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おおいたではたらく

2025年05月09日

社会インフラを支える大分の水の番人「浄化槽検査員」
公益財団法人 大分県環境管理協会若手職員

料理、洗濯、トイレ、お風呂…毎日の生活で欠かせない水が、どこに流れ、どう処理されてきれいな水が保たれているか、皆さんご存じでしょうか?  家庭や施設で使われた水の後始末を担ってくれている「浄化槽」。その浄化槽が正しく機能しているかをチェックする水の番人「浄化槽検査員」が各地を回り、年に1度浄化槽の法定検査を通じて水環境を守ってくれています。
今回は、その現場で活躍する若手検査員のリアルな声をお届けします!

お邪魔したのは、こちら!!

  • 公益財団法人 大分県環境管理協会
  • 公益財団法人 大分県環境管理協会

    https://oita-kankyou.jp

    1980年に設立。大分市に本部を置き、浄化槽法に基づく第7条及び第11条の検査(法定検査)、また計量証明事業所として水質の分析を実施し、大分県内の浄化槽の機能維持に努めるとともに、浄化槽に関する講習会開催等の普及啓発活動を行う公益法人です。

お話を伺ったのはこちらの方。

  • 公益財団法人 大分県環境管理協会
  • お名前
    吉﨑 友哉(ヨシザキ トモヤ)
    所属部署
    検査部技術開発課
    入職年
    2023年
    出身地
    大分県国東市
    出身学部
    高知工科大学環境理工学部 修士課程

大学院を卒業し、大分へUターン就職

国東市で生まれ育った吉﨑友哉さんは、地元の普通科高校へ進み、学業と弓道部での活動を両立しながら充実した3年間を過ごしました。理系科目が得意だったこともあり、高知工科大学の環境理工学部への進学を決め、ふるさとを離れて高知県で学ぶことに。
大学ではカードゲーム同好会に所属。また大学の学食で長い間アルバイトをしながら、高知県ならではの「よさこい祭り」のイベントにも参加するなど、学業以外にも幅広い経験を積んできた吉﨑さん。「自分が興味を持ったことにまず飛び込んでみる」という姿勢を重視してきたそう。

公益財団法人 大分県環境管理協会

のちに大学院へ進級し、より専門的な知識を深めながら、本格的な就職活動を始めたのは修士課程1年の年明けごろ。当時はコロナ禍の影響もあり、企業説明会や面接のほとんどがオンライン。「直接会社の雰囲気を知る手段がなく、自分の将来を想像することが難しかった」と吉﨑さんが語ります。10社ほど応募し、県内外さまざまな企業を検討したそうですが、将来は地元で働きたいという思いを持っていたこともあり、家族の近くで安心して暮らせる環境を求め、大分県へのUターン就職を志していました。
そんな時に、就活サイトで偶然見つけたのが大分県環境管理協会の求人。地元に根ざした活動を行っていること、そして自身が大学で学んできた「環境」や「インフラ」に関わる分野で活躍できること、さらには、暮らしやすさと仕事内容に惹かれてエントリーし、採用となりました。

感謝の言葉が日々の励みに

入職後は検査部の法定検査課に配属され、浄化槽の法定検査を担当。検査員に必須となる省令資格「浄化槽検査員」も入社1年目にしっかり取得しました。主な業務は家庭や施設を訪問し、浄化槽の状態を確認しながら必要に応じてユーザーへアドバイスをします。
浄化槽は、海や川の水環境を守る大切な設備であり、暮らしを支えるためになくてはならないもの。しかし、戸建て住宅や施設などの建物の見えないところに設置されていることもあり、その存在すら知らない人も多いのが現実です。普段の業務の中でその重要性を周知することも大事な仕事の一つ。
「浄化槽は同じ設備でも、使い方によって水質が大きく変わることがあります。その違いを見極めて、的確に原因を考え、改善点を提案できるときにやりがいを感じます」と吉﨑さん。訪問先で「ありがとう」と声をかけられることが、日々の励みになっているそう。

公益財団法人 大分県環境管理協会

通勤ストレスゼロ!仕事終わりは趣味時間に

大分県環境管理協会では、定時退社が基本で残業も少なく、有給休暇も取りやすい点が魅力。「自分の時間がきちんと取れるので、プライベートも大事にできています」と吉﨑さん。趣味は筋トレとデジタルイラストを描くこと。検査員の仕事は屋外での作業が多いため、特に夏場の暑さや悪天候時の対応には体力を要するので、趣味でありながら仕事にも肝心な体力づくりに余念がありません(筋トレとイラストという組み合わせのギャップが◎)! 職場から徒歩で通える場所に住んでいるので、プライベートの時間も有意義に使えているとのこと。 また、さまざまな資格を持っていることも吉﨑さんの特技。学生時代には、地理の知識を発揮して「世界遺産検定2級」に合格! 今の仕事にもつながる「エコ検定」にも挑み、取得しました。吉﨑さん、学生時代から知識を深める努力を惜しみません。

公益財団法人 大分県環境管理協会

大分で自分らしく、安心した暮らしを築く

吉﨑さんが感じる地元・大分県で働く価値とは?
「温泉が身近にあることと食べ物がおいしいこと、何かあったときにすぐ実家に帰れる安心感ですね」とズバリ。地元にいる友人たちとも交流を続けているそうで、「住み慣れた土地で穏やかに働けることが、自分にとっては大きなメリット」だと感じているそう。大分の良さをフル活用しながら、大分ならではの暮らしを自分らしく大切にしている様子が伝わってきました。

公益財団法人 大分県環境管理協会

何事も早めの準備と挑戦する気持ちで行動を

最後に、就活生へのアドバイスをいただきました。
「迷っているなら、まず行動することですね。特に就活はオンラインで完結する試験も増えてきましたが、できれば直接足を運んで、自分の目で職場を見ることが大事だと思います。そして早めの準備が、後悔しない就職につながると思います」と、自らの経験から裏打ちされた言葉が印象的でした。
2025年4月からは検査部の中の技術開発課に異動し、調査研究などの新たな業務にも携わる吉﨑さん。環境を守る現場で地域社会に貢献しながら、“大分県の水の番人”としてさらなる成長を目指し、環境を守る使命と向き合いながら新たな挑戦の扉を開いています。

企業データ

公益財団法人 大分県環境管理協会

〒870-1123 大分市寒田409-40
097-567-1855

もっと詳しく知りたい方

企業HPはこちら

WRITER

  • 牧 亜希子
  • 牧 亜希子記事一覧

    planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。

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