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おおいたよもやま

2019年03月29日

日本一の展示規模! 貴重な土器や遺物がずらり。

大分県の遺跡や古墳から出土した遺物の調査機関、展示室を備えた「大分県立埋蔵文化財センター」。ここは旧「大分県立芸術会館」跡に平成29年4月、リニューアルオープンした埋蔵文化財センターとしては国内最大規模の展示スペースを有する施設なのです。今回は「埋蔵文化財センター」の知られざる魅力をお届け! 気になる“アノ場所”へも潜入してきました。

大分県立埋蔵文化財センター

驚き凝縮!見応え十分の展示室

今回案内してくれたのは広報担当の井大樹さん。熊本県出身の井さんは、古墳や土器が好きだったことから別府大学で考古学を勉強、3年前に「埋蔵文化財センター」の職員になりました。

大分県立埋蔵文化財センター 井大樹さん

早速井さんの案内で大分の先人たちの暮らしを体感しに、展示室へ向かいます。

大分県立埋蔵文化財センター エントランス

「埋蔵文化財センター」は2つの常設展示室と、企画展示室、整理作業室に考古情報室、歴史体験学習館からなる大きな施設です。

大分県立埋蔵文化財センター 豊の国考古館

初めに向かったのは「豊の国考古館」。旧石器時代から江戸時代まで、大分の一連の歴史を約1700点もの発掘調査の遺物から辿ることができます。

大分県立埋蔵文化財センター 石器

3万年〜4万年前に使われていたという貴重な石器も展示。大小様々な遺物が、時代ごとに分けて展示され、現代に至るまでの先人たちの知恵を垣間見ることができるのです。

大分県立埋蔵文化財センター 土器

時代ごとに170点もの土器を並べた見応え十分の展示も。色や大きさの変遷を見ることができ、子どもたちにも分かりやすいと好評なのだそう。

大分県立埋蔵文化財センター 発掘調査の時に使う道具

「これは発掘調査の時に使う道具です。実際に大分市の顕徳町周辺で行われた発掘調査の写真や、そこで使った道具、書いた図面も展示しています。ちなみに我々職員が発掘調査に出かけ調査するんですよ」。
土器がどういう風に割れていたか、どのくらいの深さに埋まっていたのか、まさに現場検証のような作業も、職員さんの仕事。この気が遠くなるような作業があってこそ、知られざる歴史が明らかになっていくんです。

もう一つの展示室は「BVNGO大友資料館」。大分を代表する大友宗麟関連の展示に特化したスペースです。

大分県立埋蔵文化財センター BVNGO大友資料館

「大友氏時代の町の様子や、街から出てきた遺物を展示しています。大友の遺跡は大分川の近くにあって、遺物が水に浸かっていたものもあり、良い状態で残っているんです。当時使われていたお茶碗や包丁、まな板もあって、生活の様子を見ることができますよ」。

大分県立埋蔵文化財センター 

展示を見ていると、可愛い犬の置物が。
「これは犬形土製品といって、昔のお守りですね。隣の歴史体験学習館で作ることができますよ」。

大分県立埋蔵文化財センター 犬形土製品

これ、ちなみに30分100円で作れるんです!

VRにチョコ作り、楽しみながら学ぶ企画も満載!

歴史体験学習館では、犬形土製品の他にも、勾玉作りや土器作りの他に、無料で火起こし体験も可能(一部有料)。どれも予約不要で楽しむことができます。

大分県立埋蔵文化財センター

もっと子どもたちに楽しんでもらいたいと、「銅鏡」という古墳時代の鏡の型にチョコレートを流し込み、金属の鋳造技術を美味しく学んでもらおうというおもしろ企画も行っています。 さらに井さんは昨年、「面白い!」と評判だったというユニークな展示にもチャレンジしたと言います。

「大友宗麟の企画展の時に『黄金の茶室』を借りてきたのですが、中には人は入れないんですよね。でもなるべく中に入った感じをみなさんに体感してもらえたらとVRを作りました」。

VR!?!? そんなに簡単に作れるんですか!?

「VRといっても、360度カメラで撮影した写真をスマホをはめ込んだゴーグルでみるというものなので、天球図に近いというか。1時間くらいで作れるんですよ」。

広報だけでなく、イベント・講演会の企画や、発掘調査、展示の企画や準備、パンフレットの制作に至るまで、多くの方に考古学の魅力を伝えるため、ありとあらゆる業務をこなす井さん。

大分県立埋蔵文化財センター

「企画展の担当になれば、一つ一つの展示に付いている説明文や、パンフレットの原稿制作、ポスターデザイン、展示資料の梱包・運搬まで、全部やるんです。なんでも屋さんですよね(笑)」。

大分県立埋蔵文化財センター

準備期間に1年かかるものもあるという企画展。「埋蔵文化財センター」では、そんな力の入った企画展が3月12日からスタートしました。

「古鏡」から紐解く大分

今年度の締めを飾る企画展が「古鏡の輝き〜いにしえの大分を映す〜」
「大分県の発掘資料の中に、鏡がたくさんありまして。弥生時代からずっと鏡はあるんですけど、弥生時代から江戸時代、現代に至るまで鏡資料を通して、大分県の歴史を学べる企画展になっています」。

大分県立埋蔵文化財センター「古鏡の輝き〜いにしえの大分を映す〜」

古代に日本で作られた和鏡は背面に花草鳥蝶など自然の風物が描かれていますが、古墳時代の鏡には中国の影響を受けた文様もあり、時代によって種類は様々。

大分県立埋蔵文化財センター「古鏡の輝き〜いにしえの大分を映す〜」

「魔鏡」と呼ばれる、鏡の反対に文様が浮かび上がる不思議な鏡も見ものです。

「芸術会館」時代のあのホールは今!?

最後に、「そういえば「芸術会館」時代、様々なイベントで使用されていた文化ホールは今どうなっているの!?」と気になっていた疑問を井さんに投げてみると、
「あ、やっぱり気になりますよね。今はですね・・・まぁとりあえず見てください、びっくりしますよ!」。
と含みを持たせた返事が。そんなに期待度をあげて大丈夫ですか!?

扉を開けると目に飛び込んできたのはこの風景。

大分県立埋蔵文化財センター 文化ホール

なんだか分かりますか? これは全て発掘調査で出てきた遺物なんです。
「一度の発掘調査で数十箱、数百箱もの遺物が出るんです。それを全てここで保管しています」。

大分県立埋蔵文化財センター 文化ホール

元々客席があった場所にも、ステージにも、そしてステージ裏にも所狭しと置かれた遺物の数々は圧巻!
ホールは普段は立ち入り禁止ですが、年に数回バックヤードツアーが開催され、その際にはホールの内部を見学することができます。

先人たちの暮らしを体感できる「大分県立埋蔵文化財センター」。月に一度様々な企画展や講座が開催されている国内最大の展示規模を誇る施設で、大分の歴史を楽しみながら学びましょう。

大分県立埋蔵文化財センター
〒870-0152 大分県大分市牧緑町1-61
TEL:097-552-0077
営:9:00〜17:00
休:月曜(祝日の場合は営業、翌平日が休館)、年末年始(12月28日〜1月4日)
入館料:無料
https://www.pref.oita.jp/site/maizobunka/

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