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ちょこっとおおいた

2021年02月26日

大分麦焼酎のために誕生した麦!トヨノホシ

麦焼酎において、全国一の生産量を誇る大分県。大分県民なら『いいちこ』や『二階堂』など大分の麦焼酎のCMはすっかりおなじみですよね。お酒を飲まなくても、名前だけは知ってるという方も多いのではないでしょうか?
今回は大分の麦焼酎のために開発された大麦の新品種『トヨノホシ』をご紹介します!約10年の歳月をかけて生まれたトヨノホシと大分麦焼酎、お酒が好きな方も飲まない方も、これを機会にちょこっと興味を持ってくれるとうれしいです♪

トヨノホシ

今回お話を聞いたのはこちらのお三方!左から大分県酒造組合専務理事 井餘田(いよた) 司 さん・宇佐市四ッ谷酒造代表取締役 四ッ谷 岳昭さん・大分県農林水産研究指導センター研究員 山本 真梨子さんです。

トヨノホシ

大分はもともと日本酒が主流!?麦焼酎が逆転するまで!

ー全国的に大分の麦焼酎は有名ですが、麦焼酎の歴史は古いのでしょうか?

四ッ谷さん:いえ、大分の麦焼酎の歴史は実は浅いです。もともと大分は清酒が生産量・消費量とともに主流で、1970年代半ばまで四ッ谷酒造は米を削った時に出る白ぬかを原料に焼酎を造っていましたね。その後、県内の蔵元が麦麹の開発に成功して、麦100%の大分麦焼酎が誕生しました。

トヨノホシ

麦だけで作った焼酎は、クセがなくすっきりとした口あたりで飲みやすいのが特徴です。これが東京などの都市圏でも大ヒット!全国で一大ブームが巻き起こりました。

待望の新品種『トヨノホシ』誕生!

四ッ谷さん:大分麦焼酎という名前で有名にはなりましたが、麦も酵母も大分県開発のものではない。せっかくなら純粋に大分オリジナルの焼酎を作って、ブランドを確立したい。そして大分の農業の振興に寄与したいという思いが、造り手側にありました。

トヨノホシ

山本さん:当時の焼酎用麦は、ニシノホシという麦が主流でしたが、このニシノホシがオオムギ縞萎縮病Ⅲ型という病気に弱いことがわかりました。 生産側からすると、病気に強い麦の開発が急がれていました。

2005年度より大分県農林水産研究指導センターと大分県酒造協同組合がタッグを組み、新品種の開発が始まります。

トヨノホシ

四ッ谷さん:酒造組合は、作りやすさや粒の大きさ、麹が入りやすいなど、製造する側から見て、こういった品種が欲しいという要望を出しました。農家さんの収穫量が多い、精麦メーカーさんが精麦する際に欠けたり、ロスが少ないというのも大事なポイントでした。

山本さん:新しい品種をつくるには、優れた性質を持った品種どうしを交配します。トヨノホシを育成する際も、8通りの交配を行い、1,800を超える候補の麦を作りました。それから、栽培のしやすさ、収穫量の多さ、病気に対する強さ、品質の良さなどを検討した結果、九州二条18号とニシノホシとの組合せに由来する品種が選ばれました。2018年2月に品種登録されて、トヨノホシと名付けられ、大分オリジナルの焼酎用麦としてデビューしました。

トヨノホシ

井餘田さん:2016年度から県内の酒造場で醸造が開始され、2017年度から販売が開始されました。2021年は17社が仕込み中、14社が販売予定です。

山本さん:現在、県南地域(豊後大野市と佐伯市)にて185haほど栽培されています。

ー実際にトヨノホシを使ってみて、何か違いはありましたか?

四ッ谷さん:粒が大きく、造る上での作業効率がいいと思います。抽出できるアルコール量も多い。味は香りが豊かで、コクがありますね。 四ッ谷酒造では『トヨノホシ兼八』としてトヨノホシと大分県で開発したカボス酵母も使っています。

先日東京で開催された組合まつりでは、お笑いグループ ロバートの馬場さんが作った食事にこのトヨノホシ兼八を合わせて飲んでいました。「すっきりして美味しい」とコメントされていましたよ♪

トヨノホシ

プロに聞く!何倍も美味しくなる麦焼酎の飲み方

-焼酎を飲まない方でも美味しく飲める、オススメを教えてください!

