おおいたではたらく
2021年12月07日
ダイハツ九州株式会社若手社員
中津を代表する企業のひとつ、ダイハツ九州株式会社。広大な敷地の前を通るたびに、どんな方々が中で働いているのだろうと、気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、開発部で働く入社3年目の先輩のお話を聞いてきました。興味があることを考え抜いて就職先を決めた、濱本さんからのメッセージも必見です。
お邪魔したのは、こちら!!
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ダイハツ九州株式会社
http://www.daihatsu-kyushu.co.jp
軽自動車の一貫生産会社として、前身であるダイハツ車体が車両工場を2004年に中津市に移転。「世界一のスモールカーメーカーを目指す」を理念に、自動車を中心とした各種車両およびその部品の開発・設計・製造・販売ならびに修理を行っています。2020年には創立60周年を迎え、ダイハツグループの軽乗用車、軽商用車、軽特装車の約80%を生産しています。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 濱本 周太
- 所属部署
- 開発部 車両開発室
- 入社年
- 2019年
- 出身地
- 大分県大分市
- 出身学部
- 九州工業大学 工学府 先端機能システム工学専攻
柔らかい笑顔で迎えてくれたのは、ダイハツ九州株式会社の開発部に所属する濱本さん。
今回は、大学時代は研究室で医療分野を選び、関節を人工的に作る研究をしていたという濱本さんが、自動車業界へと就職を決めたきっかけや、普段のお仕事についてお伺いしてきました。
10年20年先を考えた時に、やりがいを感じられる仕事をしたい
濱本さんは幼少期を千葉県で過ごしたのち、ご両親の仕事の関係で、小学校入学のタイミングで生まれ故郷である大分に戻り、北九州にある九州工業大学へと進学。
「大学受験時は将来のビジョンなどがまだ見えておらず、まずは好きだった理系分野の勉強ができる大学を選びました」という濱本さんは、材料力学や電子回路などの基礎知識を学びながら、医療分野の研究を行っていたそうです。
そんな濱本さんがこの先のことを考え始めたのは就職活動の時。
「これから10年20年先を考えたときに、自分自身やりがいを感じられる仕事につきたいと思うようになりました」。
自分は何が好きなのか、何ならばこの先もずっと興味を持って取り組んでいけるのか。自己分析を重ねていく中で、大学時代に乗り始めたバイクの構造に興味があることに気がついた、という濱本さん。
当時のことを振り返りながら、「自動車の勉強はしたことがなく、知識は全くなかったですね。それでもとにかく興味があった自動車業界に絞り、就職活動を進めていくことを決めました」。
大学に入る前までは全くバイクなどに興味はなかったという濱本さん。現在は長期休暇などを使い、九州を中心に旅行に出かけられるそうです。
数ある自動車業界の会社の中から、最終的にダイハツ九州株式会社を選んだ理由は何だったのでしょうか。
「自分が書いた小さい部品などが、実際に車になるのを見たいと思ったときに、設計だけに特化しておらず、製造までも一貫して行っているこの会社ならば、目の前で自分の関わった車が出来上がる様子が見えると思ったことが決め手となりました」。
また、就職活動をする中で大事にしたのは、「九州で仕事がしたい」という自分の素直な気持ち。「家族が大分に住んでいることもあり、九州の中でもやっぱり生まれ育った大分がいいな、という気持ちも大きかったです」と、話してくれました。
入社後に行われた面談での希望通り、開発部へ
濱本さんの同期は13名。人事部の方は、面接の時にこの制服を着こなしている濱本さんの姿が目に浮かんだそうです。
入社時の面談で、開発部か品質保証部への配属を希望していた濱本さんは、工場研修後に希望通り開発部へと配属されます。
「10年キャリアの先輩が、1年半ほどOJTを担当してくれたり、半年に一度リーダーや室長との面談があったりと、話を直接聞いてもらえる環境が整っていて、とても働きやすい職場ですね」。
また、高校のファームステイでオースラリアに行った際、日本と全然違う環境に魅力を感じ、入社時から海外で働きたいという希望も伝えているという、濱本さん。将来的にはジョブローテーションで開発部から品質保証部にいく道もあるそうで、まずは開発部で実績を積んでいきたいと考えているそうです。
動画撮影の際に「ポケットにペンがないほうがかっこいいんじゃないかな?」と人事部の方と仲良さげにやりとりをしているところを隠し撮り。その様子からも、風通しが良い社風なことが伝わってきました。
部品の設計の仕事で大切なのは「コミュニケーション能力」。
開発部の中の車両開発室で働いている濱本さんの主な仕事は、自動車部品の設計です。専用ツールを使い、部品ひとつひとつの設計を行って行きます。
なんと、車を1台設計するのに必要な期間は約3年!部品数でいうと3万点以上にもなるそうです。
実際のお仕事の様子。専用ツールで自動車部品の設計を行っていきます。
設計のお仕事というと、常にパソコンに向き合っているイメージがありますが、
「始業後のミーティングのあとは、仕入れ先さんに連絡をとったり、工場に確認をしに行ったりと、実際は人と関わる時間がメインになりますね」と濱本さん。
「専門知識はあるに越したことはないですが、この仕事は人と人とで仕事をしていくので、コミュニケーション能力や社交性がやはり一番大事だと思いますね。人に良い印象を与えられるというのは、この仕事においてとても大切なことだと思います」。
右から2番目が濱本さん。隣り合った部品がしっかり重なるかなど、部署内での確認も大切な業務なんだとか。
「まだ入社して3年目なので車が出来た喜びはこれからなのですが、設計を進める中で課題が出てきたときに、自分一人じゃなく、仕入れ先さんや社内の仲間と協力し、色んな人と関わりながらひとつの問題を解決できた時はとても嬉しいです。チームとしてみんなで作っていく仕事は、とても楽しいですね」。
実際に就職して感じる、大分の良さ
就職活動時代に「できたら大分で働きたい」と思っていた濱本さんは、実際に大分に就職してみて、改めて大分の良さを実感されているそうです。
「大分は生活しやすいですね。以前研修で3ヶ月ほど大阪に出張していたのですが、大分くらいの人の多さが落ち着くなと感じました(笑)。中津には商業施設もあるので日用品などの買い物にも困らないですし、バイクが好きなので、山が近いのも嬉しいですね」。
ちなみに濱本さんのお友達も、ほとんどの方が関東や関西に出ず九州で暮らしているのだそう。家族も友人も大分にいるので楽しいですね、と話してくれました。
学生の皆さんへメッセージ
最後に濱本さんから、学生のみなさまへメッセージをいただきました。
「10年後20年後、自分がその仕事を続けていくと考えた時に、本当に興味があるのかが大事だと思います。自分の進路を迷った時は、自分が本当にやってみたいことや興味があることを、一回落ち着いて振り返ってみることで、良い就職活動になるのではと思います」。
「また、自身の学生時代を振り返ると、もっと大学時代に旅行へ行っておけば良かったなと思います。時間があるうちに色んな所に出かけて、色んなものを見て刺激を受けることはおすすめです。お金がなくても工夫すれば旅行は出来るので、大分からならば四国に行ってみたり、まず九州内でもふたつ隣の県に行ってみたりも楽しいと思いますよ」。
メッセージ動画
- 企業データ
ダイハツ九州株式会社
WRITER
- yuchico記事一覧
東京のはじっこ生まれ。ライター・編集業をしながら2年間全国を放浪したのち、2016年にとにかくご縁があった大分県にお引越し。現在は中津市にある小さい森のキャンプ場「バルンバルンの森」の企画や広報を担当。日々おおいた暮らしを満喫中。