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おおいたをたのしむ

2017年11月17日

世界にひとつだけの靴。

大分市中心部でも閑静な住宅街に佇む『山村製靴店』。
こちらは完全オーダーメイド、世界にひとつだけの靴を作り出す職人 山村浩二さんのお店です。
東京からわざわざ大分まで靴を作りにくる常連さんも多く、現在は約2年待ちだとか!

『おしゃれは足元から』。ファッションの重要アイテムの靴ですが、自分だけの一足を作るって最高のおしゃれですよね。でもオーダーメイドというとちょっとハードルが高いイメージがありますし、靴職人という仕事もあまり馴染みがないような・・・。
山村さんにお話を聞いてきました。

一人で何かを作りたい。

子供の頃からプラモデルやラジコンなどモノ作りが好きだった山村さん。部屋で黙々と一人で作業をするのが好きだったそうです。
次第に車自体に興味を持つようになりエンジニアを目指して国立大分工業高等専門学校に進学。

しかし学んでいく中でこんな思いが湧いてきます。

「車は一人じゃ作れない。なんでもいいから一人でモノ作りがしたい!」

ちょうどその頃、大分市内の靴屋でアルバイトをしていましたがこの1冊に出会います。

イギリスの靴職人が靴を作る工程を紹介したページを見て「おもしろそう!」と興味が湧いた山村さん。
ここからの行動力がすごい!

実際の靴職人の工房を見たくなりイギリスへ。工房をまわっているときに革靴の名門『ジョンロブ』で働く日本人女性の職人さんと話し、オーダーメイドの靴作りの世界に魅了されます。

「自分も靴職人になろう!」との思いを胸に帰国。それから大分・東京でまずは靴の修理から学び、友達や自分の足をモデルに靴作りの修業を積みました。

2006年に開業。最初の2〜3年は修理が主でしたが、だんだんと評判が広がり今では靴のオーダーがメイン。お客様の8割は大分の方ですが、東京など遠方からもわざわざオーダーにこられるそう。
男性のファンが多く、クラッシックなデザインが好評です。

大切にしてるのは、人間の手作業による繊細な気遣い。

工房にはたくさんの木型や道具がならんでいます。

靴作りの工程は足の採寸をして木型を作り、お客様と決めたデザインに合わせて型紙を作ります。

山村さん曰く「靴は車と同じ要素がある」とのこと。1つ1つのパーツを組み合わせて作る工程は車と靴で通ずるものがあるそうです。

それから仮靴作り。お客様にフィッテイングしていただきながら2回作ります。2回目は本番用の革を使用。それからいよいよ本番の靴に着手して完成です。
これだけの手間だと2年待ちというのも納得です。

今は3Dでデジタル化されオーダーメイドの靴を作るのも比較的簡単になってきました。
そんな中、山村さんが大事にしているのは『人間の手作業による繊細な気遣い』
いかに美しく見えるかを重要にしていますが、例えば同じ木型の場合でも白と黒の革では微妙に調整します。白は膨張して見えるので少し細めにするなど、機械では出来ない人間の細やかな気遣い・感覚を靴作りに反映させています。

よりこだわりを持ち、今でも勉強の毎日。

靴職人の世界でもInstagramなどSNSの交流が活発。山村さんも海外の職人の作品を見て刺激を受けることも多いそう。
『靴の世界も進化する』
伝統的な靴作りを大事にする一方、もっと靴に親しみを持ってもらえるように様々なイベントを発信するなど新しい試みにもチャレンジしていきたいそうです。
お店のInstagramでは制作過程や完成した靴の素敵な写真がたくさん!
ぜひみなさん、オーダーメイドの靴の世界をのぞいてみてください。

山村製靴店

〒870-0046 大分県大分市荷揚町10-10 グリーンヒル荷揚1階
TEL 097-534-1715
営業時間 11:00-19:00
定休日 火曜日

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    美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。

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