おおいたではたらく
2024年04月12日
好奇心と自分の意志が導く未来へ
株式会社星野リゾート・マネジメント若手社員
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。大分県内には別府・由布院・阿蘇の3つのお宿がありますが、中でも2022年にオープンした『界 由布院』はお宿の中心に棚田が広がり、四季を堪能できる贅沢な時間が流れています。
今回は、開業メンバースタッフとして大分県にUターンし、現在はサービスチームで活躍する前田 桃華さんにお会いしてきました。
「サービス業に就きたかった」という前田さんが星野リゾートを就職先に選んだ理由とは?
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社星野リゾート・マネジメント
https://hoshinoresorts.com/jp/recruit/
1914年に軽井沢で創業し、2024年で創業110年目を迎えたホテル運営会社「星野リゾート」。ラグジュアリーホテルやリゾートホテルを多数手掛けており、中でも「界」ブランドは全国23カ所の温泉地それぞれの地域の魅力を再発見する、和にこだわった上質な小規模温泉旅館を展開しています。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 前田 桃華
- 所属部署
- 界 由布院
- 入社年
- 2022年
- 出身地
- 大分県国東市
- 出身学部
- 北九州市立大学 文学部
アメリカ ワシントン州タコマコミュニティカレッジに留学
アルバイトでの学びから導かれた夢
自然豊かな国東半島に生まれ育った前田さんは、高校卒業後、北九州市立大学へ進学。多様な文化を知ることで多角的な視点を持てるようになりたいと、文学部の比較文化学科を選びました。2年生の後期にはアメリカに留学。ホストファミリー宅に滞在し、異文化にふれる半年間を過ごしたそう。
そんな前田さんが進路を決めるきっかけとなったのは、うなぎ屋でのアルバイトでした。
「特別な席に選ばれるお客さまが多いこともあり、特に接客については上質なサービスが求められました。美しい言葉遣いを学び、立ち居振る舞いに気を配り、忙しく動き回ることも私にとってはとても楽しく、学びが多い時間でした」と接客業に面白さを感じていたという前田さん。3年生からの就活ではサービス業に絞り込んでエントリーし、そこで出会ったのが星野リゾートでした。
前田さんは、星野リゾートの役職や年齢・国籍は関係なく、誰もが対等な立場で自由に議論できる“Flatな組織文化”に惹かれたそう。そんな思いで受けた選考では、ほかの企業にはなかった高揚感があったと語ります。
面談が楽しいなら、就職後も充実するに違いない!
星野リゾートの選考フローは、マッチングを確かめることを大切にしているとのこと。
「他の企業の選考はガチガチに緊張してうまくしゃべれなかったのですが、星野リゾートのグループディスカッションは、みんなが同じ目線で自分の思っている意見を自由に発言できて、とても楽しかったんです」。
前田さんが惹かれた“Flatな組織文化”を選考過程でも感じることができ、学生が選考の中で会社理解を深められるような工夫に、企業としての姿勢が感じられます。
見事採用となった前田さんは、地元大分県に開業する『界 由布院』の開業メンバーに手を挙げました。
「開業時には、先輩方が高い熱量で取り組まれている雰囲気に感動しました」と前田さん。何でも相談できる同期と先輩に恵まれ、由布院で張り合いのある日々を送っていると語ります。
スタッフ全員が経営視点で考えて行動する接客力
前田さんは、入社1年目で夕食の時間帯責任者にチャレンジしました。
「スタッフの配置や導線を設定するのが私の仕事です。チェックインと夕食サービスが滞在中のお客さまとの長いタッチポイントになるので、夕食は特に充実した時間になるよう、誰が担当に付くとお客さまとのお話が盛り上がるのかといった、マッチングが重要になってきます」。
入社1年目と思えない責任感と、お客さまに満足してもらうための心配りに感動です!
最近は総務の仕事も担当し、新しいチャレンジにワクワクが止まらないそう。星野リゾートではホテル運営の業務を分業することなく、お客さまのチェックインからチェックアウトまでの流れに沿って、一貫したサービスを提供するサービスチームという仕組みがあります。フロントサービスや調理・清掃といった基本業務で得られる日々の気付きから、スタッフ一人一人が業務設計や改善を考えてサービスするという現場主体の究極の顧客志向により、接客に価値をプラスしているんだとか。
休日もアクティブに!
前田さんは現在遅番勤務のため、12時に出社して22時に退社するのが基本ルーティンになっています。毎日の業務はシフトによって異なるそう。
休日は朝からジムへ出かけたり、地元の友人や同僚と食事に出かけたり、一日中動いているんだとか。星野リゾートでは、希望休や10日間の休みが取れるリフレッシュ休暇も利用できます。前田さんは今年のリフレッシュ休暇で大学時代の留学先に1週間滞在し、ホストファミリーと久々の再会を果たしたそう♪サービス業は休みが取りづらいイメージでしたが、そんなことはまったくなく、満喫していてうらやましい限り!
また異動は、様々な制度を活用して自ら申し出、面談の上決定していきます。各々が描くキャリアを実現するための制度や仕組みがあり、自主的にキャリアを形成していくことを大切にしています。
【界 由布院】ご当地部屋
星野リゾートのここが推し!
どんなこともポジティブに変換して業務をこなす前田さんにとって、星野リゾートの推しポイントを教えてください!
「入社の決定打となった“Flatな組織文化”が実現された社内の風通しの良さですね。そして自分がやってみたいと思うことを、自分のスキルを磨きながら挑戦できる職場環境もとても素晴らしいと思います」。
前田さんが明朗闊達に職場のことを語る様子から、その働きがいがひしひしと伝わってきます。
【界 由布院】棚田テラス 夕景
自分と向き合い、一歩踏み出そう
大分の良さを国内外のお客さまに伝えられることが地元で働くことの意義であり、強みになっていると前田さんは語ります。
「進路で迷っている方は、少しでも興味があれば一歩踏み出してみてください。今こそ自分と向き合える大切な時間だと思うので、自分の好きなことや興味のあることを探しながら、自己分析をしっかりして日々過ごしていただけたらと思います」と学生さんへメッセージをいただきました。
前田さんの直近の目標はフロントの時間帯責任者になること。「そのためにさらに経験を重ねて、丁寧にお客さまをご案内できるように仕事を極めたい」と語ってくれました。
穏やかな笑顔からは優しさを、一生懸命働く姿からは情熱を、前田さんにお会いしてたくさんのパワーを分けてもらいました。『界 由布院』と大分県の粋をたっぷり届けたいという前田さんの思いは、これから広く波及していくことでしょう。
- 企業データ
株式会社星野リゾート・マネジメント 界 由布院
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。