おおいたではたらく
2021年03月12日
社会福祉法人暁雲福祉会理事長
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- 業種
- 社会保険・社会福祉・介護事業
1981年創立より、知的障がい者福祉に携わり法人創立40年。生活介護、就労継続支援A型、就労継続支援B型などの福祉サービス事業、共同生活援助(グループホーム)、指定特定相談支援事業などを展開。時代に求められる福祉に先駆的に取り組んでいます。
社長インタビュー
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- 企業名
- 社会福祉法人暁雲福祉会
- お名前
- 丹羽 一誠(ニワ イチジョウ)
- 役職
- 理事長
私たち
江戸時代に開かれていた寺子屋「暁雲館」から名前をいただき、知的障がい者福祉に携わっています。
暁雲の文字通り、夜明けを染める暁の雲は始まりの色であり、福祉を先駆的に取り組む思いが込められております。創立からこれまでに、大分市民間第1号の通所授産施設「八風園」やグループホーム「八風・マナス1」を開設。現在は、障がい福祉サービス事業所、放課後等デイサービスなどを多数経営しています。法人理念は「人間礼拝」。障がいのある人もそうでない人も、お互いを敬い支え合って生きていきたいという想いが込められています。すべてにおいて「させていただく」という精神で、ここで働く人や通ってくださっている利用者さん、すべての人を敬う気持ちを大切にしています。
また2008年から大分キヤノン株式会社とのご縁をいただきまして、知的障がい者雇用の場として合弁会社「キヤノンウィンド株式会社」を設立致しました。重度知的障がい者の雇用をしていることは全国的にも新しいモデルではありますが、ここは就職することがゴールではなく、継続して働き続ける仕組みの構築を目標に掲げています。現場では人員の確保や福祉専門職の配置、生活面を含めたサポートを担当することでお互いの強みを活かし、補い合う事で継続的な就労支援を可能にしています。私たちは障がいの有無に関わらず、一人ひとりの命の中の可能性を探し合いたいと考えています。違いを認め合うまなざしを育み、その上で利用者さんの笑顔の保障に向かいたいと願っています。
求める人材について
何事においても謙虚に学ぶ姿勢のある方や、常に前を見て歩ける明るさを持つ人が望ましいです。そして強い責任感、スピーディな行動力を持ち、組織で動く世界なので協調性も大切になります。また、障がいの有無は本当に紙一重であり、障がい者の方と接する事で教えられることは沢山あります。福祉の世界はお互いの可能性を探し合いながら学び、実践していく自分探しの旅だと感じています。常に人と接する仕事なので、まず人が好きである事、相手の立場に立ち考えることのできる人材を求めています。
学生時代に経験してほしいこと
私自身もそうですが、資格の取得は社会に出て役立つ事も多いですし、どのような資格であっても非常に大切だと感じています。特に、社会福祉士等の国家資格取得は将来必ず役に立つと自負しております。もちろん高齢者問題や昨今の時代背景も影響しますが、何よりこの業種は、自分の足りなさを思い知らされる現場であり、自分の成長に繋がる仕事だからです。今の学生さんは受け身の方が多いと聞きますが、そうではなくて自ら行動を起こし何事にも関心を持って欲しいと思います。学生時代にしかできないボランティアやアルバイトなど、何でもいいので人と接し学んで欲しいと私は思っています。また初めて福祉の仕事に携わる方でも、当法人内での研修期間で私たちの法人について知っていただきながら、利用者とともに同じ歩幅で歩んでいきたいと思っています。
- 企業データ
社会福祉法人暁雲福祉会
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!