おおいたのしゅうかつ
2024年04月12日
企業へのコンサルティングを体験!
インターンシップ潜入レポート
株式会社豊和銀行
自分にどんな企業や業界が向いているのかを研究するために、大事な役割を担うインターンシップ。
銀行の仕事というと窓口業務や営業を思い浮かべがちで、「金融系は堅いイメージがあるから……」と思っている学生さんにこそぜひ参加してもらいたいのが、豊和銀行の「1day就業体験(※以下、「就業体験」と記載)」です。経営に課題を抱える企業のコンサルティングを体験できるということで、2月に開催された就業体験にお邪魔してきました。
さまざまな部署の先輩と一緒に過ごす一日
豊和銀行は1949年に設立。「いちばんに、あなたのこと。」をキャッチフレーズにNo.1リレーションシップバンキングとなるべく、地域への徹底支援による地元経済の活性化に全力で取り組んでいます。
今回の就業体験には大分県、福岡県など九州内から21名の大学・短大生が参加しました。
今回の就業体験の流れ
[法人ソリューション1day就業体験]
10:00~ | オリエンテーション 豊和銀行について(人事部) |
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10:30~ | 今から始める資産運用(営業統括部) |
13:00~ | ロールプレイング:法人ソリューション提案体験(ソリューション支援部) |
16:00~ | 座談会(ソリューション支援部・人事部) |
~17:30 | レポート |
プログラム内容によって様々な部署の方たちが担当。行内全体が連携して受け入れてくれているのが嬉しいですよね! 盛りだくさんな一日となっています♪
午前中は資産運用のセミナー。
老後にゆとりある生活を送るための資金準備や運用の基本、今話題の「NISA」と「iDeCo」について、投資信託の仕組みを学びました。
午後からは「法人ソリューション提案体験」。
販路開拓支援やビジネスマッチング、経営改善支援、事業承継といった「ソリューション支援部」が受け持つ仕事を体験します。今回の就業体験用に設定された架空の企業に対して、学生の皆さんが豊和銀行員になりきって課題解決の提案を行うというロールプレイング形式で実践!
それでは4グループに分かれてディスカッションスタート!
まずは支援する夫婦の事業について、グループで情報を事前共有して仮説を立てていきます。
各グループには行員の方が同席し、ファシリテーターとしてサポート。学生同士の会話が途切れないように促してくれて、心強い!
会社を経営する夫婦役は先輩行員の方が担当。グループごとで立てた仮説を確認するために、実際にお二人にヒアリングして、社長と専務の意向を引き出していきます。
学生の皆さんからぐいぐいと積極的な質問が飛び交い、時には爆笑が起こる場面も♪
ヒアリングした内容を検証。
「まずは固定費の見直しをしたらどうだろうか」「妻の事業がかなりの赤字だから、どうサポートすべきか……」「リピーターが少ないから、SNSを積極的に活用してみる?」などなど、学生さんから活発な意見がどんどん出てきます。さて、どのようにまとめていくのでしょうか。
いよいよ発表です。
本来であれば長い時間をかけて調査しまとめていく内容を、2時間ほどで整理して発表した学生の皆さん。社長と専務がお互いに補い合えるような共同経営やビジネスマッチング、赤字続きの店舗を閉鎖する、集客方法の改善など、学生とは思えない本格的な提案内容に感心しきりでした!
チームで解決策を導いていく力や、経営者の目線で提案をすることでお客さまとの関係値を築いていく豊和銀行の仕事のやりがいを垣間見ることができたのではないでしょうか。
最後に座談会。
「先輩・後輩・同期とどうやったら仲良くなれますか?」「同じ支店の人とご飯に行ったり、今日飲みに行きましょうよ!って自ら誘ったりしています!」。日ごろからざっくばらんに何でも話せる職場の雰囲気をのぞくことができました◎
参加した学生さんにインタビュー
神﨑 千裕さん(写真左) 大分市出身 大分県立芸術文化短期大学 国際総合学科1年
参加したきっかけ
私は人見知りでコミュニケーションを取るのが苦手なのですが、企業説明会で豊和銀行さんがお話しされた「普通のコミュニケーションと営業のコミュニケーションは別物だから、大丈夫ですよ」という言葉を聞いて、学生に寄り添ってくれる企業だと感じ、インターンに応募しました。
就業体験の感想
知識がほとんどない学生に対しても丁寧に説明してくださって、銀行業務を理解することができました。とても充実した時間でした。
辻生 千夏さん(写真右) 日出町出身 大分県立芸術文化短期大学 情報コミュニケーション学科1年
参加したきっかけ
金融業界に興味があったことと、学校での企業説明会での人事の方の人柄がとても好印象だったので参加しました。
就業体験の感想
「銀行」という職場で楽しく働けるのかどうかが気になっていました。豊和銀行の皆さんは本当に明るくて、学生が困らないように優しく接してくださり、自信を持って案を考えることができました。豊和銀行さんなら私もなじめるかもしれないと感じています。
羽田野 蓮さん(写真左)福岡県出身 日本文理大学 経営経済学部 3年
参加したきっかけ
ゼミの友人が調べていた就業体験の情報を見ていて、自分も参加してみたいと興味を持ちました。今は地元の福岡県と大分県で金融業界での就活を進めています。
