おおいたをたのしむ
2020年06月26日
鬼滅の刃の聖地が別府に!-八幡竈門神社-
子供から大人まで大人気の漫画『鬼滅の刃(きめつのやいば)』。(以降鬼滅と略)
大分では5月からアニメの放送が始まっています。毎週楽しみにしている人も多いのではないのでしょうか?
鬼滅の刃
吾峠呼世晴による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11号から2020年24号まで連載された。大正時代を舞台に、主人公が家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵や鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く。シリーズ累計発行部数は2020年5月13日時点で6000万部を突破。
引用:wikipedia
私は最近友人から単行本を借りて読んだのですが、一気に世界観に引き込まれ夢中に。頭の中は鬼滅一色!
まだ鬼滅の刃を知らない方はぜひ一度見ることをおすすめします!!
おすすめする理由は漫画自体が面白いのはもちろんですが、私たちの身近に『聖地』があるからなんです♥
今回は各メディアでも大注目の『別府市 八幡竈門 (かまど) 神社』をご紹介します!
聖地其の壱『名称』
八幡竈門神社は別府市の内竈地区にあります。JR日豊本線の亀川駅から車で5分ほど。
神社の名称に含まれる『竈門』。鬼滅の主人公の名前は『竈門 炭治郎(かまど たんじろう)』。
名称の共通点、また名称のほかにも神社には鬼滅の刃の世界と共通するポイントが多いことからファンは聖地として訪れるようになりました。
駐車場からすぐ大きな鳥居が見えます。
まずは手を清めましょう!
あれ?ニータン???
そうです、大分県民は要チェック!
ここ八幡竈門神社は鬼滅以外にもう一つの聖地であることを忘れてはいけません。
大分トリニータのマスコットキャラクター『ニータン』の生誕の地なんです!
チームが毎年、年初に参拝するため、通称「トリニータ神社」と呼ばれています。
こちらは今回聖地ツアーのポイントを教えていただいた宮司の西本隆秀さんです。
最初はファンの方が神社を訪れて鬼滅を知ったとのことですが、今ではファンとも話が合うほどまで詳しい宮司さんです。「気軽に声をかけてください」とのことです!
手を清めたあとは、お参り♪
拝殿にはたくさんの絵馬が並んでいます。
鬼滅ファンが訪れて願いごとやお気に入りのキャラクターを書いていくそう。もともと1つだった絵馬掛けも4つに増えたということで、たくさんのファンが訪れていることがわかります。
こちらは『なで亀』。ニータンのモデルになった御神亀です。
亀は幸運の兆しの象徴。毎年最も縁起の良い方向(恵方)を向いています。なでてお願いごとをしましょう♪
聖地其の弐『龍の水神様』
お参りをして、拝殿の中をのぞくと天井に龍の絵が。火災から守ってくれる『龍の水神様』が描かれています。
この絵を見てピンときた方は鬼滅マニア?!
5巻で主人公・炭治郎が使う拾ノ型・生生流転の背景の龍にとっても似てるんです♪
この画像を逆さまにすると似た構図になるのでぜひ見比べてみてください!
聖地其の参『鬼が造った九十九段の石段』
拝殿の階段を降りると鳥居があり、その下には石段が続いています。
神社には鬼にまつわる伝説が残っています。この石段もその1つ。
昔、この地方に夜毎現れていた人食い鬼に八幡の神様(武神)が「一晩で百段の石段を作れなければ今後里にでてきてはならぬ」と約束をさせました。
鬼が九十九段まで作ったときに夜が明け、鬼は驚いて逃げ、それからは出なくなったという伝説です。
鬼滅にでてくる鬼も人を食べ、朝日を浴びると死にます。この伝説とも共通しますね!
石段は下の方は丁寧に作られていますが、最後はだんだん荒い作りに。鬼が焦って作っている様子を想像するとおもしろいです。体力があるかたはぜひ99段あるか数えてみてください!
