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おおいたではたらく

2021年03月12日

社会福祉法人暁雲福祉会若手社員

今回は異色の経歴を歩みながら、福祉の世界へ辿り着いた1人の先輩をクローズアップ。40周年を迎えた「社会福祉法人暁雲福祉会ぎょううんふくしかい」と、「大分キヤノン株式会社」との合弁会社の顔として、頑張る先輩の背景にはどのような道のりがあったのでしょうか?そこには年齢を重ね、転職を経験してきた彼だからこそ、就職活動に励む皆さんに伝えたいメッセージがありました。ぜひご一読ください。

お邪魔したのは、こちら!!

  • 社会福祉法人暁雲福祉会
  • 社会福祉法人暁雲福祉会

    http://happu-en-1981.jp

    1981年創立、知的障がい者福祉に携わり40年。生活介護、就労継続支援A型、就労継続支援B型などの福祉サービス事業を多数展開。また、共同生活援助(グループホーム)など、時代に求められる福祉に先駆的に取り組んでいます。

お話を伺ったのはこちらの方。

  • 社会福祉法人暁雲福祉会
  • お名前
    那賀 史郎
    所属部署
    本部職員(キヤノンウィンド株式会社へ在籍出向)
    入社年
    2019年
    出身地
    大分市
    出身学部
    日本福祉大学 通信教育部福祉経営学部在学中

現在46歳の那賀さんは、これまでの様々な経験を経て福祉の世界へ挑戦しています。最初の就職は建築関係で、店舗の設計や測量に携わった社会人生活のスタート。そこから接客をメインとする小売業、インテリア関係、大手家電店舗などを経験しました。
「建築関係で働いていた頃は、限られた人としか関わりのない生活でした。そこから販売へ転職して不特定多数の方と接した事で、自分の新たな適性に気付けたことは大きな転機だったかもしれません」。

社会福祉法人暁雲福祉会

接客業に喜びを感じ、店長職など責任ある職も重ねてきた那賀さんが、今の福祉関係に関わるきっかけとなったのは前職の印刷会社でした。
「別府の障がい者施設の関連会社で、医療や福祉系の出版物や協会の会報誌などを作っていました。そこで福祉の事を知りました」。
以前より、福祉には興味はあったものの仕事にするという所までは達さなかったという那賀さんですが、結婚を機に人生を見つめ直し現在も通っている福祉大学へ入学。

社会福祉法人暁雲福祉会

「ゼロからの出発でしたし年齢のこともあったので、普通に勉強しても周りに追いつけないだろうという思いもあり、大学と同時に就職を決めたんです」。
福祉の知識を身に付けるため、大学と仕事を同時にスタートさせた那賀さん。初めての職種という事もあり、最初は苦労したと当時を振り返ります。
「勤め先は高齢者施設だったので、やはり安全面には一番気を配りました。わからない事ばかりで大変でしたけど私の家族に障がい者がいましたので、この職種に自分が全く抵抗がなかったことは大きかったと思います」。
そうした理由もあり、より福祉に関心が高まった那賀さんが辿り着いたのが現在働く暁雲福祉会。大学3年生の今も通勤時間や帰宅前に時間を作り、オンラインで勉強を重ねていると言います。

社会福祉法人暁雲福祉会

入社してすぐは一般職を志す障がい者の方々の就労支援や、パン販売などの仕事の支援をしていた那賀さん。そして昨年の4月に暁雲福祉会と大分キヤノン株式会社が手を結んだ合弁会社「キヤノンウィンド株式会社」へ。一般企業が重度知的障がい者の雇用を定着率に着目して取り組むことは、全国的にも極めて稀な先駆的モデルです。その福祉専門職の一員として那賀さんは出向しています。
「キヤノンウィンドでは扱う資材によって、知的障がいのある社員の作業適性を見極めサポートをしています。生活面などの体調管理も含めてトータルサポートなので大変なことも多いですし、知的障がいのある社員の感情も伝わり難い所はあるのですが、一瞬の表情で自分の気持ちが伝わったなと分かった時は本当に嬉しいですね」。
色々な経験をしてきた那賀さんだからこそ、知的障がいのある社員の小さな変化やつまづきに気付いてあげられるのかもしれません。
「ここの利用者さんには自分の感情を自由に表現する方や、何か違和感を感じながら生きている方など様々ですが皆さん幸せそうなんですね。私は今まで一般職で生産性を求められて生きてきて、そこに違和感もあったのですが人は皆、そのままの姿で十分価値があるんだなと感じるようになりました」。
自分らしく生きる事で充実に満ちた那賀さんの言葉を聞くと、彼がこれまで歩んできた多くの経験が今に繋がっている事を証明しています。最後に就活に頑張る皆さんにメッセージをいただきました。

社会福祉法人暁雲福祉会

就職する際にやっておいたほうがいいことは?

学生時代に学んだことが、社会にどう役立つかを考えて学ぶ姿勢が大切だと思います。そして入社前から誰もが適性があるわけではないですし、その逆もあります。何事もやってみないと分からないので、やらないで後悔するよりは挑戦してほしいと思います。最後に皆さんに伝えたいのは、体は大切にしてほしいという事。私の年齢だからこそ言えるアドバイスだと思います(笑)。若い頃はつい無理をしてしまう時もあると思いますが、長く元気に働き続けるためには若い頃から健康を維持して、健康の前借りだけはしないで下さいね。

企業データ

社会福祉法人暁雲福祉会

〒870-0309
大分市坂ノ市西二丁目4番3号
097-524-2424

もっと詳しく知りたい方

法人HPはこちら

WRITER

  • 塩月 なつみ
  • 塩月 なつみ記事一覧

    かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!

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