
おおいたではたらく
2025年04月11日
コーヒースマイルを世界へ! たくさんの笑顔に出会うために挑み続ける
株式会社三洋産業若手社員
皆さんには、お気に入りのコーヒーはありますか?
今や世界中で飲まれているコーヒーですが、その種類や味はさまざまですよね。別府市に本社を置く「株式会社三洋産業」は、本当に美味しいコーヒーを追求し、コーヒーフィルターなどの関連商品を製造するコーヒー関連の総合メーカー。長い歴史と高い実績を誇る会社で、新戦力として奮闘する先輩にお話を聞いてきました。回り道しながらも自分の夢に近づいた29歳の素顔をぜひ。
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社三洋産業
1973年創業。コーヒー器具の製造に始まり、豆の焙煎から充填加工・販売、カフェ・レストラン運営まで、コーヒーを中心とした幅広いビジネスを展開。店舗の開業・販促サポート、PB商品開発・提案など、多岐にわたるニーズにお応えする、日本で唯一の“コーヒーと食のトータルサプライヤー”です。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 丸山 元夢(マルヤマ モトム)
- 所属部署
- 経営製造管理本部 ロースターチーム/デジタル技術室
- 入社年
- 2024年
- 出身地
- 大分県大分市
- 出身学部
- 大分高専(国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校)電気電子工学科 卒業
人生の転機と決断の時

大分市で生まれ育った丸山さん。
幼い頃から共働きだった両親に代わり、妹と一緒にゲームをして過ごしたといいます。
「だんだんとゲームの世界に魅せられて、将来は面白いゲームを自分でつくりたいと思うようになりました。SONYに入社したいという一心で、高専の受験を決めたんです」。
とにかく勉強に勉強を重ね、見事合格した丸山さん。在学中は英語部に所属し、なんと全国大会出場! そんな丸山さんに転機が訪れたのは、就活に励んでいた4年生の頃。それは、幼い頃から可愛がってくれた最愛の祖母との別れでした。
「大切な人の死に直面し、自分の人生を考えました。本当にこのままでいいのか、自分の歩みたい道はこれでいいのかと自問自答の日々でした」。
胸の中にあったのは、このまま「もの」に向き合う仕事でいいのかという想い。ものづくりのその先にある、「人」が喜ぶ顔が見たいと思うようになったといいます。
喜ぶ人たちの笑顔を求め、チャレンジの日々

そんな想いから、丸山さんは当時アルバイトしていたスターバックスコーヒーに正式に入社することを決意。
「スタバの企業理念にもある、“人々の心を豊かで活力あるものにするために”という言葉が、目の前の人を喜ばせたいという自分の想いとリンクしたんです。また亡くなった祖母が長年喫茶店をしていたということも、コーヒーを好きになる理由の一つでもありました」。
大好きなコーヒーと、出会った人の笑顔が見たいという自分の想いを胸に新たな道を選んだ丸山さん。
「いざ、これから!という時に、新卒の願書が締め切られていたことに気付いたんです(笑)」。
タイミングを逃した現実はありながらも、どうしても諦めきれずあえて留年という道を選び、スターバックス入社への決断をしました。その後はインターンシップにも参加し、翌年入社した丸山さんはアルバイトの経験もあったことから、すぐにマネージャー職へ。希望した仕事で働ける毎日は、充実の日々だったと当時を振り返ります。

その後丸山さんは自分のキャリアアップのため、湯布院にある老舗旅館のカフェ部門へ転職。更には、いつかは自分でお店を開きたいという想いがあり、今の自分に足りないものを学ぶため大手企業の営業職の門を叩きました。そんなチャレンジを続けながら、たどり着いたのが現在働く三洋産業でした。
「コーヒーの仕事に携わっていましたが、焙煎業務を経験したことがありませんでした。そこで焙煎が出来る会社を地元で探していく中で、コーヒー業界の最先端を行く会社が別府にあることを知りました。好きな漫画のセリフに、“サッカーの神様が僕を選ぶのではなくて、僕がサッカーを選び続けるんだ”という言葉があって、それが自分のモットーになっているんです。僕がコーヒーを選び続けるというのが、今の自分の人生の選択肢を決める際の大きな基準になっています」。
三洋産業は、“コーヒーを愛し続ける”そんな自分の軸をブレずに持ち続ける丸山さんにマッチしたといいます。
美味しいコーヒーをもっと、多くの人たちへ届けたい!

入社時から現在もロースターチームに所属し、コーヒー豆の焙煎を担当する丸山さん。
更には、今年からデジタル技術室のリーダーに。社内の動画関係、SNSやDX、AIの活用など社内のデジタル化を推進しています。入社から1年かからずに役職に就いたのは丸山さんが初めてだといいます。
「入社から現在もずっと楽しい毎日です。これだけの業績ある企業の中で、自分はどれだけ世の中に影響を与えられるんだろうと考えるとワクワクします。この先も、何ができるのかなという大きな可能性を感じてます」。

自分たちで手がけた製品を買って良かった、飲んで美味しかったと喜んでいる人たちの笑顔を見た時は本当にうれしいと丸山さん。また50年以上の歴史ある企業の中で、大切にしていくものと新しく変えていかなければいけないもの。そこを繋いでいくスキルをもっと磨いて学んでいきたいと笑顔をみせます。
そんな丸山さんの夢は、“美味しいコーヒーが、もっと多くの人に飲んでもらえる世の中になること”。
自分たちの手掛ける製品を世界中の人たちにもっと知ってもらい、コーヒーが美味しいという事を伝えていきたい_。コーヒーと共に成長を続ける丸山さんの真っ直ぐな想いは、この先も多くの“coffee lover”に伝わっていくことでしょう。

大分で働く魅力
まずは豊かな自然と食、そして温泉だと思っています。また、高専生はエンジニアになる人が多くて、県外に就職した同級生たちも今まではリモートワークで地元にいましたが、コロナが緩和され出社する人が増えてきました。そんな中で、地方で働く自分にできることは何だろうと考えた時に、地元で働くことでしか、地元を守ることができないということに気付きました。大分で働くことが活性化に繋がるのだと、実感しています。学生の時は気付きにくいですが、今は大分の魅力を十分に感じているので県外の人にもアテンドできる自信はありますよ!
- 企業データ
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!