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おおいたよもやま

2016年05月20日

“シンフロ”が生みだした温泉の新しい“効能”

“おおいたよもやま”記念すべき第1回は、大分県PR動画『シンフロ』。県が威信を賭けて?制作し、現時点(2016年5月現在)でYoutube再生回数は125万回!!
その人気に乗っかります。

まだ見ていない方はこちら!

こうした県の事業などは“コンペ”と言われる方式で、制作する会社が決まります。今回、企画・制作する権利を得たのは、広告代理店の株式会社西広さん。一次審査で落ちた私が取材するというのも酷な話…。妬み、嫉みはございません。ございません。記事の中に他意はございません…。

 『シンフロ』は、いわゆる業界の方々からみれば、素晴らしいスタッフによって作られています。温泉でシンクロを行うのは、元日本代表。振り付けは『振付稼業air:man』、サウンドデザインは多数の広告賞に輝いた『invisible designs lab』。本当に豪華です。

その辺は、公式サイトでどうぞ→http://onsenkenoita.com/

メディアなどでも、そこに注目が集まっています。
なので!
今回は、敢えて、そこに触れはしません!!
あくまでも、制作に協力された大分の企業や関わった大分の方々をフューチャーしていきます。

まずは、動画の冒頭に出てくる印象的なナイスミドル。

私自身もお知り合いだったため、「あ〜!!」となりました。
『シンフロ』における最大のはまり役だと個人的には思っています。

【出演者】

酒井 英俊 さん
ユナイテッドシェア代表
http://unitedshare.jp/
シニア・インキュベーション・マネージャー
キャリアコンサルタント
6次産業化プランナー
オーガニック・コーディネーター
大分市内で2ヶ所のシェアオフィスを運営されており、起業のサポートなどを行っています。

初めて動画を見たとき驚きました。反響も凄かったんじゃないですか?
酒井さん:
他県の友人や入居企業の方々からも「見たよ」って声をかけられました。
どういった経緯で出演されたんですか?
酒井さん:
私のやっているシェアオフィスに以前入居していたモデル事務所の方から、おじいちゃん役を4人募集していると話しがあって…。書類審査に出してオーディションを受けました。まだ、おじいちゃんにはちょっと早いけど、4人中唯一“毛”が無かったのが決め手だったんでしょうね。
なるほどw 監督がビビッときたんですね。
酒井さん:
総監督からの指名らしいです。

撮影はいつ頃行われたんですか?
酒井さん:
8、9月頃だったかな。
撮影に参加してみていかがでしたか?
酒井さん:
ロケはトータル2日間で、1日目は冒頭のシーンの撮影。朝6時に集合してロケバスで撮影場所に移動して、それから何十回もお風呂を出たり入ったり繰り返したのでちょっとハードでした。
そうなんですね。のぼせたりはしなかったですか?
酒井さん:
それが、スタッフさんが凄く気を使ってくれて。水分補給もマメにさせてくれるし、ディレクターチェアに座ったらタオルであおいでくれるし、気分は大物俳優でした。頑張ろう!!ってモチベーションも上がりました。

実際に“シンフロ”している姿も見られましたか?
酒井さん:
見たよ。最初は鼻の下を伸ばしていたけど、なかなかOKが出なくて、それでも必死に頑張る姿を見て厳しい世界なんだなと感心しました。普段ならすぐにfacebookの友達申請するところだけど、さすがにできなかった…。
圧倒されたんですね
酒井さん:
なんでもそうだけど、プロの厳しさっていうのは凄いね。なかなか終わりが見えなかったんたけど、夕方には終わりました。2日目は、ラストシーンの撮影だけでした。
今回、あれだけ有名になった動画に出演されたことを振り返ってみてどうですか?
酒井さん:
楽しさを見つけた気がするな〜。開眼した!!とでもいうか、またなにかに出演したいなと。人生の記念になる1つであることは間違いない。ただ出演したというだけのものじゃないね。
というと?
酒井さん:
僕が大分で初のシェアオフィスを始めたのが7年前。ユナイテッドシェアの理念は地方創生。大分県が良くなるように!!との思いで働いています。起業家の育成は、地域づくり、まちづくりに繋がっている。そうした思いと“シンフロ”は“シンクロ”していると思いました。だから、私自身にとってとても貴重な体験でした。
ありがとうございました。今後活動する際の芸名はあるんですか?
酒井さん:
芸名は昔から決めているよ。“朝見川うなぎ”別府生まれだからね。
…ありがとうございました。
酒井さん:
世界、愉快、酒井!!

次は音!

“シンフロ”のBGMは、滝廉太郎の『花』をベースに県内各地で録音された『大分の音』でアレンジされています。とり天の揚がる音や温泉の音などなど。録音だけでも途方もない時間が費やされたのが簡単に想像できます。

そのなかでも冒頭やラストに響く和太鼓の音。
これは大分県民なら馴染みの深い“鐵心太鼓”の皆さんの演奏です。鐵心太鼓は1975年に新日鐵大分製鐵所で働く方々で結成。現在は、職員以外の方も参加し、活動を続けています。記念すべき40周年に“シンフロ”に出演。録音、出演時のことを振り返ってもらいました。

