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おおいたをたのしむ

2023年09月29日

珍奇なものが勢揃い!書肆ゲンシシャ

今回ご紹介するのは別府市にある『書肆しょしゲンシシャ』です。
実はこちらのお店、個人的に一度行ったことがあるのですが、その一度で大ファンになったお店です!取材で再訪問することになり、ワクワクしながら行ってまいりました!

かなりマニアックな品揃えのため、カテテでご紹介できるのはほんの一部になりますが…。ぜひご覧ください!

マニア垂涎の品揃え!県外からも多くのファンが訪れる古書店

別府駅西口を出て、徒歩10分程度。別府公園近くのビルの1階に、『書肆ゲンシシャ』はひっそりと佇んでいます。
隣にはサンドイッチバイキングで有名な『青山コーヒー舎』があります。

書肆ゲンシシャ

こちらは店主の藤井慎二さんです。
初めてだとちょっと入りづらいかもしれませんが、とても優しい店主さんなのでどうぞご安心くださいね。
ちなみに書肆は『しょし』と読みます。書店や本屋さんという意味です。

料金は1時間1,000円の時間制で、温かい紅茶か冷たいジュースが1杯つきます。

書肆ゲンシシャ

入ってすぐの壁には、いかにも昔の写真が飾られています。

書肆ゲンシシャ

家族写真かな?と思った方、あながち間違いではありません。
実はこちら、『死後写真』なんです。
昔のヨーロッパでは亡くなって間もない家族にまるで眠っているかのように洋服を着せ、化粧をし、一緒に写真を撮影するのが流行ったそうです。

ショーケースの中にも写真がありました。まるで生きているような写真の数々を見ていると、不思議な感覚に陥ります。日本にはない風習なので興味深い…。

書肆ゲンシシャ

壁には漫画や小説、写真集などがぎっしり!倉庫などに保管しているのも合わせると5000冊ほどあるそう。

書肆ゲンシシャ

本の他にも見るからに歴史のありそうな不思議なものが盛りだくさん。世界から集めたまさに珍品が揃っており、目移りします。

書肆ゲンシシャ

こちらは大正時代の壁掛け時計。

書肆ゲンシシャ

こちらゼンマイ式になっていて、女性の目が動くんです。何のためなのか謎すぎます。夜見たら絶対怖い。

こちらの陶器のコップも一癖あり。中をのぞいてみると、

書肆ゲンシシャ

底には照明で浮き出る美しい女性の透かし絵。

書肆ゲンシシャ

ショーケースの中には美しい蝶や蛾の標本があったり、

書肆ゲンシシャ

日本の昔の文化が感じられるものがあったり。
ディープすぎて今回紹介できないものもたくさんありますので、詳しくはぜひ藤井さんに直接聞いてみて下さい!

書肆ゲンシシャ

骨董品だけでなく、現代アートの作品もあります。

書肆ゲンシシャ

こちらは現代作家、ウチダリナさんの作品。蛾やドライフラワーは標本かと思いきや、和紙を焦がして色付けているとのことで、びっくりしました。手も抜け殻のようで、なんとも幻想的です。

別府の観光名所(迷所?)!ゲンシシャができるまで

店内を見れば見るほど、藤井さんはきっととてつもなく変わった人に違いない。なぜこのお店を作ったのか、気になりすぎるので率直に聞いてみました!

書肆ゲンシシャ

藤井さんは別府市出身ですが、進学の関係で中学校からは県外で過ごしたそうです。子どもの頃から変わってたんですか?と聞くと、漫画や本は好きだったけど、いたって普通の子どもだったとのこと。

転機は大学院で学んだ『表象文化論』。『表象文化論』とは、芸術や文学、社会・文化などジャンルにとらわれずに検証する学問です。マンガ研究のゼミに入り、それまで読んでた青年漫画だけではなく、少女漫画にも興味を持つようになったりと、漫画と並行して藤井さんの興味の対象はどこまでも広がっていきました。

書肆ゲンシシャ

あるとき神保町の古書店巡りをしていたところ、めちゃくちゃ高価な写真集があることに驚いたそうです。

「たしか25万円くらいだったと思うんですが、見てみたいけど高いから見ることができなかったんですね。でも、そんな貴重な本が本屋にあって誰も見ないのはもったいない。気軽に見ることができる場所があればいいなと」。

そう思った藤井さんは故郷の別府に戻り、2016年2月29日に『書肆ゲンシシャ』をオープン!その行動力にびっくりです。オープン日が閏年の2月29日なのもこだわりだそうですよ。

書肆ゲンシシャ

お店の噂はじわじわとSNSで広まり、様々なメディアでも取り上げられるようになりました。今では全国各地からファンが訪れるそうです。中には東京から日帰りで来る方や、旅行がてら3日間連続で来る方も。お店に通ううちに別府が好きになり移住した方もいるそうです。
いや、私もその気持ちはすごーくわかります。1日じゃ絶対に足りない!

本だけでなく骨董マニアのお客様も多いそうで、新しく入ったものをSNSでアップすると駆けつける方も。藤井さんとその骨董品についておしゃべりを楽しんで帰られるそうです。

おすすめの本!(控えめですのでご安心を)

せっかくなので、藤井さんにおすすめの本を選んでいただきましょう!
お店の所蔵本目録から自分が興味があるテーマを2つ選んで伝えると、1つのテーマにつき5〜6冊を選んで紹介してくれるシステム。
気になるテーマばかりで何度でも来訪したくなります。

見ての通りなかなかマニアックなメニューですので、カテテで紹介できそうなソフトなものでお願いしました!(笑)

書肆ゲンシシャ

『幻想』をテーマに選んでいただきました。まずはこちら。
どんなのが出てくるかと思っていたら、ホッとする一冊。『世界の美しい鳥』です。

書肆ゲンシシャ

こちらは1984年に発行された『ユニコーン』写真集。
「え?ユニコーンってほんとにおるん?」となんとも不思議な感覚になる美しくて迫力のある写真集です。

書肆ゲンシシャ

次は『幽霊・妖怪』をテーマにこちらの4冊。

書肆ゲンシシャ

そして人気のあるテーマ『廃墟』のおすすめ。

書肆ゲンシシャ

店内にある本は購入も可能です!

いかがでしたでしょうか?
「まだまだ世界中に見ていない本がたくさんあるので、これからも品揃えを充実させていきます」とのこと!
随時SNSでは入荷した商品やおすすめを更新してしているそうです。
とにかく未知との遭遇だらけの『書肆ゲンシシャ』。
ぜひぜひみなさん一度足を運んでみてください!私もまたお邪魔しまーす!

書肆ゲンシシャ
〒874-0902
別府市青山町7−58
TEL: 0977-85-7515
営業時間:12:00~17:00
定休日:水・木
HP http://www.genshisha.jp/
Instagram https://instagram.com/genshisha/
Twitter https://twitter.com/Book_Genshisha
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