憧れのヘアメイクから写真スタジオへ

大分市出身の末永さん。子どもの頃からおしゃれが大好きで、人をもっとキレイにできるヘアメイクの仕事がしたいとずっと憧れを抱いていたそうです。その思いから自然と、美容を専門的に学べる学校へ進学を決めました。専門学校での勉強の中でも、特に興味があったメイクには力を入れて取り組んでいたそうです。
「どうしても取りたかったメイク検定の1級は、努力の甲斐あって無事に取得することができました。ほかにも美容師の国家資格も取得し、学生のうちに取れる資格はすべて挑戦して取り切りました」と、笑顔で話してくれました。

ヘアメイクの仕事にもいろいろな選択肢がある中で、就職する際に写真スタジオを選んだのはなぜでしょうか？
「高校生の頃から写真を撮るのが好きで、よくSNSにもアップしていました。就職活動ではいくつかの会社でインターンを経験しましたが、写真スタジオなら、自分の好きなヘアメイクと写真のどちらにも関われるし、お客様の特別な瞬間を形にできる。そしてさかえ写真スタジオは一番雰囲気がいいと思いました。ここなら、楽しくやりがいを持って働けそうだなと思い、就職を決めました」。

大切な記念日に寄り添う仕事

現在、23歳という若さでスタジオステップわさだタウン店の店長を務めています。
「入社して最初に配属されたのは宮崎の日向店でした。そこで約2年間、たくさんの経験を積んで、今はわさだタウン店で店長として働いています。年齢層がさまざまなスタッフがいますが、私が大切にしているのは、普段からみんなとしっかりコミュニケーションを取ることです。一枚の写真を撮るには、ヘアメイクや着付け、カメラマンなど、多くのスタッフの協力が必要不可欠だと感じています。 みんなで力を合わせて、一つの作品を作り上げていくのがとても大切です。特に成人式の前撮りでは、ご本人だけでなく、ご家族の方々も一緒にその瞬間を楽しんでくれることが嬉しいです。『素敵だね』『大人になったね』と、その場で喜んでいただけると、こちらまで幸せな気持ちになります。大切な記念日に関わることができて、毎日やりがいを感じながら働いています」。

県外から戻って改めて感じる大分の魅力

「一度県外に出たこともあるからかもしれませんが、休みの日になると、改めて大分の観光地に出かけるのが楽しいです。温泉に行くのも大好きですね。大分の街の規模はちょうど良く、住みやすいなと思います。県外に出るといろんな刺激を受けるけれど、やっぱり地元に戻ってきて、改めてこの街の良さを感じています。特に、家族や友人が近くにいるということが、心から安心できるし、大切に感じています」。

学生さんへのメッセージ

「人と比べずに、自分に自信を持ってほしいなと思います。特に学生のうちに、できるだけたくさん旅行に行ってみるのはどうでしょうか。私は学生時代、ちょうどコロナ禍と重なってしまい、思うように旅行に行くことができませんでした。今は時間を見つけては色々な場所に出かけるようにしていますが、やっぱり学生の頃の自由な時間があるうちに、もっとたくさんの景色を見て、いろんな経験をしておきたかったなと思います。
新しい場所での体験は、自分の世界を広げてくれますし、少しずつ自信にもつながっていきます。その自信は、きっと社会人になってからも自分を支えてくれると思います。せっかくの学生生活、ぜひいろんなことに挑戦してみてください」。

「好き」を仕事に。会社員からカメラマンへ

大学卒業後、長崎の一般企業に就職した北田さん。転職を考えたきっかけはコロナ禍でした。
「転職を決めたとき、次に何をしたいかじっくり考えました。最初の会社では一般的なサラリーマンとして働いていましたが、せっかくならもっと面白いことに挑戦したいと思うようになったんです。 もともとカメラが好きで趣味で写真を撮っていたこともあり、カメラマンを目指して本格的に仕事を探し始めました」。

「カメラマンとしてどこで働こうか考えたとき、まずは何を撮りたいかを思い浮かべました。ウェディングの写真を撮ってみたいと思いましたが、地元に戻れば友人も多いし、もしかしたらその大切な瞬間を仕事として撮影できるチャンスがあるかもしれない。 そこで、大分の写真館を調べてみると、さかえ写真スタジオが目に留まり、未経験可と書かれていたので、思い切って応募しました。 」

写真館だからこそ味わえるやりがい

入社後の1年間はカメラマンのアシスタントとして現場で学び、現在はカメラマンとしての仕事に加え、店長としてスタッフをまとめています。
「今の店舗では家族写真の撮影が多く、赤ちゃんの頃に撮影したお子さんが七五三でまた来てくれることもあります。成長を見守っているようで、とても嬉しいですね。お母さんたちが『前に撮ってくれたお兄さんだよ』と話してくれることもあり、ウェディングとはまた違ったやりがいを感じます」。

「店長として特に意識しているのは、スタッフ全員が気持ちよく働ける環境をつくることです。撮影は1人ではできないので、アシスタントとの連携が欠かせません。商品づくりも含め、みんなの協力があってこそ成り立つ仕事です。だからこそ、撮影が終わったら『ありがとう』と感謝を伝え、『次もよろしくね』と声をかけるようにしています」。

大分へのUターンに役立つ支援制度

長崎から大分にUターンする際に、とても助かった制度があるそうです。
「転職が決まったものの、引っ越しや生活費の面で不安がありました。そんなとき、常務が『大分県には県外からの移住者向けの支援制度があるよ』と教えてくださったんです。
実際に申請してみると、金銭面のサポートを受けることができ、転職後の新しい生活をスムーズに始めることができました。こうした支援があることを知らなかったので、教えていただけたのは本当にありがたかったですね。県外から大分に戻ることを考えている方は、ぜひ一度調べてみてください」。

参考例）県外から大分県への移住者が対象！〉移住支援金

学生さんへのメッセージ

「最初はやりたいことが見つからず、とりあえず名前の知れた企業に入ろうと就活していました。でも、実際に働くとあまり充実感がなく、毎日出社するのが嫌になることも。
やっぱり就活では、自分が何をしたいのかをしっかり考えることが大事だと思います。特に新卒の就職は一度きりのチャンスなので、納得のいく会社を選ぶことが大切です。最初の会社で数年過ごすことを考えると、就活の軸を決めておくのは大事だと思います」。