おおいたのしゅうかつ
2024年10月25日
学生と企業をつなぐ新しい場所 “BOND BASE”
〜自分らしい生き方を探そう!
大分県が運営する学生向けの就活コミュニティー「BOND OITA」が、新たな拠点となる「BOND BASE」をスタート!
ここは、大分県内の学生と企業を結ぶコミュニティー&サードプレイスなのですが、一風変わったコミュニケーションの場なのだそう。
一体、どんなことが行われているのでしょうか?
早速潜入してみました!
BOND BASEってなあに?
今年6月にスタートしたばかりの「BOND BASE」。ここは大分県下の様々な企業と学生とがつながり、将来の働き方や自分のキャリアを考えていく場所ですが、いわゆる企業説明会的な形式ではないのだそう。インターンシップや合同説明会では分かり合えないお互いの気持ちを理解し合い、マッチングすることができたらという思いのもと、誕生しました!
詳しいことを、小島 健一さん(サンバシ株式会社・代表)にお聞きしました!
「この場所は一般的な企業と学生の面接や説明会の場ではなく、あくまで偶発的な出会いの中で”働くこと”や”企業”に興味を持ってもらいたいと思っています。多くの人との出会いを通じて、学生さんたちの将来のヒントが生まれる瞬間や、未来への発想がパッと開ける場所を作っていきたいと思っています」。
「BOND BASE」の開催は水曜日(17時〜21時)と土曜日(13時〜17時)。
毎回参加する企業や学生は異なり、少しでも興味のある人は自由に来たい時に来てほしいと小島さん。そこで参加する企業さんと一緒になって、自己分析ゲームをしたりキャリア相談もできるのだそう。お菓子やパンを食べながら、ざっくばらんにみんなでワイワイ話をする中で人生のヒントが見つかるかも!という新しいコミュニティスペースです。年間40回の開催なので、行ってみようかなと思った日時に自由に参加しやすいのもポイントです。
とにかく気軽に来てもらって、学生さんの希望が見えてくると嬉しいと小島さん。
「今の学生さんはコロナの影響もあって、やりたいことを思うように出来なかった人がたくさんいます。こんな時代だからこそ、人と人がつながる場所で自分自身の心の扉が開けばいいなと思います。人は対話によって磨かれるので、色んなことを話しながら何かを見つけてほしいですね」。
この日も学生さんたちが集まり様々なゲームをしていました♪
学生ファシリテーターの2人が進行する中で、今回はあの大谷翔平選手が学生の頃に実践していた「マンダラチャート」に挑戦。このチャートは、9×9マスからなる思想、発想のためのフレームワーク。自分の目標達成のために、頭の中を洗い出し情報を整理して、意思決定までを書き込んでいきます。
普段はふんわりとしている頭の中を具体的に文字にするのは意外と難しいもの…。じっくり時間をかけて隣の人と話をしながら、みんなで完成させました。
学生ファシリテーターへインタビュー!
今回進行を務めた学生ファシリテーターの嘉悦 星乃さん(APUアジア太平洋学部アジア太平洋学科3年)と、濱口 託利さん(別府大学 食物栄養科学部発酵食品学科2年)にお話をお聞きしました!
嘉悦 星乃さん(右)
- BOND BASEに参加してみて
- 毎回参加する人も違うので、みんなの人生観を聞いていたら自分もこうしていった方がいいかな?と視野が広がっているのを感じています。今までは大学やバイト先の友達だけだったのが、他の大学の学生たちと交流できて嬉しいですし、面白いです。
- ファシリテーターをした感想は?
- 今回初めてファシリテーターをさせてもらいました。考えていた内容や時間割が変更になったりもしたので、柔軟な対応が求められる役割を担っているなと感じました。
- マンダラチャートを提案した理由は?
- 自分の目標を決めて、どうしていくかを書くゲームですが、思っていることを可視化することの大切さをみんなにも伝えることができたらと思い準備しました。意外な考えも発見できたり、みんなで盛り上がって良かったなと思っています。
- 参加した感想をお願いします
- 私は人と話すことが元々は苦手なタイプでした。でもBOND BASEに参加するようになって、色々な人と接するうちに楽しいと感じるようになり、人と話すことが好きになりました。 何かに悩んでいる人や、人生をどう歩んでいこうかと考えている人は、最初は軽い気持ちでいいのでぜひ参加してほしいなと思います!
濱口 託利さん(左)
- BOND BASEに参加したきっかけを教えてください
- 将来やりたい仕事や職種がまだ定まっていなくて。まだ2年生ですが、早めに決めたいという気持ちがあって参加しています。
- 参加した感想は?
