おおいたではたらく
2022年08月12日
大好きだった地図を仕事に繋げる 株式会社 BIOISM若手社員
私たちが生活する上で必ず出る様々なゴミ。このゴミの収集運搬車の見える化のソリューションを提供しているのが株式会社BIOISMです。今回は子どもの頃から大好きだった地図を現在の仕事に繋げた先輩にお会いしてきました。
お邪魔したのは、こちら!!
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株式会社 BIOISM
2014年5月設立。IoT・AIを活用し、ごみ収集業務の効率化を牽引しています。2020年には「第18回おおいたビジネスオブザ・イヤー」や「第17回大分県ビジネスプラングランプリ 最優秀賞」を受賞、2021年には経済産業省中小企業庁の「2021はばたく中小企業・小規模事業者300社」へ選定されています。
お話を伺ったのはこちらの方。
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- お名前
- 竹下 和希
- 所属部署
- IoTビジネスソリューション部
- 入社年
- 2020年
- 出身地
- 長野県大町市
- 出身学部
- 筑波大学院 生命環境科学研究科地球科学専攻 空間情報科学分野
長野県で生まれ育った竹下さん。子どもの頃からとにかく地図が大好きだったそうです。
「子どもの頃は今のようにカーナビがなく、みんな地図を見てどこかに行ってましたよね?私は家族でどこかに行く時に助手席に座って地図を見るのが大好きだったんです。今自分はどこにいて、これからどういう道を辿って行くんだろうと考えるだけでワクワクしていました」。
その好き度合いはサンタさんに地図をお願いするほど!
そんな長野の地図大好き少年がなぜ大分の企業に就職したのか、現在どういう仕事をしているのかお聞きしました。
人生を変えるGISとの出会い
中学、高校と成長しても地図好きはずっと続き、大学を選ぶときにも迷いはありませんでした。地図をもっと深く学ぶため地理学がある大学に進学します。
「学生時代はバイトやサークルもやってはいましたが、勉強中心の生活でした。大学でGIS(地理情報システム)に出会ったのですがそれが衝撃的で。高校までは紙の地図を見るだけでしたが、GISは自分で地図を作ることができる。そんなツールがあるのにものすごく感動しました」。
さらにGISを活かした研究をするために大学院に進学しました。
ターニングポイントは就職活動
いよいよ就職活動の時期。やはり地図に携わる仕事を探したのかと思いきや、意外とそうではなかったようです。
「最初は普通のよくある就職活動をしていました。リクルートサイトに登録して聞いたことがある企業になんとなくエントリーボタンを押す。エントリーする企業も大学から近い東京で、有名なところだったらなんとなく安心かなという漠然とした理由でした。その結果、1社から内定をいただきました」。
「これで一安心、あとは残り少ない学生生活を楽しもう、そう思っていたんですが、ふと本当にこれでいいのかなと思ってきたんです。これは自分がやりたいことなんだろうかと」。
修士論文を終えた2月頃から今まで見ていなかった研究者向けのリクルートサイトなどに登録。今までと違った分野で探し始めたそうです。
「ほんとうにギリギリの時期だったんですが、福岡のシンクタンクの欠員募集が出ていました。研究や調査は得意分野なので応募をしました。卒業旅行の2日目に抜けて面接に行ったりとバタバタで。内定をいただいたのが3月中旬だったかと思います。なんとか無事に就職することができました」。
GISが繋いだ更なる出会い
就職したのは福岡の経済系のシンクタンク。いろんな分野の経済動向を調査する仕事だったそうです。企業訪問をし、ヒアリング、調査結果をまとめていました。
「先輩と一緒にいろんな企業を訪問していました。そんな中、九州のベンチャー企業を訪問することになり、たまたまBOISMに訪問することになったんです。私はほぼ先輩の後ろでメモを取っていただけなんですが、髙橋代表の話を聞いていると自分が大学で研究をしていたGISを使ってこんなにすごいプロジェクトをしている、しかも大分の小さなベンチャー企業がやっているということに感動をしました。そんなに自分から話をしていない気がするんですが、恐らくGISに関しては目の色が違っていたのかもしれません(笑)。しばらくして、代表から食事に誘っていただきました」。
食事の際に代表からBIOISMの事業への熱意を聞いた竹下さん。ここでもまたターニングポイントが訪れます。
「代表と食事をしたのが2019年の冬でした。ちょうど春にシンクタンクの契約が切れるタイミングだったんです。そのまま更新もできましたし、そうしようと考えていました。でも代表に出会ったことでもう一度自分がやりたいことはなんなのかを見つめ直しました。前職では自治体や国の統計データを見て分析、レポートを書いていました。誰かが作ったデータを使っていたのですが、BIOISMは自社しか持っていないデータを使っています。独自の情報を使って分析できるのがすごくおもしろそうだと思ったのが決め手となりました。こんなチャンスはないかもしれない、思い切って新しいチャレンジをしてみよう!と2020年4月にBIOISMに転職をしました」。
充実している大分の生活
福岡から大分へ。新たな場所でのチャレンジをはじめた竹下さんですが、仕事もプライベートも充実しているそうです。
「現在は入社2年目です。右も左もわからない状態でしたが、代表の打ち合わせに同席するようになり、少しずつ業界の話が理解でき始めたかなと感じています。お客さまのところに行き、ヒアリングをして分析、そこからご提案までするコンサルタント業務を勉強しているところです。システムをご説明する上で難しい専門用語が出てきますが、わかりやすい言葉でご提案ができるコンサルタントを目指しています。いまはそのコンサルタントに向かうための分析業務もしています。担当エリアの地図を見ながら収集車のルートを作るのですが、ただの調査だけでなく、みなさんの生活に直結していくというのがおもしろいです。
住みやすい環境づくりのお手伝いができているというやりがいを感じつつ、責任も感じています」。
いろんな場所に住んだかと思いますが、大分はどうですか?
「大分最高ですよ!アウトドア好きなので月に一度は登山をしていますが、中でも久住にはよく出かけています。バイクも趣味なのですが、ツーリングにも最高の場所だと思います。山も海もありますし、温泉もたくさんありますよね。休みの日はどこかに出かけてリフレッシュしています」。
学生さんへのメッセージ
最後にこれから就職活動をする学生のみなさんへメッセージをいただきました。
「大分で働いているのは昔の自分は絶対想像もできませんでした。振り返ってみれば、最初の就職活動でもっと視野を広げて企業を探すべきだったと思います。なんとなく有名だからというのではなく、自分がなにをやりたいのか突き詰めて考えてみてほしいですね。
場所も限定しなくていいと思います。規模が小さくても面白いことをやっている企業は沢山あります。
とにかく一生懸命いろんなことに取り組んでほしいです。私の場合は地図が好きだったことから大学、そして現在の仕事に出会えました。頑張っていれば、ふとしたタイミングでチャンスがやってきます。ぜひそれを見逃さないようにしてほしいと思います」。
- 企業データ
株式会社 BIOISM
WRITER
- KANCO記事一覧
美味しいもの、猫、温泉、旅行が好きです。子供のころは久住の大自然の中で育ちました。福岡に住んだこともちょこっとあり。大分の行ってないところ&食べていないものを発掘中。