四ッ谷さん:ソーダ割りが飲みやすくてオススメです。カボスをいれるとさらに爽やかな風味が加わって飲みやすくなります。通になりたかったらお湯割がオススメですね。沸かしたお湯を先にコップの4割りほど注ぎます。器にいれるとだいたいお湯が75度くらいに下がるので、それから焼酎を注ぎます。そうすると対流で自然に混ざって、まろやかな味になります。ガツンと香りにパンチがあるのが好きな方は、先に焼酎をいれて、その後にお湯を入れてください。揮発してアルコールの香りがダイレクトに楽しめますよ。

山本さん:私自身、今の仕事に着く前までは焼酎は飲んでいませんでした。なんとなく焼酎ってお父さんが飲んでいるイメージで(笑)。
でも、銘柄によっていろんな味わいがあって、すっきりとキレの良く炭酸やジンジャーエール割りが合う焼酎から、甘く香ばしい、まるで麦チョコのようなコクのある焼酎まで様々な種類があります。ひとつひとつ味や香りを知っていくことが楽しいです。

トヨノホシ

-大分の食材とも相性はバッチリですよね!

井餘田さん:大分で生まれたお酒なので、ぜひ大分の食材と合わせてほしいですね。大分は海の幸も山の幸も豊富で美味しい。どんな料理にも麦焼酎は合うと思います。

四ッ谷さん:焼酎は脂っこい料理でも、すっと口の中をさっぱりしてくれます。とり天や唐揚げなど、揚げ物にも合いますよ。

山本さん:おしゃれに楽しみたい!という方には、大分の食材を使ったスイーツや、お刺身をアレンジしたカルパッチョなどとの食べ合わせもおすすめです。大分オリジナルのいちご「ベリーツ」や、さつまいも「甘太くん」などを使ったスイーツとの相性もよいので、新しいペアリングも楽しんでいただけたらと思います。

-最後にトヨノホシ、そして大分の産業についてお聞かせください。

井餘田さん:大分県で生まれたトヨノホシですから、これからも大事に育てつつ守っていければと思います。

四ッ谷さん:地場産業はいろんな可能性があると思います。大企業と違い、思いついたことをすぐに行動に移せるし、決断も早い。若い人にもオススメです。

山本さん:大分の麦作りは地場の食品企業と密着しています。焼酎の他にも、醤油や味噌などに使われている、さまざまな種類の麦があります。大分県産の麦を大分県内の企業に供給して、地域が一体となりブランド価値を高めていきたいですね。

おまけ:トヨノホシを飲んでみた!

美味しい飲み方を聞いたら、やはり飲んでみらねば!ということで、早速、酒屋さんで買ってまいりました。選んだのはこちら!

トヨノホシ 宇佐市常徳屋酒造場 常徳屋

宇佐市常徳屋酒造場の『トヨノホシ常徳屋』です。ラベルがおしゃれなデザイン♥
品質管理のため、新聞紙で包んであるんです。新聞は大分の県紙である大分合同新聞を使用しているとのこと。
トヨノホシの特性を最大限に生かすため、無ろ過の状態で瓶詰めをされています。ロックとお湯割りで飲んでみましたが、お湯割りのほうがより香りが楽しめる感じがしました。 四ッ谷さんの言われていた通り、口当たりがとってもまろやかになります。無ろ過だからか、すっきりした麦焼酎とひと味違い、芋焼酎のような豊潤な香りと甘みが味わえました。 他の焼酎も気になるので、見かけたら飲んでみようと思います。みなさんも、トヨノホシを使った大分麦焼酎、ぜひ飲んでみてくださいね!

大分県焼酎用大麦新品種推進協議会(大分県酒造協同組合)
〒870-0818
大分市新春日町1-3-43
TEL 097-543-9901
http://www.oita-sake.or.jp/toyonohoshi/

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  • KANCO
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    美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。

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