おおいたのしゅうかつ
2022年11月11日
大学生が企業の新卒採用をプロデュース
「dot.企画宣伝部~Discovery Oita Tour~」
大分県が福岡・天神で運営している、大学生の就職をサポートする「dot.」が、新たな取り組みとして課題解決型の地方創生インターンシップ「dot.企画宣伝部~Discovery Oita Tour~」をスタートさせました。
今回のテーマは「竹田の企業の新卒採用に係る課題解決」。学生が企業になりきって、新卒採用のための企業説明プレゼンをプロデュースします。人事の仕事の一部をお手伝いするイメージですね!
メンバーは、大分県出身者や地域の活性化に興味がある7名の学生。9月6日~8日に竹田市で行われたフィールドワークと、10月2日の発表会の様子をレポートします!
「dot.企画宣伝部~Discovery Oita Tour~」
2022年6月からメンバーを募集し、7月に「まちづくりたけた株式会社」と「有限会社
ワークショップやセミナー・企業説明会などを経て、学生が自ら企業と連絡を取り合いながら打ち合わせなどの準備をしてきました。
今回の竹田市のフィールドワークの主な目的は「企業取材」ということで、皆さんやる気満々です。
「まちづくりたけた」チームのみなさん
「田部モータース」チームのみなさん
まずは「まちづくりたけた株式会社」を訪問
「まちづくりたけた」チームリーダーの江口さんにお話を聞きました。
江口
飯塚市出身 久留米大学3年
参加したきっかけ
企画を作ることや地域活性化に興味があり、dot.企画宣伝部 コミュニティマネージャーの池辺さんからの紹介で参加しました。
一言・意気込みなど
学生の皆さんに「この企業に入りたい」と思ってもらえるような、企業紹介作りに全身全霊で挑みます!
仕事内容や、やりがいに感じていること・竹田の魅力などを企業にインタビューしました。
実際に社員さんとまちの人が関わる様子を見て、「まちづくりたけた」は町で働く人にとって不可欠な存在であるということを実感したという学生も。
「まちづくりたけた」が、どのように地域と関わっているのかを知ることができました。
続いて「有限会社田部モータース/ロータスタナベ」を訪問
有限会社田部モータース/ロータスタナベ
自動車整備をはじめ、定期点検・車検・板金・自動車任意保険まで、様々なサービス・情報提供を行い、カーライフをサポート。また、2021年3月から電気小型自動車「
「田部モータース」チームリーダーの中平さんにお話を聞きました。
中平
大分市出身 九州産業大学3年
参加したきっかけ
オオイタカテテのメールマガジンでこの企画を知り「やってみたい」と思ったので、参加しました。
一言・意気込みなど
「この企業おもしろい!竹田ってステキ♡」と思ってもらえるような紹介ができるように頑張ります。
田部モータースでは、将来の展望や社長さん自身の思いなどをインタビュー。
「籠モビ」をはじめ、積極的に町のために活動をしている理由を尋ねると「町が栄えることによって、結果的に自社の仕事も増えることになるんです」ということでした。
『利益が還元されていくというサイクルがあるからこそ、企業の生き残りや町の発展に繋がる』という考えに感銘を受けたという学生も。
「籠モビ」を実際に運転してみました!
前後2人乗り・窓なしの電気自動車で、普通自動車免許で運転することができます。
なんとこの「籠モビ」、両側のドアが上に開きます!ちょっとワクワクしませんか?
竹田市内の公道で走らせることができ、竹田市内・城下町観光にうってつけ。
整備工場の見学。
普段はなかなか見ることのない整備の様子に興味津々です。
ぶらり、まちあるき体験&ランチ
企業訪問の後は、実際に竹田の町をメンバーで探索しました。
「竹田市歴史文化館・
竹田に縁のある瀧廉太郎の音楽が流れる「廉太郎トンネル」。季節によって流れる音楽が変わるそうですよ。
ランチは、昭和56年まで銭湯だった場所をカフェに改装して営業している「アートスペースカフェ
素敵なランチにテンションが上がります!建物は国の登録有形文化財に指定されているのだとか。
岡藩主中川家の
初めて坐禅体験をしたという学生は「最初は慣れなくて別のことを考えていましたが、徐々に慣れてきてゆっくり自分自身を見つめ直すことができた」といいます。
休憩で立ち寄ったカフェ「花とカフェ
また、この日は竹田市長の
ソフトクリームでパワーチャージ!
