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• 業種

  半導体関連事業

  https://favoita.com/companies/63

  1993年に創業。「革新的ビジネスプロセスの創造」を経営理念に、LSI（半導体）に関連する事業を展開。LSI試験装置やテストアプリケーションの開発、半導体の設計を専門に行う企業として、県内外から高い評価を受けています。また若者の採用・育成に積極的で、雇用管理状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度「ユースエール認定企業」を取得するなど、働き方改革を積極的に行う企業です。

社長インタビュー

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• 企業名

  株式会社エリア

  お名前

  樋口 嘉（ヒグチ ヨシミ）

  役職

  代表取締役

大分県は50年ほど前から、世界でもトップレベルの大手半導体関連企業を誘致してきました。その結果、県内には半導体の関連企業が続々と誕生し、私たちもその一社として1993年に杵築市で創業。現在は日出町に本社を構えています。
私たちの主な事業はLSI集積回路に使われるソフトウェア・ハードウェアの開発、設計制作です。中でも半導体の製品が不良品でないかをテストするためのプログラムの開発と、テストをするために必要な基盤の設計を行う企業は全国的にも珍しく、高い評価をいただいています。

半導体の歴史は、家電や携帯電話から始まり、スマートフォンやパソコン、タブレットなどのデジタル家電で多く使われてきました。現在、マーケットを牽引しているのは自動車です。現在の自動車はほとんどがコンピューター制御されるようになっており、電気自動車になると60〜70％が電子部品になっています。今後さらにIoTが加速し、EV（電気自動車）化、自動運転化などが進むと、半導体の需要はさらに高まっていくと考えられます。

そこで重要になるのが、半導体の検査技術です。半導体が正しい製品として世の中に出て行かなければ、車の中で半導体が故障して事故に繋がったり、誤作動により予測不能な動きをしてしまう可能性があります。そこを私たちが開発したプログラムで、半導体が正常かどうかを見極めて、トラブルを回避していく。我々の技術は、次世代の社会を支える技術の一つになると思っています。

県内には半導体関連企業が100社ほどあるのですが、その関連企業と大学とで産学連携の「おおいたLSIクラスター形成推進会議」を設立しています。弊社もその一員となっており、人材育成、販路開拓、情報共有、研究開発を県内の半導体企業が一丸となって行い、産業を盛り立てていこうという取り組みを行っています。
やはり我々にいくら技術があったとしても、マーケットが急速に変化している昨今では、日々技術のアップデートが必要不可欠です。クラスターでは最新の技術を学ぶ勉強会を2ヶ月に1回ほど行っており、弊社の社員も参加して、新しい技術や社会の動きを吸収するようにしています。地域内で連携をしながら、一緒に育っていけるというのは大きいですね。

技術革新とともに積極的に取り組んでいるのは、働き方の改革です。大分県内で10社目、日出町初となる国の「ユースエール認定企業」に選出されました。実は弊社では数年ほど前まで残業時間が長く、エンジニアによって作業量もまちまちでした。そこで3年間かけて段階的に残業時間を削減。1つの技術に特化した専門的なエンジニアの育成から、1人が複数の技術を駆使できるように技術の標準化を図ったことなどで、1ヶ月の平均残業時間を20時間以内まで減らすことができました。もちろん有給も取得できますし、「しごと子育てサポート企業」として、男性も育児休暇を取得できる体制も整えています。またスポーツ大会や懇親会などのレクレーションを3ヶ月に1回ほど行っており、30名の社員が心地よく働ける環境づくりにも力を注いでいます。

レクリエーションの一環として、レーシングカート大会に参加

求める人材について

自分の目標を持っている人、将来「こういうことをやりたい」という意思を持っている人。大学生のうちに明確な将来像を描くということは難しいかもしれませんが、いろんな経験をして目標を見つけてほしいですね。
弊社では、電子の勉強をした方や電気について学んだ方はエンジニア、経営学を勉強した方は営業やマネジメントなど、幅広い道がありますので、技術に関して特に求めることはありませんが、受け身ではなく、能動的に自分から動ける人を望んでいます。

学生時代に経験してほしいこと＆メッセージ

インターンシップをぜひ体験してほしいですね。大分県内に半導体の関連企業は100社以上あるのですが、大手企業は知っていても、中小企業がこんなにもあるということを知らない方が多いんです。またソフトウエア企業や電子関連企業といっても事業内容は様々。将来の選択肢を増やすためにも、いろんな企業にインターンシップに行き、どんなことをしている会社なのかということを知って、その中で自分は何ができるのか、何をしたいのかということを見つけてほしいですね。もちろんエリアでもインターンを受け入れていて、CADの使い方から簡単な図面を書いて基盤を造るという作業を体験してもらったりしています。興味があればまずは相談していただけると嬉しいですね。