おおいたではたらく
2024年12月20日
獣医として学び、その道のエキスパートを目指す
大分県庁獣医師職員若手職員
“獣医”と聞くと動物病院を思い浮かべる人も多いと思いますが、実はとっても幅広い世界。今回お話を伺った獣医師さんは、なんと大分県庁所属! いわゆる公務員の獣医師なんです。一般的にはあまり知られていない分野の仕事に携わる先輩。一体どんな道を辿って、どんな仕事をしているのか? そのストーリーをぜひ。
お邪魔したのは、こちら!!
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大分県庁獣医師職員
生活環境部若しくは農林水産部の本庁、県内各地の出先機関(保健所、動物愛護センター、食肉衛生検査所、家畜保健衛生所及び農林水産研究指導センター畜産研究部等)において、食品、環境等に関する監視、指導、動物愛護、と畜検査、家畜の保健衛生、防疫及び研究等の業務を行っています。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 岡田 彰三(オカダ ショウゾウ)
- 所属部署
- 農林水産部 大分家畜保健衛生所
- 入社年
- 2020年
- 出身地
- 大分県大分市
- 出身学部
- 山口大学共同獣医学部
自分の知的好奇心を信じて
大分市に生まれ、高校までを大分で過ごした岡田さん。
幼い頃から動物や生物が好きなこともあり、大学は獣医学部を志したといいます。
「高校の頃、先生には医師の道も勧められましたが中学の頃から生物の勉強が好きだったので、獣医の道の方が自分には合っていると思ったんです」。
当時はまだふんわりとしたイメージの獣医という仕事でしたが、自分の知的好奇心が人間の医療よりも動物や生物の方にあったといいます。そんな自分の気持ちを信じて山口大学 共同獣医学部へ進学しました。
日本で獣医学部がある大学は17校ほど。選択する上で大切にしたのは地元・大分との距離でした。
「獣医学部も医学部と同じ6年間。長くなるので、できるだけ実家に帰りやすい場所がいいなと思い山口に決めました」。
在学中は、動物の体の仕組みや病気に関することなどを学ぶ毎日。5年生の頃からは臨床などの実習も始まり、研究室にも入り専門的な知識を身に付けたといいます。
「実習では実際に農家さんへ出向き、牛や豚などを先生が治療している現場を経験しました。個人的には小動物よりも大動物の方が好きなので、色々と興味深く勉強になりましたね」。
多忙な毎日ではあったものの、塾講師や家庭教師のアルバイトに励むほか、中学からバレーボール部だったためバレーサークルの活動も楽しんだという岡田さん。就活の時期を迎えると、家族の近くで暮らすことが、何よりの親孝行にもなると地元へ帰ることを決意。また、獣医というと犬や猫などの小動物を想像する人も多い中で、大動物が好きな岡田さんの目に留まったのが現在働く「大分県庁獣医師職員」でした。
誰かのためになる仕事に感謝と誇りを忘れない
“家畜に関する仕事がしたい”という岡田さんの希望を叶えた今の仕事。主には、家畜保健衛生所で鳥インフルエンザや豚熱などの検査をしたり、特定家畜伝染病の対処などをする仕事だといいます。
「鳥インフルエンザなどが発生するとニュースで防護服に身を包んだ方々を見ると思うのですが、自分たちはその方たちの指示や指揮系統をとる時もあるんです。普段は、病気を発見するための採血や検査を行うことが多いですね」。
日頃から動物たちの病気が発生しないように気を配ったり、農家の清掃など注意喚起を行う岡田さん。神経を使う仕事が多い中での1番の喜びとなったのは、1・2年目に配属された生産衛生班の時。
「牛は人工授精なので、授精や排卵のサイクルを見ながら子どもを授かります。その繁殖検診を行う中で、それがうまくマッチして妊娠がわかった時は農家さんも喜んでくれますし、自分の技術も身についてきたのかなと嬉しくなりますね」。
大分県にはこの繁殖検診をする獣医が少ないため、直接感謝の言葉を聞ける仕事に関われたことは何よりの喜びだったと当時を振り返ります。
現在は精密検査を専門に行う病性鑑定部に所属し、病理診断を担当。今後は様々な経験を積みながら、どんな仕事でもオールマイティにこなせる人になりたいという目標に向かい、岡田さんは日々自分と向き合っています。
「公務員の獣医師は部署がたくさんありますし、異動も多いです。常に0から学ぶことは大変ですが、その分経験になるのでたくさんの知識を身に付けていきたいです。本庁の事務業務にも就きましたが、その時学んだことで今の仕事の仕組みも深く理解できました。将来部下を持った時に、その知識があるのとないのとでは違うので、小さなことでも知っておくのが大切だと感じています」。
どんな業務でも真っ直ぐに向き合う素直な心が、岡田さんのこれからに繋がるのだと感じる取材となりました。
大分で働く魅力
1番は家族がそばにいることでしょうか。また他県から来た友達たちには、「大分はご飯が美味しい!」とよく言われるのは嬉しいですね。自分では生まれ育った場所なので、あたりまえに食べてきたので最初はびっくりしましたが(笑)。でも、一度地元を離れたことで見えてくる大切なことも多いなと感じています。
大分県庁には大学卒業後大分県内で獣医師として働きたいと考えている学生に対し、修学資金の給付制度(条件付き)があります。
卒業後、大分県内で農林水産分野や公衆衛生分野の獣医師として一定期間働くと返還免除になる制度ですので、気になる方は情報を検索してみてください。
大分獣医師確保対策 特別修学資金
- 企業データ
WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!
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