍していますが、約8割が大分県出身。土日祝日勤務が当たり前のレジャー産業ですし、社宅や社員寮を敷地内に完備しているとはいえ環境面でのハンディキャップがあるのですが、「子どもの頃に遊びにきていて、すごく楽しかった」「スタッフの方の笑顔がすごく印象的だった」と、城島高原に思い出を持つ方たちがやりがいを持って働いてくれているのが嬉しいです。採用の際に大事にしているのは、笑顔があふれている人、おもてなしの心を持っている人、真面目でルールを守る人。こういう方たちと一緒に働きたいと思っています。
私たちのやりがいは、お子さんたちが「城島高原が楽しかった、また来たい」と喜んで帰って行き、ここで過ごした時間が、幾つ歳を重ねても良い思い出として残ること。一生の思い出に携われる仕事や業種ってなかなかないと思うんです。社員と一緒に新しいことに果敢にチャレンジして行きながら、これからもたくさんのお客さまに来ていただける施設を目指したいですね。
- 企業データ
株式会社城島高原オペレーションズ
WRITER
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大分市出身。見たがり・聞きたがり・知りたがりの“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター&宅地建物取引士。不動産会社、出版社に勤めたのち、竹田市地域おこし協力隊として移住者支援を担当。久住の山々と星空が好き。だけど関あじはもっと好き。