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おおいたをたのしむ

2024年12月20日

にゃんともかわいいスープカレー店♥
「保護猫カレー屋299(にくきゅう)」

なんとなーく、慌ただしい毎日に追われているような気がする師走。ちょっと息抜きをして、身も心もほっこり温まりたい、いやされたい……!
そんな時に訪れてほしい、文句なしにハートフルな気持ちになれるカレー店をご紹介します。

大分市のJR敷戸駅から5分歩くと、「保護猫カレー屋299」と書かれた看板が。店名からもお気付きの通り、ここは、保護猫ファーストのスープカレー店です♪

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう) にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

猫モチーフがたっぷりの店内♪

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう) にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

店内はオフホワイトを基調とした温かみのある雰囲気。猫ちゃんモチーフのグッズもたくさん並んでいます。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

「テーブル席とカウンター席があるのでお好きなところにどうぞ!」とオーナーの尾崎さんと、今日は特別出演のアサちゃん(9歳)が出迎えてくれました。
アサちゃんは尾崎さんが自宅で飼っている保護猫5匹のうちの1匹。アサちゃん、とても甘えんぼさんだそうで、かわいすぎてたまりません!

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

オーナーの好きなものが詰まったスープカレー

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

ひとまず腹ごしらえを。まずはスープカレーをいただきます♪
尾崎さんはスパイスからカレーをつくるほどカレーが好きだったこともあり、大分のカレー店ではあまり見かけないスープカレーをメインメニューに選んだとのこと。
「私がカレーと同じぐらい豚骨ラーメンも大好きで、九州ならではのスープカレーをつくるなら、豚骨をベースにしたいと思って。チャーシューも豚肉ブロックを使っているんですよ」と尾崎さんの大好きなものを詰め込んで完成したのが、299のスープカレーなのだそう。
ボリューム満点のスープカレーと、猫ちゃん型のライスの登場に思わず声がでちゃいますよね。ビジュ最高♪今の時期はカボチャやトマト、ニンジン、ナス、レンコン、卵、チャーシューなどがトッピングされています。野菜は季節によって変わるとのこと。
スープカレーは中辛で豚骨がマイルドに溶け込んだ味わい。なるほど、九州人になじむ風味に納得です。自家製の豚肉チャーシューもほろほろ。これだけ具だくさんなので十分満足なのですが、カレーもご飯もおかわり自由というから驚き!太っ腹すぎます。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

スープカレー以外にも、“ハンバーグケーキ”と書かれたメニューも。
「私の祖母がお誕生日などのお祝いのときに、ホールケーキを見立ててつくってくれていた大きなハンバーグが好きだったので、そのイメージでつくっています」と尾崎さん。こちらも食べ応えありそうですね。ほかにもホットサンドも人気で、あんバターと、土日祝日限定のハムとチーズのホットサンドは、週末にお店のキッチンに立ってくれる尾崎さんのお母さんがつくるメニューなのだそう。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

スイーツも全部制覇したくなる!

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

もちろん食後のスイーツもいただきます! 見た目からして注文せずにはいられなかった“にくきゅうフィナンシェ”は、ムニムニとした肉球のイメージで、味はプレーンとチョコがあります。かわいすぎる!

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

フィナンシェに合わせてお願いしたコーヒーは、由布市挾間町のカフェ「TOAST coffee roaster」のスペシャルティコーヒー“にくきゅうブレンド”を使用。深い香りと味わいがにくきゅうフィナンシェにもピッタリ合います!
ちなみに、TOAST coffee roasterの店主ご夫妻も保護猫や福祉活動に力を注いでいるのだそう。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう) にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

ほかにも定番メニューとして2層のレアチーズケーキやガトーショコラ、季節限定で春はイチゴ農家から仕入れるベリーツを使ったメニューや、夏には猫ちゃんの目の色をモチーフにしたクリームソーダが登場するなど、スイーツのバリエーションも豊富。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

季節の楽しみはもちろん、食べたいメニューがいっぱいで、ついつい長居してしまいます。
「とにかくお腹いっぱいになって帰ってもらいたいので」と、もてなしてくれる299ですが、その想いは尾崎さんの猫愛があるからこそのお店づくりにつながっています。

保護猫のための人生

「動物のことを一番に考えて大切にする」という考えの両親のもとで育った、動物が大好きな尾崎さん。そもそも、尾崎さんが299を始めたきっかけは、8年間務めた公務員の経験にありました。引き取り手のない猫がたくさんいる現実を業務の中で目の当たりにし、その猫たちを助けたい思いが一層強くなったことから保護猫活動をスタートしました。加えて、心と体のバランスを崩して仕事ができなくなったことがあり、これから自分がずっと続けていく仕事として何をしたいのかを考えたときに、ライフワークの中で保護猫活動を一生続けたい思いが自分の中で明確だったという尾崎さん。そして「猫のための自分の人生」を考え、その目標に向かって進もうと決心。たくさんの困っている猫を助けるための場として、譲渡会を開く場もつくれて、尾崎さんと同じように猫が好きな人がのんびりと過ごせる場所になるお店を開きたいと、夢の第一歩を形にしました。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

