おおいたをたのしむ
2018年03月16日
巷でウワサのダムカレー、知ってる?
気付けばもう3月も半ば。
春うららかな季節到来!と言えど、外に出ればまだまだ肌寒さが残ります。
というわけで(どういうわけ?w)、ちょっぴりホットになりたいあなたにオススメ。今、ダムマニアの間で話題の「ダムカレー」を深掘りして来ました!皆さんはご存知でしょうか?
そもそもダムカレーとは…
ダムをモチーフにしたカレーのことで、ご飯は堰堤(堤防のことですね)、カレールーは貯水池を表しています。代表的なダムカレーはこちら。
ほほう。まさしくダムそのもの!聞くところによれば、ダムカレーには特に定義はないそう。国内で販売されているダムカレーを大きく分類すると下の3つになるそうですよ!
- ダム近隣の飲食店で提供されているカレー
ダム脇のレストランなどで提供されているカレーで、かたちも全く普通のカレーですが、地名にちなみ、ダム名を冠にした名前となっているもの。 - 主にカレーであることをモチーフとしたカレー
ごはんがダムの形状になっているが、「堰き止める」というダムとしての機能を持っていないもの。下流側に副材などが盛りつけられていることが多く、カレーとしての造形美を楽しむことができる。 - 主にダムであることをモチーフとしたカレー
ごはんがダムの形状になっており、「堰き止める」というダムとしての機能も持っているもの。カレーとしての盛り付けは放棄されているが、ダムとしての造形美を楽しむことができる。
出典:日本ダムカレー協会
なるほど。ダム脇のレストランで提供されているカレーや、ごはんがダムの形状になっているものなんですねー。
そんなダムカレー。実は大分県でも食べることができるんです!
企画・発起人である、佐伯市・地域おこし協力隊の志内亜紗美さんに早速会いに行って参りました。
豆知識
地域おこし協力隊とは・・・
「地域おこし協力隊」は総務省の制度で、都会からの人材を地方が積極的に受け入れ、地域と連携した活動を通じて、地域力の維持・強化を図っていくことを目的としたものです。
実は、大分県内でも、約140名以上の地域おこし協力隊員が活動しているんですよ!
おおいた地域おこし協力隊Facebookページはこちら
2年前までは故郷・熊本で料理学校の先生をしていたという志内さん。働くうちに食育についてもっと学んでいきたい!と、色々な場所を模索し「佐伯市食育推進会議条例」と 「佐伯市食のまちづくり条例」が定められ、食育に力を入れている佐伯市へ行くことを決意。 現在は、佐伯市役所まちづくり推進課で食育に関する仕事に携わっています。料理教室の講師や地元の小学生とのレシピ開発、市民の方の相談を聞きレシピ本を作ったり…と料理に関係すること全てにおいて大活躍の毎日です。
「以前は仕事をこなすだけで精一杯でしたが、もっと自分で仕事の可能性を広げたいと思いここへ来ました。佐伯は美味しいものが多いし、本当に良いところ。出会う人みんなやさしいところが大好きです!お酒も好きで、今まではお酒だけ飲んで満足していましたが、佐伯市にきてお酒と魚がこんなにあうのか!と気が付かされましたね。おかげで10㎏太っちゃいました(笑)」
なんともアクティブな決断の背景には、ものすごい野望がありました!学ぶ姿勢に尊敬しちゃいます。(ちなみに10㎏増えた体重は、努力の結果7㎏減!すばらしい!)
そんな志内さんは元々ダムが好きだったというから、これまた驚き。
「ダムってカッコイイんですよ、ダムにはそれぞれ顔があるんです!!」
…これは結構なダムマニア。
佐伯市には4つ以上の大きなダムがありながら、全国的なブームになって来たダムカレーをどこも作ってないことに気づき、プロジェクトを開始。ダムカレーで佐伯市の地域おこしが出来たらという彼女の願いのもとに始まりました。
ダムカレープロジェクトチームを立ち上げ、ダムカレーを研究し店舗を巡り、努力の結果、今では4つの店舗での販売が決まりました。2017年7月には竣工お披露目式も。ダムカレーは、彼女の頑張りと、地域の方々のたくさんの協力のもと生まれたと言っても過言ではありませんね。
最後に志内さんに今後の目標を聞いてみました。
「佐伯市は実際に来てみないと良さがわからないので、どんなきっかけでもいいので佐伯市に来てくれる方を今よりもっと増やすことができたらと思っています。ダムカレーに関しては、自分で手がけた佐伯ダムグッズ(手ぬぐい、トートバック)を通して佐伯市を全国のダムマニアはもちろん、佐伯市を知らない方々にも知ってもらいたいです!」
まずは、「道の駅やよい」にあるダムカレーからご紹介。
別府大学短期大学部の学生さんたちもダムカレー初体験です!
