
おおいたではたらく
2025年08月29日
オンリーワンの製品を未来へ。ここにしかない楽しさを求めて
株式会社太田旗店若手社員
街中で行われるお祭りやイベントで目にする、はっぴなどのコスチュームやお店ののれん。どれもその会社や店舗の特徴があり、目に楽しいものですがそのような製品を大分で手掛ける「株式会社太田旗店」。その歴史は長く、なんと2026年には創業160年を迎えるそうです。そんな歴史ある企業の中で輝くひとりの先輩にお話をお聞きしました。この会社にしかない魅力にやりがいを感じながらも、時に悩みそして前進する先輩のお話をぜひ。
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社太田旗店
慶応2年(1866年)に創業。旗やはっぴ、のれんなどの企画から販売までを手がけています。伝統的な染色技法を継承しながらも、時代に合わせた最新の染色技術も取り入れ、染色はもちろん企画からデザイン、縫製や販売まで自社一貫体制でものづくりに取り組んでいます。2026年には創業160年を迎え、伝統と革新を融合させた唯一無二の製品づくりを、さらに追求していく方針です。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- K.S
- 所属部署
- 大分本店 営業2課
- 入社年
- 2018年
- 出身地
- 大分県別府市
- 出身学部
- 熊本大学 文学部 総合人間学科
好きなこと、楽しいと感じる仕事を求めて
大分県別府市出身のSさん。
高校卒業後は熊本の大学へ進学しました。
「教育や心理学に興味があったので、担任の先生の勧めもあって進学しました。一度県外に行くのもいいかなという好奇心もありましたね」。
大学では社会学を専攻。今でいうとジェンダーレスなど、目には見えない背景について学んだといいます。

就活について考え出した頃、特に業界は決めず金融や教育、インフラなど幅広い業界の説明会や面接に出向いたというSさん。
「やってみたいことを探すのか、それとも先に業界を絞るべきなのか、就活の方向性については悩みました。働いたことのない自分が、自身の適性を思い込みで判断して可能性を狭めないほうがいいのではないかと思い、幅広い業界のインターンや説明会に足を運んで、少しずつ絞っていきました」。
自分の進む道に悩みながらも、その時心にあったのは“好きなこと、楽しいと感じる気持ち”を大切にしたいという想いでした。
そんなとき、合同説明会で知ったのが「太田旗店」。
「元々ハンドメイドや色が好きだったのもありましたし、この会社は歴史が長く、伝統文化に携われる会社だと感じました。どんなことが出来る会社なんだろうと興味が湧きましたね」。
様々な職種があり、他の企業とは違う魅力を感じたそうです。
「大学の時に色々な経験をして、伝統があるってすごいなと。そこに至るまでに多くの人が関わっていて、その会社に親しみのある人たちがたくさんいるから成り立っているんだなと思うようになったんです」。
歴史ある企業に信頼感を感じ、太田旗店に入社することを決意。今年で8年目を迎えます。
自分たちの製品が多くの人に。忘れられない光景

入社当初は積算関係の仕事を担当。現在は、営業事務の業務に就いています。
営業担当のアシスタントとして、お客様とのやり取りや受注した商品の工場手配や外注メーカーへの部材の発注など、その業務は多岐に渡ります。
「自分の手掛けた商品が実際に完成した時は本当に感動しますね。お客様に商品を喜んでもらったり、イベントに役に立ったというお声をいただいた時はとても嬉しいですし、この仕事のやりがいを感じる瞬間だと思います」。
そう話しながら笑顔を見せるSさん。また、街中のイベントで自社の商品を身に付けている人たちや、テレビやチラシで商品を見かけることも多いといいます。それこそが、地元・大分で働く魅力だと言葉を続けます。

「一番印象に残っているのは2019年のラグビーW杯の時。自社のはっぴやハチマキを県外、海外の方々が大勢いらっしゃって身に付けてくれていた光景は圧巻でした」。
その時期、あまりのお客様の多さに追加生産をすることになった時に、製造からすべて自社で行う“自社一貫体制”のすごさを実感したというSさん。数時間ではっぴが仕上がった時は、そのスピーディーさに感動すら覚えたそうです。

「日本の伝統ある商品を海外の方が着ているだけでもすごい光景でしたが、その方々との交流は貴重な経験になりました。大学の時にフランス語を履修していたので、フランス代表のサポーターの方々とコミュニケーションが取れた時は、学生の頃に頑張ったことが活かせて嬉しかったです。まさかこんな場面で使うことがあるとは思いませんでしたね(笑)」。
自分で選んだ道を信じ、歩み続ける
責任ある仕事を任され、キャリアを積み重ねているSさんですが、ここに至る過程では少し迷う時もあったそうです。
「大企業や国の仕事をしている友達の話を聞くと、自分の選んだ人生がこれで良かったかなと思うこともありました。でも、ここにしかない喜びややりがいも多くあるからこそ今があるんだなと感じています。何より、自分で選んだ道。後悔のないように勤めていきたいです」。
自分で信じた道を歩む中で、素直な胸のうちを話してくれたSさん。色々なことはあるけど、日々の喜びや達成感が自分を支えているといいます。

企画から生産までを自社一貫体制で行う「太田旗店」では、様々な業務内容があり適性や希望によって全く異なる業務にチャレンジできるそう。
「色んな業務があるので、幅広い知識や技術を持つ社員がたくさんいます。だからこそ、私も難しい案件をミスなく手配することや、広い視野を持って業務に携わることを忘れずに成長したいですね」。
いつかは自分用にイベントの横断幕などのグッズを作ってみるのも面白いですねとSさん。誰よりも自分が楽しめる仕事を選択し、歩み続けるその姿は誰よりも輝いていました。Sさんのこれからがとても楽しみです!

大分で働く魅力
温泉や観光、自然、豊かな食材を楽しめる点はもちろんですが、周りには大分で生まれ育った方が多く、出身地や学校などの繋がりで世代が異なっても連帯感がある印象があります。反対に日本でも有数の観光地であることに加え、海外からの留学生や大学卒業後に大分で働く外国出身の方も多いので、大分にいながら国内外の方と関わることができる点は他の地方都市にはない大分の魅力だと思っています。
学生さんへのメッセージ
皆さんも今は、大学での専攻や研究が社会で役に立つのか、意味があるのか、就職に有利になるのか悩むことがあるかと思います。すぐに役立つ内容ばかりではないですが、目先の視点にとらわれずに、ひとつのことを追究する経験は働く上で何かを検討したり、試行錯誤するときのヒントになることがあります。私のフランス語のように、仕事の思わぬ場面で学んできた外国語が活きる場面があるかもしれません(笑)。自分の中の“好き”という気持ち、“楽しい”と感じる心を大切に、将来働く会社を見つめてみるとまた違った見方ができるかもしれませんね。皆さんのこれからを応援しています、頑張ってください!
- 企業データ
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!