今は店舗1階でスープカレー店を営みながら、譲渡会も開催。普段は譲渡対象の猫ちゃんは2階に控えていますが、そこで2025年の春に譲渡型保護猫カフェをオープン予定で、現在準備中なのだそう。
店内に飾られている写真は、譲渡先を探している保護猫たち。普段の表情が伝わるようにと、大分在住のペットカメラマンの方に撮ってもらってお客さんに見てもらっているそう。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

「私の母も、困っている猫がいたらみんな連れて帰ってくるんですよ。わが家はそれが当たり前になっていて、私がこのお店をオープンしたことで以前よりももっと猫のためにいろんな形でのアプローチができるようになりましたね」。
猫好きのお客さんは市内外から毎週、毎月と足を運び、お客さん同士が飼っている猫の話で盛り上がり、コミュニケーションが広がることもしばしば。
「猫好きの方は優しい人ばかり。とにかく穏やかで平和な気持ちでいられる空間になるんですよね」。
保護猫に関心が高いお客さんは県外からもサポートしてくれる方も。温かい常連客ばかりなのだそう。

保護猫活動に携われる形はさまざま

お客さんの中には、保護猫は受け入れられないけど、猫に会いたい、何かしてあげられたら、という思いで訪れる方も多いそう。
「その気持ちだけでも十分なんですよ。預かりボランティア(ボランティア施設などで保護した行き場のない猫を譲渡までの一定期間世話をする活動)になれなくても、ミルクボランティア(母猫のいない生後すぐの子猫の世話をする活動)や譲渡会でのボランティアスタッフなど、一時的なサポートもあるので、お手伝いしていただけたら嬉しいです。お客さんは“癒されにくるから”と言ってくれますが、私が癒されていますし、本当にお客さまに支えられていて、ありがたい気持ちでいっぱいです。お客さんにも保護猫にも、自分が救われています。飲食店なので、料理がおいしいって言ってもらうのも嬉しいんですけど、自分の生活の核が保護猫活動で、その活動をするための飲食店なので。猫の話ばかりになってすみません」と、大変な活動を大変と感じさせない、むしろ幸せそうな表情で語る尾崎さん。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

この平和な空間を、楽しく守り続けたい

尾崎さんが保護猫活動を始めて10年目。2024年4月に299をオープンしてから譲渡が決まった保護猫は18匹。命を受け入れてくれる人と、見守ってくれる人がいて、たくさんの縁によってつながれた命と幸せな気持ちが循環しているのを日々実感しているそう。
「保護猫活動で一番大事なのは自分にできることを続けていくことだと思っています。続けないと、困っている子に出会ったときに何もできないので、とにかくブレずにやっていくのが人生の目標です」。
まずは大分県内の困っている猫をゼロにするという気持ちで、猫が安心できる場所をつくることが尾崎さんの当面の目標とのこと。また今後の夢もさらに膨らんでいるそう。
「例えば、猫と一緒に楽しむヨガ教室や、猫好きのための婚活など、イベントを通じて縁ができて、さらに保護猫活動を知っていただく機会を広げられたら。それから、アニマルセラピーじゃないですけど、心に不安を抱えている子どもさんに遊びに来てもらったり、忙しいお母さんの安らぎの場所にもなれたらという思いもあります。社会の一員としてファミリーに寄り添えるような子育てや福祉の方面にも携わっていきたいですね」。

にゃんともかわいいスープカレー店♥ 保護猫カレー屋299(にくきゅう)

困っている猫ちゃんの幸せの架け橋になれることをやりがいに、生涯現役で猫と人をつなぎ続けたいという強い想いを語る尾崎さん。
「299で保護猫のことを知ってもらえるだけで嬉しいです! ぜひゆっくりしにきてくださいね」と尾崎さんからのメッセージでした。猫LOVEで溢れるスープカレー店へ、ほっこりしにぜひお出かけしてみませんか。

保護猫カレー屋299(にくきゅう)
〒870-1121 大分市鴛野1184-6
TEL:080-7829-4712
営業日:木・金・土・日・祝日
営業時間:11時~18時
https://www.instagram.com/oita_cat_curry_299/?hl=ja

WRITER

  • 牧 亜希子
  • 牧 亜希子記事一覧

    planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。

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