またこの鳥居は別府湾が一望できます。3月21日の春分の日と9月23日の秋分の日には、水平線から朝日が昇る絶景を見ることができます。パワースポットとしても要チェックの場所ですね!
聖地其の四『鬼が忘れた石草履』
九十九段作った鬼は、なんと石製の草履を忘れていってました!
この石草履にも伝説が残っています。鬼が忘れていった石草履に村人が足を入れてみると、みるみる力が湧き出て元気になったそう。
ということで、私も入れてみました♪なんとなく元気がでるような?!
鬼の足指が三本なのは『貪欲・嫉妬・愚痴』を表しており、『知性・慈悲』が欠けているからと云われています。
鬼滅の鬼も『貪欲・嫉妬・愚痴』の塊。ここでも共通のポイントがありました。
聖地其の伍『魂依の木』
こちらは樹齢約500年のイチイガシの御神木『魂依の木(たまよりのき)』。
そうです、鬼滅に登場する『珠世(たまよ)』と同じ読み方♪
裏側にまわると、なんとも不思議な形で幹が空洞になっています。魂依御守を購入すると幹の中に立つことができます。
中に立つとこんな感じ♪
私も中に入ってみましたが、音が遮断されて木に包まれている不思議な感覚を味わえました。
ぜひ体験してみてください!
聖地其の六『神楽殿』
こちらは神楽殿。古くから『かまど神楽』が伝わっており、大晦日から正月にかけて奉納されます。
鬼滅では『ヒノカミ神楽』を年の初めに日没から夜明けまで舞うとされています。
その神楽を代々受け継ぐ主人公・炭治郎が使う呼吸『ヒノカミ神楽』。
どちらも火に通じる神楽で似ていますね♪
(奥の緑のお面の方の衣装もどことなく錆兎に似ているような…!?)
聖地其の七『巨大な鉄球 機雷』
先ほど紹介した九十九段の石段をあがった先に、この巨大な鉄球『機雷』があります。
機雷とは水中で爆発する兵器です。
これは階段下に見える別府医療センターが昔は海軍病院だったことに由来します。海軍が第一次世界大戦の戦勝を記念し奉納したそうで、全国的にも貴重なものだということです。
鬼滅の登場人物 悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)が使う武器にこの機雷のような鉄球がついていることからファンの間では話題になっています。
カテテも絵馬で祈願したよ!
神社内にはその他にも龍が出入りする穴があいてる樹や、
ある場所から見上げると龍の顔のように見える樹など神秘的な見所もあり、鬼滅ファンじゃなくても楽しめます。
社務所には何度も訪れるファンの方からプレゼントされた折り紙が飾られていました。このクオリティー、すごいですよね!一緒にきたワンちゃんのコスプレもとってもかわいい♪
参拝したおみやげに、お守りや御朱印が人気。先ほどずらりと奉納されていた絵馬もぜひ!たくさんペンがあるのがうれしい!
カテテもせっかくなので奉納しました。
みなさん、ぜひこの冨岡義勇を見つけてくださいね!
最後に西本さんに話をお聞きしました。
「九十九段の階段を登ったり、鬼の石草履に足を入れたり、神社ですがぜひいろんな体験をしていい思い出を作ってほしいと思っています」。
「鬼滅の刃という漫画がきっかけでたくさんの人にこの竈門神社を知ってもらいましたが、大分県を知るひとつのきっかけになればと思っています。神社の周辺には地獄めぐりや温泉、宿泊施設など観光できるスポットがたくさんあります。特にかまど地獄は神社から近く、鬼の伝説があるスポットなのでおすすめです。ぜひ大分を楽しんでほしいですね!」
私も初めて訪れたのですが、鬼滅の聖地は抜きにしても、いろんな見所があり、なにより眺望がよくとても気持ちのいい場所でした♪
鬼滅ファンもそうでない方にもおすすめです。ぜひ行ってみてください!
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美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。