【演奏者】

鐵心太鼓

初めまして。小さな頃からイベントなどで見ていました!! 今回はよろしくお願いします。
山野内リーダー:
そうですか。もう40年ですからね。その歴史のなかでも“シンフロ”のようなものは初めての体験でした。
いつ頃、どのように依頼があったんですか?
山野内リーダー:
広告代理店の方から6月か7月くらいに連絡がありましたね。
録音や撮影には時間がかかりましたか?
徳丸さん:
最初は練習場だけだったんですが、もっと別のバージョンも。ということで竹町での撮影が追加されました。横一列やV字型など編成(並び方)を変えながら、1〜2時間叩き続けたのは、本当にきつかったですね。

映像では一番手前で叩く徳丸さんが写っていましたが、とても凛々しくキツさを感じさせてないですよね。
徳丸さん:
竹町での撮影は、公演のような雰囲気になったので、緊張感もありましたし、表情には出せないですからね。和太鼓は、手だけでなく、身体全体を使ってリズムをとりながら打つので非常に体力を使いました。また、9人編成でやっているので、それぞれの呼吸を合わせるためにも集中力を切らさないようにしなければならなかったのも大変でした。
清里さん:
罰ゲームかと思いましたねw
そんな苦労の末の出来上がりを見てどうでしたか?
徳丸さん:
あれだけアップになるなら髪の毛を染めておけば良かったですねw
高倉さん:
竹町のモニターやテレビのニュースで見たよ!と声をかけられました。

改めて注目が集まったと思いますが、自分も参加したい!という方が増えるのでは?
山野内リーダー:
歴史を繋げていかなければならないですし、伝承していきたいと思っているので、常に募集しています。ぜひ、参加して欲しいですね。

今日はありがとうございました。

鐵心太鼓 山野内リーダー

連絡先 090-2858-5923

最後はロケ地!

さて、最後に話をお聞きしたのは、ロケ地として協力した方から。
温泉でシンクロをするという前代未聞のアイデアには、県内様々な温泉が協力しています。本来なら、そんなことすると怒られちゃいますが、大分を全世界にアピールするために、各施設の方々もバックアップしてくれたのでしょう。

そのなかから今回お話を伺ったのは、大分県を代表するホテルとして、県内外で抜群の知名度を誇る『別府 杉乃井ホテル』。ジャンプするシーンや俯瞰からのアングルが印象的でした。

【施設】

別府 杉乃井ホテル ダイレクトマーケティング課 松原佳苗さん

初めに、取材時は熊本地震直後で県内の宿泊施設、観光地はキャンセルなどで経済的な大打撃を受けていました。しかし、杉乃井ホテルさんをはじめ、多くの施設や観光地は、力を合わせてその苦難の時期を乗り越えようとしていました。別府をはじめ大分県は元気に通常営業中です!!

まずは、どのような経緯で“シンフロ”に協力されたんですか?
松原さん:
県の方からCMを撮影したいという話をいただいて、最初は棚湯を希望されていたのですが、棚湯は深さがあまりないのと、やはりお客様が最優先ですので、時間的な問題もありました。

なるほど。
松原さん:
こちら側としてもザ アクアガーデンであれば、もともと水着着用の施設ですし、営業時間前までに撮影を済ませることができれば問題ないだろうと判断しました。スタッフの方も下見していただいて、ザ アクアガーデンで行うことに決まりました。

実際、撮影にはどれくらいの時間がかかったのですか?
松原さん:
朝4時からスタートして、12時までには撤収が完了していました。
現場の立ち会いや準備も大変だったんじゃないですか?
松原さん:
当日は、別の者が立ち会いを行ったので、私はなんともw ただ、それまでのスケジューリングや社内調整、当日の移動の導線など、お客様に最大限配慮した準備に務めました。
社内調整とは具体的にいうと?
松原さん:
お湯を溜め始める時間の調整や清掃などを逆算して考え手配することですね。事前にお客様にお知らせしておく必要があるので、各部屋にお知らせのペーパーを配布したり看板を設置したりですね。
そういった協力もあったからこそ、あれだけの動画が完成したんですね。公開後の反響はいかがでしたか?
松原さん:
問い合わせの件数は増えました。実際は朝焼けだったのですが「あの夕焼けは何時頃ですか?」など具体的な問い合わせもありました。“シンフロ”の後にバラエティ番組でパロディが放送されたのですが、その撮影は3日間行われて、放送後は若い方の問い合わせやご宿泊が増えましたね。

大分に興味を持ってくれるだけでもありがたいですが、実際に来県される方がいるというのを実感できるのは、嬉しさもひとしおですね。
松原さん:
そうですね。私自身別府出身なので、多くの方に知って貰えることが本当に嬉しかったです。温泉にこんな効果もあったんだなと感じました。
“シンフロ”によって温泉の新しい効能が生まれた。ということですね。ありがとうございました。

別府 杉乃井ホテル

http://www.suginoi-hotel.com/

取材後記

“シンフロ”に関わった皆さんにお話をお聞きすると、皆さん口々に「大変だった」とおっしゃいました。
しかし、どなたも満面の笑み。
その心には「大分県、郷土のために」という想いがあったのでしょう。
また、制作スタッフの方々の熱意ある仕事ぶりがあったから、どの方も『達成感』を感じることができたのではないでしょうか。
素晴らしいものを作った以上、期待して来県した方にそれ以上の大分の良さを感じてもらわなければなりません。それが大分県民全ての使命です。そういう意味では、大分県民や大分出身の方全てが“シンフロ”に関わっていると言えるのではないでしょうか。
“シンフロ”に負けない新たな大分の魅力を創造するのは、今、この記事を読んでいるあなたかもしれません。

WRITER

  • 嶋山 哲史
  • 嶋山 哲史
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