竹田市の魅力を実際に満喫し、竹田の企業のアピールへ活かすための体験ができました。
企業の一員として
10月2日、福岡・天神「dot.」で「学生が企業になりきって新卒採用のための企業説明プレゼンを行う」というテーマのもと発表会が行われました。
プレゼンのルールは3つ。
- 20分程度の新卒採用向けであること
- オンラインでも使用可能なこと
- プレゼン資料として企業の方に納品すること
プレゼン資料は、今後実際に企業の採用に使用されるとのこと。
「まちづくりたけた」チーム
テーマは『夢中になっちゃうリアルどうぶつの森』。
色々な人が気軽に声をかけてくれたり、やりたいことを仕事にしていたりと竹田の町はまるで“どうぶつの森”だと感じました。
また、都市には多くの人がいて、特に仕事に対しては代わりになる人はたくさんいるけれど、竹田は最初から最後まで仕事を担当できるのもいいところ。
「田部モータース」チーム
テーマは『まちのクルマ屋さん』。
ただの車屋さんじゃない、町にとって唯一無二の存在ということで「まちの」という言葉を入れました。
新しいことにチャレンジできる企業の風土や、多くの店舗と提携するネットワーク「ロータスクラブ」に加盟しているからこそできる、充実した教育体制という部分も魅力。
2チームの発表を終えて、企業からは「企業側にも気付くところがあった」「地域の雰囲気が伝わってきた」というコメントをいただきました。
全体を振り返って
6月からスタートした「dot.企画宣伝部~Discovery Oita Tour~」全体を通して感じたことについて、学生の皆さんに感想を聞いてみました。
竹田市にひときわ熱い情熱を注ぐメンバー、岡本さん。
「田部モータース」チーム
岡本
参加したきっかけ
僕は豊後大野市出身なんですが、隣の竹田市の高校へ通っていました。
竹田市は高校の3年間を密に過ごした思い入れのある場所で、大好きな町です。
そこで、以前dot.で自己PR講座を受講したときにこの企画がある事を知って「絶対参加しよう」と思い、応募しました。
参加してみて
その地域のお店や会社の名前は知っていても、実際にどんな事をしているのかというのが分からなかったので、いい企画に巡り会えたなと感じています。
いい意味でイメージと違った
企業のプレゼンをプロデュースするということだったので、最初は「堅苦しい雰囲気なのかな?」と思っていましたが、フランクな雰囲気でほっとしました。
その他にも、
- 実際に働き方を見ることができてよかった
- 漠然と地域活性化をしたいと思っていたが、自分で何をしたいのか明確になった
- 初対面の人と話すのが苦手だったが、成長できた
- 竹田の人と話して、竹田が変わろうとしているのを感じた
- 大学では専門的な内容を学んでいるので、視野が広がった
など、参加して良かった!という声がたくさん集まりました。
学校も学年も違う学生が集まって、それぞれアイデアを出し合い企業の一員としてプレゼンをするという機会は大学生活の中でも少ないことですよね。
前向きな感想が多く、「dot.企画宣伝部~Discovery Oita Tour~」は、学生の皆さんにとっても良い経験になったのではないかと感じました。
dot.企画宣伝部 コミュニティマネージャー 池辺さん
地元・大分で就職すると希望していても、大分市や別府市など、都市部にしか就職先がないと思っている学生がとても多いです。
この企画はdot.として初めての取り組みですが、裏テーマとして「地方での働き方を知ってほしい」という思いで実施しました。
この企画を通して、さまざまな働き方を知ってもらえるといいなと思います。
dot.ではほかにも、就活イベントやキャリア相談なども行なっています!
就活中の方や、dot.企画宣伝部について知りたいという方は、ホームページまたはSNSをチェックしてみてくださいね!
- dot.
WRITER
- 日名子 真衣記事一覧
猫とパンを愛してやまないママライター。食べ歩きと写真を撮ることが趣味です!美味しいものを探して、相棒のカメラと一緒に大分県内を旅します。将来の夢は、縁側のある家で猫とのんびり暮らすこと。
まちづくりたけた株式会社
観光客に向けたイベントやマップ作りで集客の仕組みを作るなど、竹田市の地域活性化のためのまちづくりに関する事業を行っています。また、竹田市に暮らす人に向けた色々な働き方も提案している企業です。