- とってもラフな雰囲気で楽しいです。すごろくで自分の過去を振り返るゲームをしましたが、企業の方も一緒に参加していて年齢の違う方もいる中で、自分を振り返るきっかけをもらったような気がしています。
- 今後の目標は
- 高校生の頃は食品関係の仕事をしたいと思って、今の大学へ入学しました。でもここに参加するようになって学歴不問も企業も多いことを知って、一旦、学科や学部などにこだわらずに様々な企業を探すようになりました。BOND OITAを通じて色んな企業を知り、就職後のミスマッチが無いよう、就職活動を頑張っていきたいです。
企業から見たBOND BASEの在り方
この日参加した企業さんを代表して、河野電気株式会社の総務部・採用担当の甲斐 友燿さんにお話をお聞きしました。
「初めて参加したので、どんな感じなのかなと思いながら来ましたが、とてもざっくばらんな雰囲気で楽しい時間を過ごせました。学生さんと一緒に自己分析ゲームをするなんて思ってもなくて、会社の資料をたくさん用意してきましたが不要でしたね(笑)。でも今の学生さんがどんな事に興味があるのか、何を求めているのかを知れる貴重な時間になりました。今の学生さんはインターンシップにも参加したり、就活に関する意識が高いですね。色んな企業の話を聞きたいという意欲があるので、僕たち企業と接する事で少しでも何かのヒントになれていれば嬉しいです。学生目線の話もたくさん聞けたので、早速会社にも反映させたいと思っています」。
全体的に人材不足の今、企業側も若き力を求めている中でこういう機会は貴重だと話す甲斐さん。学生たちがどんな業種に興味があり、何を大切にして就活をするのかなど、ゲームやコミュニケーションを通じて見えるものが多かったといいます。ネットにはない、学生の生の声を聞けるのはBOND BASEならではの醍醐味ですね!
日本の文化を学ぶ留学生の感想とは?
今回、BOND BASEに2回目の参加となるAPU3年生・チャントゥータオさん。日本の文化や観光について学びたいとベトナムから留学しています。ちなみに日本のアニメも大好きだそうで、お気に入りはハイキュー!!とNANA♡
「学校での活動は言語に英語もあるので安心できるのですが、ここは日本語だけだったので少し緊張しながら来ました(笑)。でも、ゲームや皆さんとの交流を通じてとても楽しい時間を過ごせました! 今は観光学科で観光や日本の文化を学んでいますが、卒業後は一度就職して経験を積んでから大学院へ行きたいと考えています。具体的な仕事はまだ考え中ですが、色んなアイデアがあるので、将来的にももっと日本について学んでいきたいです!」
人生のヒントやきっかけを見つけよう!
毎週の開催のみならず、場所を変え大きなイベントも行うBOND BASE。就活だけでなく、学生にとっての人生のきっかけづくりをしたいという思いが根底にあるといいます。 「もっと視野を広げて世の中を見てほしいですね。今何かを目指している人でも、色んな企業を知ってから自分の行く先を定めてほしいです。例えば、公務員になるためにも商工や観光など色んな業態を知っていれば就職後に役立つことも多いんです。BOND BASEを通じてできた人脈も、将来きっとその人を助ける何かになるんじゃないかなと僕は思っています」(小島さん)
2024年8月24日に開催された就職イベント「おおいたおしごと縁日」の様子
働く動機はどこにあるか分からないもの。BOND BASEは、そんな人生のきっかけづくりができる場所なのかもしれません。カフェに行くように、お友達の家に遊びに行くように気軽に足を運べば、就職や人生のヒントが転がっているような気がします。学生のみなさん、ぜひ一度“BOND BASE”に遊びにいってみてはいかがでしょうか?
- BOND OITA 今後の活動スケジュール
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「働くっちなんなん?~人生のパイセンとの語り場~」
大分で働く若手社員の人たちが学生時代にどんな就活をしてきたのか、今どんな仕事をしているのか、人生のパイセンの話をじっくり聞いてみよう。
https://bondoita.com/working/
・Vol.3 2024年11月20日(水)
場所:BOND BASE 大分市金池南1-5-1 コレジオ大分 OWNSPACE 6F
イベントの詳細やBOND OITAのオープン日等は「BOND OITA」のWEBサイトまたはInstagramからご確認ください。
- BOND OITA
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WEB https://bondoita.com
X(旧Twitter)https://twitter.com/BondOita
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WRITER
- 塩月 なつみ記事一覧
かぼすポン酢をこよなく愛する生粋の大分女。美味しいものが大好きで、おなかがすくと途端に不機嫌になります。大分トリニータを中心に、企業や観光、飲食などオールジャンルで取材撮影中!