おおいたではたらく
2024年06月14日
子どもたちの「好き」を見つけ、豊かな未来を育む
社会福祉法人 森友会理事長
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- 業種
- 保育事業・認定こども園
2001年設立。大分県のみならず、東京・愛知・兵庫・福岡において学校法人も含め、38箇所の認可保育園や認定こども園を運営しています。「すべての子どもの最善の利益のために」を保育理念とし、子ども主体の保育を日々研究、創意工夫し実践しています。
理事長インタビュー
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- 法人名
- 社会福祉法人 森友会
- お名前
- 立山 貴史(タテヤマ タカフミ)
- 役職
- 理事長
私たち社会福祉法人森友会は、「すべての子どもの最善の利益のために」を保育理念に掲げ、子どもたちが自分の「好き」を自ら見つけることを大切にしています。子どもたちが自発的に興味を持ち、年齢の違う友だちと共に遊んだり様々な経験を重ねることで、自ら考え行動できる成長に繋がると感じています。卒園後の子どもたちが、人生を幸せに生きることに繋がる保育をすることが、私たちの使命だと思っています。
どの時代も自分の「好き」を見つけることの大切さ
「好き」を見つけるということは、簡単なようで容易ではありません。
例えば子どもたちの将来なりたい職業のひとつであるバスの運転手も、時代の変化と共にオートマティックなものに変わるのも遠い未来ではありません。グローバル化やAIの発達が進む時代の中で、子どもたちの次なる「好き」を見つけられる保育をすることが私たちの役割だと考えています。様々なことに好奇心や意欲を持てるよう、どうすればいいのかを常に考えて保育の仕事をしています。
昔は近所の人たちや兄弟の友だちなど、年齢に関係なく遊ぶ機会があったものですが、今の日本ではその機会が大きく減少し、大事なものが失われているような気がしています。そのような背景から、森友会では異年齢での保育を大切にしています。0〜1歳の乳児のクラスと2〜5歳の幼児のクラスで、異年齢が交流する保育を行っています。異年齢の友だちと共に過ごすことで、年下の子は年上の子の遊びに憧れ、年上の子は年下の子にそれを教えるようになり、例え1歳であっても泣いている乳児の頭を撫でる気持ちが生まれています。また、子どもは遊ぶことで成長します。保育士たちは、その好奇心を決して摘むことなく自主性を持ち行動する子どもをそっと見守り、誉めることを大切にしています。
私は保育士たちに「出鼻を挫く」のではなく「出鼻を誉める」ように伝えています。どんな小さなことでも、やってみようと行動を起こしたその気持ちを認め、誉めて育ててほしいと思います。
「チーム保育」で、子どもも保育士も過ごしやすい環境を
森友会ではチーム保育を行っています。フロア制、いわゆる担任の先生を1人に決めず複数人で見守りをしています。フロア制は子どもたちにとってはもちろん、保育士たちにもいいシステムだと思っています。急用の場合の休暇や、育休等を取りやすい職場となっています。質の高い保育を行うためには、このようなシステムや法人としての福利厚生も大切です。保育士たちが退職年齢まで働けるように、長く働ける仕組みをつくることは保育の質の向上につながっているのだと私は考えています。森友会は大分県だけでなく東京や神戸など5つの都市に園を展開していますが、それは法人を途絶えさせることなく、保育士たちが長く勤められるような環境づくりを目指しているからです。これからも子どもたちと保育士たちが共に成長できる法人でありたい、そう思っています。
求める人材像
森友会はこのような保育を行っていることから、子どもの発想や自由な意思を尊重するため、見守りを大切にしています。例えば子どもが何かおもちゃを手にした時に、危ないからと先に口や手を出すのではなく、ある程度の時間は子どもの行動を見守れる人が向いています。子どもたちの行動の一挙手一投足を気に掛けるのでなく、その子たちが何をしようとしているのか、何を考え動いているのかを大きな気持ちで見守り、判断できることが大切です。どんな時も、子どもたちの好奇心や自立心を向上させる森友会のスタイルに共感できる方に出会えるのを楽しみにしています。
学生さんへメッセージ
学生の皆さんは、今のうちに様々なことに挑戦してほしいと思います。自分の能力に限界を決めず、どんな小さなことでもチャレンジすることが将来の自分に繋がると思います。また、そうできるような心の在り方も大切です。なりたい自分になれるように、まずは願いを口に出してみること。そんな気持ちを育みながら、豊かな学生生活を過ごしてください。
- 法人データ
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社会福祉法人 森友会 法人本部
大分市顕徳町2-2-41
097-536-6006保育所型認定こども園 こころの森こども園(本園)
大分市横尾東町3-19-16
097-520-8822もっと詳しく知りたい方
法人HPはこちら
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!
森友会が大切にしていること
森友会の保育室はいつも保育者の笑顔と誉める声や拍手で賑わっています。
年下の子は年上の子の姿に憧れ、年上の子は年下の子に優しく接することを学びます。
森友会の子どもたちは、そのときの思いでやりたい遊びを自ら選びます。