おおいたをたのしむ
2022年03月31日
大分市指定有形文化財「帆足本家酒造蔵」で、古き良き時代を感じる小旅行をしてみませんか?
戸次本町の中心にある「帆足本家酒造蔵」は、建築された明治時代から昭和47年まで長きにわたって使用されていた歴史ある建物です。
併設されている「
上空から見た帆足本家
今回は、受け継がれた伝統と歴史が残る「帆足本家」をご紹介!
総支配人 帆足めぐみさん
代々続く戸次本町の古き良き時代を、五感で楽しんでください。酒造蔵や富春館で、大分に居ながら小旅行をする気分になってもらえると嬉しいです。
無料で見学可能、歴史的価値のある酒造蔵
木造2階建て、面積約1,426㎡もの広さをもつ酒造蔵は、江戸末期から明治時代にかけて建てられたあと昭和47年まで酒造りに使われていたそうです。その後、平成11年3月に帆足家14代当主である帆足市太氏によって、大分市に寄付され、平成15年に大分市指定有形文化財に指定されました。
高い天井と太い柱に圧倒される!酒造蔵の1階部分。
酒造蔵は無料で見学することができるほか、1階の部分はコンサートやアートスペースとして利用できるようになっています。歴史ある建物で、ゆっくり芸術を楽しめるのはなんだか嬉しいですね♪
また、2階には実際の酒造りに使用していた道具や樽などが展示されていました。お酒を造る工程や、酒造蔵の歴史についても学べるポイントがたくさんありましたよ!
当時使用されていた樽
ガイドが必要な場合は、事前に連絡をしてくださいね。
大正ロマン溢れるレストランで、戸次産のごぼうをたっぷり味わって!
酒造蔵に併設されているレストラン「
中でも人気なのは、《元気が出る発酵ごぼう弁当》。
ごぼう豆腐・ごぼうキッシュ・有機野菜のサラダをはじめ、素材を活かしたメニューが特徴。発酵食品の麹も使われているとのことで、体が喜びそうですね♪
元気が出る発酵ごぼう弁当 2,000円(税別)
また、大正5年に蔵から洋館へと姿を変え、洋風モダンと日本建築を併せもつ建物は大正ロマンを感じさせてくれます。
当時は、応接室として使用されていたというレストランの一部。
2階は和室になっていました。窓からの景色に癒やされます。
帆足本家でしか購入できない、オリジナルの和菓子
菓子処「
左から、「丸帆餅」110円・「丸れんこん餅」110円・「抹茶れんこん餅」200円・「黒ごまれんこん餅」200円 (すべて税別)
帆足本家を訪れた記念に、色・形・味のすべてが楽しめる和菓子はいかがでしょうか?
さまざまなアーティストの作品を展示しているギャラリーも必見
竹田市出身で、江戸時代後期の南画(文人画)家である「
展示品の一部(オーダーメイドの靴)
ギャラリーのテーマは「衣・食・住・美」。
総支配人の帆足めぐみさんが本当にいいと思ったものを、自ら仕入れているのだそうです。内装は、ほぼ建てられた当時のまま。畳や木のぬくもりが感じられる、やすらぎ空間が広がっていました。
ここにしかない、特別なものをお土産に
「ごぼうとデリカテッセン LIFE&DELI 富春館」では、ごぼう弁当にも使われている商品から、スイーツや無添加のドレッシング・調味料・加工品・化粧品など幅広いジャンルの商品を販売しています。
衣服などを入れていた、蓋付きの大きな箱(長持)をリメイクしたという商品棚にたくさんの商品が並んでいます
長屋だった建物を改装し、もともと使用していた
「塩バターあずきサブレ」は、帆足本家に伝わる漆や重箱の細工をそのままパッケージにしたもの。すすき・うめ・もみじ・さくらの4種類があり、日本の四季を感じながら一堂に会すというイメージなんだそうです。高級感のあるデザインで、プレゼントにも喜ばれそうですね。
塩バターあずきサブレ 1個216円(税込)~
1日から貸し出しOK!カフェスペースをご利用ください
帆足本家富春館で、カフェとして使っていたスペースを現在貸し出し中だそうです。木造の2階建てで、厨房・テーブル・イスなどはそのまま残っています。期間限定ショップや展覧会など、1日からでも大歓迎とのことなので、ご興味のある方はぜひ問い合わせてみてくださいね。
今後は、カフェの再開も考えているとのこと。それに合わせて、帆足本家富春館では一緒に盛り上げてくれる“元気のある方”を募集しているそうです。料理が得意・ものづくりや古い建物に興味があるというみなさん、ぜひ帆足本家を盛り上げましょう!
帆足本家酒造蔵・帆足本家富春館で、古き良き時代にタイムスリップしてみませんか?
- 帆足本家 富春館
WRITER
- 日名子 真衣記事一覧
猫とパンを愛してやまないママライター。食べ歩きと写真を撮ることが趣味です!美味しいものを探して、相棒のカメラと一緒に大分県内を旅します。将来の夢は、縁側のある家で猫とのんびり暮らすこと。