おおいたではたらく
2017年01月31日
社会福祉法人 安岐の郷理事長・総合施設長
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- 業種
- 介護保険事業全般、障害者福祉サービス事業、配食サービス、養護老人ホーム、事業所内託児所など。
https://favoita.com/companies/378
平成7年設立。特別養護老人ホームの運営や認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、障害者自立支援サービス事業など、福祉における事業展開は多岐にわたる。常に利用者さんの笑顔のため、一人ひとりの心に寄り添いながら高齢者福祉のパイオニアを目指しています。
理事長・総合施設長インタビュー
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- 企業名
- 社会福祉法人 安岐の郷
- お名前
- 髙橋とし子(たかはし としこ)
- 役職
- 理事長・総合施設長
「安岐の郷」は平成7年の設立から20年を迎えました。高齢者の尊厳を守り、自立支援を行うという初代理事長からの社是を原点としながら、「地域に愛され、地域に信頼され、地域に開かれた高齢者福祉のパイオニアを目指す」をモットーに、職員一同、日々サービスの提供に取り組んでいます。人手不足といわれる職種ではありますが、現在の職員数は約290名。この仕事は直接介護に携わる職員だけでなく、厨房の調理師や事務職など、誰一人欠けても成立しません。職員がいい介護をして、利用者さんがおだやかに生活できることを前提に、年次有給休暇を含む連休制度や法人独自の育児休暇なども推進しています。
他にも男性職員の育児休暇をはじめ、お孫さんの出産を手助けする休暇「ばあちゃんの出番です」の創設や施設内託児所の設置など、職員が仕事と生活の調和を図りながら、その能力を十分に発揮できるような雇用環境を常に整えています。これらの取組によって、女性職員がより良く働ける環境であると認められて、平成23年度の子ども若者育成・子育て支援功労者表彰(子育て・家族支援部門)で内閣総理大臣賞を受賞しました。
また8年前から高齢者の方々の集いの場所になるよう、毎月第二土曜日に、地域の廃校舎を利用して「100円居酒屋」を開設。料理やお酒はすべて百円で提供しています。施設や会社の中だけでなく、地域の方が笑顔になることが私たちの喜びにも繋がっています。飲食は私たちの生活に大きな活力を与えるものであることから、10年の歳月をかけて「ミキサー食」を開発しました。素材ごとにミキサーし、食感はプリンほど。本物の料理そっくりに形成し、味は最高に美味しいと自信があります。高齢者の方や寝たきりの方にこそ美味しい料理を提供したいという想いで開発した「ミキサー食」は、新聞等でも紹介され、全国から問い合わせが殺到しています。
年に4回、職員全員で集い、話し合う場を設けています。特に12月は全員にアンケートを実施し、1年を振り返りながら、高齢者虐待防止についても学んでいます。高齢者を相手とする仕事なので、その人の自立や力を伸ばしてあげたいと思えば、ときにはゆっくりと待つということも大事です。とにかく利用者さんの視点に立ち、業務をすることが大前提ですが、業務優先ではなく、人と人との気持ちの部分を大切にしようと伝えています。これからの採用に関しても、相手を想う心と、すてきな笑顔で利用者さんに接することのできる方を希望します。そして諦めない気持ちを持つ方。誰もが初めは福祉の理想や夢を持ち入社しますが、高齢者や障がいのある方が相手であるがゆえ思い通りにいかないこともあります。でもそんな中で利用者さんの笑顔や温かな言葉で救われることも多いです。そういう喜びを見つけながら、最後まで諦めずに、この仕事を続けていくという目標を持っていただけたらと感じています。
基本理念である「すてきな笑顔で生きよう!」にもありますように、私たちは常に明るく素直な笑顔で、丁寧な介護を心がけています。これからも「鈴鳴荘があってよかった」と利用者さんに喜んでいただけるような高齢者福祉のパイオニアを目指します。
- 企業データ
社会福祉法人 安岐の郷
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!