やって来たのは、佐伯市にある「道の駅やよい」。
新鮮なお野菜や地域の名産がずらりと並び、連日大賑わいの人気スポットです。
作って頂いたのは、「床木ダムカレー」!
じゃん。一般的なカレーよりも色鮮やか!
実はこの「床木ダムカレー」は全て、ここ道の駅やよいにある地元の野菜で作られているんです!やよい産のブラックベリーで漬けた生姜の甘酢漬けや、ブロッコリーまでオール地元産。まさに地産地消!
学生の二人にはたまらないインスタ映え(笑)パシャパシャいきます。そして実食。いただきまーす!
おっと、その前に。
忘れてはいけない儀式があるそうで。その名も、放流ならぬ「放ルー」作業!
放ルーとは…一体?
そうなんです、堰き止めていたニンジンを抜くとダムの水が流れるように「放流」!ダムカレー界では、それを「放ルー」と言います(笑)
分かりますでしょうか?少しずつ流れ出るルーの様子。
こうやってダムカレーは楽しむのだそう。細部にまでこだわりがあるのです。
初めてのダムカレーに二人も興味津々。放ルーを楽しみながらいただきます。
そのお味は?「めっちゃ美味しい!カレーの味もしっかり濃厚でぺろっといけました(笑)」その濃厚な理由は、実はお味噌。ルーの中には、これまた地元・やよいの味噌がかくし味として入っているそう。なるほどー。しかし実に美味しかったです!ごちそうさまでした♡
続いて向かったのは、道の駅やよいから車で20分ほど。
直川カントリー倶楽部内にある「レストラン コリーヌ」さん!
コリーヌさんで頂くのは、「直川ダムカレーラーメン」!なんとラーメンバージョンです。…早く見てみたい!そのお姿がこちら。
か、かわいい♡
カブトムシの有名な町にちなんだカブトムシの姿が愛くるしいこと!
実はこのカブトムシ、自分で作ることができるんです(ビジュアルにこだわりたいあなたはシェフにお願いしましょう(笑))
味玉になっている卵に、じゃがいも(さつまいも)を低温でじっくり上げたものを手足にして作っていきます♪(じっくり揚げていくことで、より刺さりやすいそう!)
これが結構楽しい!時にはカブトムシの置き場所を変えてみたりw
ちなみにシェフ作のカブトムシはこちら!
この「直川ダムカレーラーメン」を作ったシェフによると、実はこれ全てラーメンの具材がベースになっているというから驚き。
こだわりのグリーンカレーのルーは醤油などは使わず、ナンプラーで味付けしています。そこに辛さを抑えた柚子胡椒とココナッツミルクなどが隠し味として加わって、絶妙な美味しさ!このカレーに使われている食材も、地元の野菜が中心。季節によって具材は変わり、旬な美味しさを味わえる贅沢な一品です!
中にはサプライズのチャーシューも!
ダムカレーには様々な仕掛けがされていて、見るもの食べるもの楽しい♡
今すぐ食べに行ってみたい!という方は、この「佐伯ダムカレーmap」を参考にしてお出かけくださいね。(mapの掲載情報は2018.3時点のものです。)
噂のダムカレー、食す前に発起人・志内さんからのご伝言です。
「ダムカレーを食べるときは、まずそのダムを見てから食べるべし」。
まず実際のダムを見て、それからダムカレーに挑んでください!とのこと。私たちも志内さんの言葉通りに、ダムへ行って見ました(笑)
ダムの顔が分かるまでにはまだまだ時間がかかりそうですがw、ダムカレーを知れてとても楽しかったです!
次は、どこのダムカレーを食べに行こうかな♡みなさんもぜひ一度、お試しアレ。
- 道の駅やよい
-
〒876-0112
大分県佐伯市弥生大字上小倉898-1
TEL:0972-46-5951
※ダムカレーは要予約、前日の15時までにお願いします☆
ご注文の方には駅長特製ダムカレーカード進呈!
- レストラン コリーヌ(直川カントリー倶楽部内)
-
〒879-3102
大分県佐伯市直川大字上直見3757
TEL:0972-58-3308
※ダムカレーは要予約、3日前の15時までにお願いします☆
非公認ダムカレーカード「レストランコリーヌバージョン」あります!
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!