就業体験の感想
中小企業の経営改善支援に力を入れていることを知り、その面白さを体験できました。グループワークに同席してくださった行員の方々のおかげで銀行の仕事を身近に感じることができました。
日野 滉世さん(写真右)大分市出身 福岡大学 法学部 3年
参加したきっかけ
子どもの頃から豊和銀行という名前になじみがありました。マイナビのアプリで今回の就業体験を知り、金融関係の就職先を検討していたので参加しました。
就業体験の感想
ソリューション支援の提案を楽しみながら学ぶことができ、とても有意義な就業体験でした。また人事の方をはじめ、行員の皆さんがとても温かく迎え入れてくださり、職場の心地よさも感じることができました。
ココが推し◎豊和銀行のいいところ
就業体験や採用活動を担当する行員の方にもお話を伺いました。
人事部 黒田宇一郎さん(大分市出身 大分大学 経済学部卒業)
採用業務では、採用計画から企業説明会、就業体験、内定者フォローまで、採用全般にわたって携わっています。
採用となった学生の皆さんが入行後に活躍している姿を見るのが私のやりがいになっています。
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「地元大分県になくてはならない銀行」を目指した事業展開
当行は、中小企業や小規模事業者の方たちへの経営改善などに力を入れている銀行です。シェアを広げていくというよりは、どれだけお客さまに寄り添っていけるかを大事にしています。特に注力しているのが、地元の中小企業のお客さまの販路開拓や売り上げ向上、業務プロセスの改善を支援するコンサルティング業務“Vサポート”です。預金や融資と並ぶ本業として積極的に推進しています。
まるでサークル仲間のような風通しの良さ
人間関係はサークルの先輩後輩のような間柄で、上下左右の風通しの良さが当行の一番の魅力だと自負しています。5年も経てば行員全員の顔と名前が一致してくるようになり、別支店の電話先の方の顔も分かるようになるので、困った時はどの支店のどの部署でも知っている人に相談ができるのも自慢です。組合活動や交流会も活発で、若手からベテランまでが一つになれる、その団結力は仕事にも活かされています。
仲間を大切にできる人、ウエルカム!
そんな豊和銀行ではどんな人材を求めているのでしょうか?
「地元大分県に貢献したい気持ちとやる気のある方というのが前提にありますが、 “チームワークを大事にできるかどうか”を重要視しています。仲間を大事にする人は、ひいてはお客さまを大事にすることにつながっていきます。逆にコミュニケーション能力はその次でも十分だと思っています。お客さまへの商品説明などの応対はビジネスコミュニケーションなので、知識を身に付ければお客さまへ情報はちゃんと伝えることができます。コミュニケーション力は後から絶対についてくるので心配いりませんよ」と黒田さん。
コミュニケーション能力は求める条件としてよく挙がる項目の一つ。意外な回答に驚きましたが、仕事への心構えとお客さまを思う気持ちがあれば、任務が果たせる仕事だということですね!
採用までの流れ
- リクナビからエントリー
- 説明会
- エントリーシート(OpenES)提出
- 一次選考 人事部面接(対面or WEB)
- 二次選考 SPI(WEB)
- 最終選考 役員面接(対面or WEB)
- 内々定
2025年度採用人数は大学・大学院卒21~25名、短大・専門学校卒1~5名を予定しているとのこと。
就活生へメッセージ♪
最後に、黒田さんから就活を頑張る皆さんへ、アドバイスをいただきました。
「就職を希望する企業には、必ず一度は足を運んで、その会社の人に会ってみてください。最近はオンラインで全て完結する入社試験もありますが、ご自身の人生を預ける大切な場所になるので、就職後のミスマッチを避けるためにも、雰囲気をつかんでから決めてほしいと思います!」と応援のメッセージをいただきました。
豊和銀行の事業や社風に触れて、「銀行」に対するイメージが変わったという声が、今回参加した学生さんからたくさん聞こえてきました。就活中は忙しい日々が続きますが、自分らしく働ける企業に出会うため、気になる業界や企業への就業体験には積極的に参加していきましょう!
※記事中の『就業体験』には、キャリア形成支援にかかるタイプ1~3を含みます。
- 企業データ
株式会社豊和銀行
WRITER
- 牧 亜希子記事一覧
planner/writer。特に大分県の観光情報が得意な自称「勝手に大分県の魅力案内人」。友人からのリクエストで旅行プランを立て、アテンドすることも。 特技/取材や撮影に行くことが多いにもかかわらず、「超」が付くほどの雨女。私の行き先ではかなりの確率で降らせます。取材先の皆様、ご了承くださいませ。
今回の課題
売上 9,000万円 費用 8,900万円 利益 100万円
売上 6,000万円 費用 8,500万円 利益 ▲2,500万円
(その他にも現在の借入や個人預金、経営者の方針など、細かな設定があります)
仮説協議・ヒアリング
今後の展開について社長および専務より相談を受け、銀行員としてどんなアドバイスができるでしょうか。
この会社の経営状況などについて仮説を立てたうえで、社長および専務にヒアリングを行い、どのような提案ができるか考えてみましょう。