迷いながらも見つけた将来への道しるべ

長崎市出身の米田さん。
幼い頃から造船関係の会社で働く祖父の影響もあり、船に興味を持ち船舶工学コースのある大学へ進学。
「実をいうと、高校生の頃は警察官を目指していたこともあったんです。でも部活動の関係で秋口まで就活が思うようにできなくて、もう一度自分のやりたい事や将来を考え直しました」。
時間がない中で焦りもありながら、自分が好きな事を見つめ直して辿り着いたのが大好きな船。片道2時間をかけ通学しながら、4年間、船の材料力学など船全般に関することを学んだと当時を振り返ります。

在学中はペーロンサークルに入り、仲間たちと楽しんだと話す米田さん。ペーロンとは、長崎各地で行われる専用の船での競漕のこと。約14メートルの船に26名が乗り組み競い合うこの競技は長崎の夏の風物詩でもあるそうです。
船を愛する米田さんは、将来の仕事も造船関係を探しました。地元には、祖父が勤めていた造船関係の大企業もあったといいますが、米田さんが探していたのは中小企業。
「偏見かもしれませんが、大きな会社は人の入れ替わりも早いイメージがあって。アットホームな感じの方が自分には合っているのかなと思いました」。

自然豊かな町から世界に誇れる仕事を

マイナビなどのインターネット検索や、大学の掲示板で目に留まったのが現在働く「臼杵造船所」。一度は地元を出てみたいという好奇心もあり、書類を送りインターンシップにも参加しました。
「初めて会社に来た時、正直に言うとすごく田舎だなあと思いましたね（笑）。でも地元にも似た感じでしたし、自分にはこののどかな感じがいいなと思いました」。
インターンシップでは、大学の勉強にはないことを沢山学んだといいます。同時に、現実の厳しさも感じた米田さんでしたが、もっと学んでいきたいという気持ちから就職試験を受け見事合格。現在は入社5年目を迎え、船体設計部船殻設計課にて設計の仕事を任されています。

「当初は製造希望でしたが、上司の勧めもあり設計の道へ進みました。現場の図面を書いたり、現場の対応を任されたりと責任ある仕事ですが、相談できる先輩や上司にも恵まれているので有り難いなと感じています」。
休日を一緒に過ごすほど会社の人と仲が良く、毎日が充実しているという米田さん。

自分が手がけた船が完成して引き渡す時や、出張で乗るフェリーが自分たちが造ったものである時、色々な瞬間で仕事のやりがいや喜びを感じていると笑顔を見せます。今後は、与えられた仕事以外でも自分でコストを考えたり、会社の力になるような仕事をしていきたいそう。
大好きな船の仕事を通じて、日々成長する26歳のこれからが楽しみです！

大分で働く魅力

自然豊かで、ストレスなく生活できるのが最大の魅力だと感じています。自分のプライベート空間も保たれるので、とても暮らしやすいです。元々、趣味のひとつが釣りだったので海に面した大分や臼杵は最高ですね。実は会社が臼杵にある事が、釣り好きの僕が就職先を決めた理由のひとつでもあります（笑）。

就活のアドバイス＆メッセージ

就職試験の面接など緊張することも多いと思いますが、自分を飾らずに普段通りの自分でいることが大切だと感じています。見栄を張らずに、できること、できないことはちゃんと伝えれば自然体の自分で話すことができると思います。またこういう専門的な仕事は、それなりの知識がないと入社できないと思っている方が多いと思います。でも実際会社には文系・理系問わず様々な人が様々な部署で働いています。必要なのは前向きな気持ちと、船に対する愛です（笑）。自分の可能性を自分で決めずに、興味のあることにチャレンジすることが大切だと思います。世界に誇れる仕事を一緒にしてみませんか？　皆さんに会えることを楽しみにしています、頑張ってください！

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