おおいたではたらく
2017年12月28日
八鹿酒造株式会社若手社員
子どもの頃から、夕方になると流れてくるあの曲。♪やーつしかーやつしかのー♪そう、この「八鹿の天気予報」のメロディ。大分県民なら、誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか?(実はこのCM、今年で49年目だそうです!)あたり前のように私たちの日常にある「八鹿」という名前には、先代から受け継がれる長い歴史がありました。その想いを胸に、日々挑戦するひとりの営業マンの本音と野望に迫りました。
お邪魔したのは、こちら!!
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八鹿酒造株式会社
創業は元治元年(1864年)。今年で153年目となる「八鹿酒造」は、幕末の頃から九重町で酒造りを営む老舗中の老舗。「なしか!」「銀座のすずめ」を始めとする清酒や焼酎は大分県民なら、もうお馴染みですよね。現在、社員数は約100名。役職や部署を問わずとてもいい雰囲気で働くことができていると言う、ひとりの先輩にクローズアップ。大分で生まれ、大分育ち、そして大分で働く先輩のリアルとは?
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 日野 貴博
- 所属部署
- 営業部
- 入社年
- 2012年4月
- 出身地
- 大分県九重町
- 出身学科
- 立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋マネジメント学部アジア太平洋マネジメント学科
その華奢な感じから、“営業マン”という雰囲気とはかけ離れた優しさ漂う日野さん。八鹿酒造のある九重町に生まれ育ち、地元の高校を卒業後、立命館アジア太平洋大学へ進学しました。
「正直、その頃はまだ人生の目的が定まらず漠然としていました」。
自分の進むべき道を考えながら4年間を過ごしたそうです。元々、大人しい性格だったという日野さんですが、友達の紹介もあり大学時代は水族館の売店、イベント関連、コンビニなど様々な接客業のアルバイトを経験。「やっていくうちに接客業を好きになっていきましたね。ちゃんとシフトも組んでもらって、半分社会人という気持ちでした。気を配ることやお客様目線で動くことなども勉強になりました」。
しっかりと接客スキルも身に付けたこの経験が、のちに就くことになった営業の道にも大きな影響を与えたと言います。
地元にある「八鹿酒造」は、自営業である実家で育った日野さんにとって、とても身近な存在だったと言います。就職活動中は県外へ出ることも1度は考えましたが、やっぱり働くなら地元でという想いもあり合同説明会などに参加し八鹿に決意。入社1年目は、当然ながら社会人1年生。右も左も分からず、無我夢中で駆け抜けた1年でしたが、2年目を迎えた頃から徐々に変化が。「2年目でとある上司の下に付かせて頂いたことで、仕事の楽しさを知りました。それがなかったら、今どうなっていたかは分からないですね(笑)」。
色々なお客様を担当させてもらいながら、その上司の影響を受けながら、日野さんの仕事に対する考え方は大きく変わっていきました。
朝早くから夜遅くまで、色々大変なことも多い営業の世界に生きて6年目。中でも一番大変だったのは、昨年、熊本と大分を襲った大地震のあとだったと当時を振り返ります。「商品が売れない苦しみを初めて知りました。由布院なども観光客が激減して、こんなにもキツいことがあるんだと思い知らされましたね」。
大分から日田までの業務店やホテル、お土産屋を広く担当する日野さんにとって、本当に苦しい時期が続いたと言います。それでも日野さんは平常心を装い、自分を奮い立たせ毎日営業先へと顔を出し続けました。(まさに営業マンの鏡ですね、素晴らしい!)そんな努力が実を結び、今では「日野さんが言うなら、新商品を置いてみようかな」と言ってもらえるまでに成長。後輩も増えて、先輩としての自覚も芽生えてきました。「この会社には今まで紡いできた長い歴史があるので、それを途絶えさせたくはないですね。でも今は新しい業態も増えてきているので、後輩には、時代に沿った成長をしてほしいと思います!」
自分の人生を模索し悩み、大人しかった青年が「八鹿酒造」に入ったことで、社会を学び、頼もしい“先輩”へと成長しました。そこにはコミュニケーションを大事にする社長の想いもしっかりと伝わっているような気がします。 最後に、就職活動に頑張る学生さんへ向けてメッセージを頂きました。 「自分はこういう人間だとか、こういう会社が向いていると決めて活動しない方が良いのではないかと思うんです。既成概念を捨てて、自分に合うかどうかを判断してほしいですね。やってみると意外と合うことも多いですから。あとは、3年間は辞めないこと。最初は楽しさを感じる余裕もないと思いますが、続けていくことで面白さが発見できると思いますよ」。
これからもしっかりと売り上げを伸ばしていけるように、八鹿を売り込んでいきたいという日野さん。「お客様に、いつでもどこでも目に付く所に八鹿を置いてもらえるようにしていきたいです。そしてお土産品から八鹿を発信できるようにこれからも頑張りたいです!」心優しき営業マンの心には、誰よりも熱い情熱がありました。日々成長を続ける日野さんが「八鹿の顔」になる日を、楽しみにしています!
- 企業データ
八鹿酒造株式会社
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!