2022年、国東市の国道213号沿いにオープンした「秘境の花屋」。
SNSでもよく目にするこの花屋さん。聞けばここは、普通の花屋ではないとの噂。
とっても気になるので、早速国東へ行ってきました！

扉を開くと壁一面に広がるドライフラワーがお出迎え。

天井にも！
白壁と木材のオシャレな店内は、花屋というよりアパレルショップや雑貨屋さんのようです。

もちろん生花もたくさん。いい香りです♡

“秘境の花屋”誕生のワケ

お話を聞いたのはオーナーの是松 泰治さん。

是松さんは国東市出身。
両親が営む安岐町の花屋を継ぐべく、東京へ修行に行っていたそう。
「地元に帰ってきて両親のお店を継ぐ前に、自分のやりたい花屋をつくってみたいなと。国東にはないような、いい意味で違和感のあるオシャレな花屋をオープンさせたいと思ったんです」。
高齢化などで花屋は減り、花文化も薄くなった地元を盛り上げるべく「秘境の花屋」をオープンさせた是松さん。花屋以外のアプローチでも広く花の魅力を伝えていきたいと、店舗奥にはカフェを併設しました。

食べられるお花も？ハンバーガーカフェ

花屋の奥には半地下のようになったカフェがお目見え。

こんな広々としたカフェスペースがあったなんて、花を見ているときは気づきませんでした。隠れ家チックでゆったりとくつろげます♡
看板メニューは、オーナー自慢のハンバーガー。サイドメニューのサラダには、花屋ならではのエディブルフラワー（食用花）も！フォトジェニックでかわいい！

黒毛和牛などの国産牛を使ったバーガーが、とにかく美味しいとSNSで話題。
バンズは、オーナーの先輩が杵築で営むパン屋さんのオリジナルだそうです。
「花屋だけでは広がりが少ないのでカフェもオープンさせようと思ったんです。お店の看板商品がほしいなと考えて、辿り着いたのがハンバーガーでした。カフェがあることで、花屋だけでは出会うことのないお客さまにもたくさん来ていただけて、とても嬉しいですね」。
カフェやハンバーガーをきっかけに訪れたお客さまに、少しでもお花に興味を持ってもらえたらというオーナーの想いが詰まったカフェなんですね。

野菜たっぷりの「秘境バーガー」や、地元のバーガー選手権大会で優勝した「てりたまタル秘境バーガー」はもちろん、自家製レモネードやコーヒーなどのドリンク類もおすすめです♡セットメニューもありますよ。

雑貨や小物、プレゼントに最適な植物も！

カフェの横にはアクセサリーコーナーも。作家さんたちのアクセサリーがたくさん並んでいます♪
一点モノも多いので、ぜひチェックを。

店内にはプレゼントにぴったりの商品もずらり。
多肉植物や可愛い植木鉢などなど、大切な人へ贈りたくなる商品がいっぱいです。オシャレな鉢も種類豊富！

是松さん曰く、贈りものはもちろん、自分用にスワッグ（植物を使用した壁飾り）を購入する方も多いのだとか。ドライフラワーのスワッグはお店の看板商品で、若い方を中心に大人気です。
「せっかく新しいお店にするなら特徴のある商品をと考えました。今まで国東にはなかったお店にしたくて、生花よりもドライフラワーを多めにしています」。
ところで、“秘境の花屋”というこの店名。気になる人も多いのではないでしょうか？

気になるショップ名の秘密とは？

「実は店舗より先にYouTubeを開設していて、チャンネル名を考えていたんですね。国東は山々に囲まれていて神社仏閣も多い土地。秘境的、神秘的なものも多い街だなと思って“秘境の花屋”になりました。近所の方には全然秘境じゃないやん！とは言われますけどね。重々承知しております（笑）」

東京から地元にUターンして、生まれ育った場所で働くことを決めた是松さん。若い頃は、地方ならではの感情もあったのだとか。
「若い時は田舎はいやだなあと思ったこともあったんです（笑）。でも大分に帰ってきて、商工会の先輩たちが地元のために頑張る姿を見て意識が変わっていきました。自分も地元に何か貢献して、盛り上げていきたいと思うようになったんです。そんな想いからこのお店が生まれたので、もっと地元活性化に繋げていけたら嬉しいですね」。
今後は2号店オープンも視野に入れていきたいと語ってくれました。今後の展開がとっても楽しみです！

様々なアプローチで花の魅力を発信し、みんなが花を飾る日常を目指して誕生した「秘境の花屋」。お友達とのドライブやデートコースとしても、とってもおすすめ♡
珍しく可愛いお花や植物たちと、絶品バーガーがあなたを待っています。